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キャンピングカー

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バイクも積める!ドイツ生まれの四角いトレーラー「CUBER」で冒険の旅へ

トーザイアテオのCUBER

ヘッド車でけん引することで、必要なときだけ生活空間を旅先に持ち出せるキャンピングトレーラー。

キャンプ場などに到着後は、ヘッド車だけで買い物に出かけるなど身軽に動くことができます。

動力部のないシンプルな構造であるぶん、車内を広く使えるのも魅力です。

せっかくの大空間ですから、車中泊をするだけでなく荷物を積んで走行できないか──そんな大胆な使い方を実現してくれるのがNI-KO GmbH社の「CUBER」です。

NI-KO社は、ユニークなコンセプトが近年ドイツ国内でも注目を集めているというワンオフトレーラーメーカー。

日本ではトーザイアテオ株式会社が正規輸入代理店となり、日本仕様の左ドアCUBERを販売しています。

20年以上前から欧州製の輸入キャンピングカーを扱っている同社は、ドイツやイギリスなどキャンピングカー先進国の事情にも通じ、アフターフォローも万全です。

CUBERには標準モデルの「Adventure」と、車軸が高めに設定されている「Adventure Offroad」があり、今回は前者をご紹介します。

いずれもけん引免許を必要とするモデルです。

さまざまな荷物を積める「CUBER Adventure」


CUBERの外装

CUBERの最大の特徴は、その応用力にあると言えるでしょう。

エクステリアで目を引くのは、真四角に近い直線的なシルエット。

ソリッドな印象を与えるブラック&グレーの鋼板パネルも相まって、質実剛健なデザインコンセプトが見てとれます。

CUBERリアの外装

ガス圧ダンパー付きリヤゲートは上方向にフルオープンとなる構造で、大きな開口部が荷物の積み下ろしを助けます。

搭載できるのはサーフボードやスノーボードのようなスポーツ用品のほか、自転車、オートバイ、四輪バギー、ジェットスキー、車椅子など多彩。

それぞれを搭載・固定するためのオプションパーツも用意され、広い用途に対応する汎用性を持っています。

居住設備を除いた積載可能重量は400kgほどと余裕があり、重い荷物にも耐えられます。

スタビライザーなどの安全機能は標準装備。

キャンピングトレーラーとしてベッドやキッチンなどの居住設備が揃っているのはもちろんのこと、荷物を運搬するトランスポーターとしても大いに活躍してくれそうです。

とはいえ全長は5mほどと、日本の道路事情にも適したコンパクトなサイズ。

どのようにして居住空間と荷室を両立させているのか、内部の工夫を見ていきましょう。

CUBER(キューバー)
ビルダー:トーザイアテオ株式会社
タイプ:トレーラー
けん引免許:
就寝定員:3名
全長:5,250mm
全幅:2,050mm
全高:2,570mm
参考価格:税込4,950,000円~
公式サイト:トーザイアテオ



多目的に使える車両後方スペースが特徴


CUBERは左にドア

日本仕様のCUBERは左ドアから乗降。

エントランスの部分にギャレー設備とマルチルームが並びます。

車両後方は先述のとおり、バイクなどを積むための荷室にもなりますが、電動プルダウンベッドを降下させればベッドルームに。

CUBER車内全体

逆にベッドを格納すれば人が座って過ごせるスペースになるので、もし大きな荷物がなければここがリビングスペースとなるでしょう。

荷室にするかリビングにするか、はたまた常設ベッドのようにベッドを出したまま、下部を荷物スペースにしてもよさそうです。

ユーザーによって、まったく違う個性が表れる部分でしょう。

ダイネットは必要に応じて


ベッドを収納

プルダウンベッド格納時は、壁際のベンチシートに着席が可能。

展示車両とは少し異なりますが、L字型のダイネットにできたり、ダイニングテーブルを展開できたりするモデルもあります。

ベッドを操作するスイッチ

壁際の一角には各種スイッチやコンセントが縦に並びます。

CUBERのクローゼット

展示車両では高さのあるクローゼットに注目。

靴や着替えなどを収納するのに便利そうで、家具カスタマイズの一例として参考になります。

空間を有効活用した電動プルダウンベッド


CUBERプルダウンベッド

必要なときだけ天井から降りてくる電動プルダウンベッドは、1,900mm×1,750mmのビッグサイズ。

大人3人が寝られる空間となります。

ベッドを下ろした状態の荷室

ハイマウントなので、ベッドを降ろした状態でも下部に十分な荷物を積むスペースがあります。

オプションでソファーベッド、エクストラベッドを追加すれば、下部をフロアベッドとして使うこともできます。

欧州の空気が感じられるギャレー


CUBERのギャレー

スウェーデンのDometic社製の設備が並ぶキッチンユニットは、やはりどことなく欧州車の雰囲気。

フタ付きのシンクは、38Lの給水タンクと19Lの排水タンクを備えます。

キッチン下

冷蔵庫は70Lの大容量で、長旅にも対応。

調理はガスコンロで行いますが、オプションで電子レンジの搭載も可能です。

道の駅や地元スーパーなどで美味しい惣菜が手に入る日本では、ぜひ検討したい装備です。

トイレを置けるマルチルーム


CUBERのマルチルーム

コンパクトなボディサイズながら、独立したマルチルームがあることにも注目したいです。

マルチルームのルーフウインドウ

必要に応じてポータブルトイレなど設置でき、天井のルーフウィンドウが空気の入れ換えを助けます。

トイレとして使わない場合は、クローゼットにしてもいいでしょう。

オプション装備で自分好みの用途に


外部電源が標準装備となっていますが、オプションでリチウムイオンバッテリーの搭載も可能。

キッチン上にエアコン

同じくオプションでルームエアコンの追加もでき、ギャレー上部に設置されます。

もし寒冷地に出かけるなら、ベバスト灯油ヒーターのオプションもあります。

ピクニックテーブルにもなるバイク用アクセスレールは、なかなか見ないユニークなオプション。

サイドオーニングもオプションで追加できるので、アウトドアで使うことが多いなら検討する価値があるでしょう。

まとめ


家具の有無、設備の有無、レイアウトなどはカスタマイズが可能。

同じCUBERでも、オーナーによってまったく違う1台になることでしょう。

総重量750kgを超えるCUBERはけん引免許が必要なモデルとなり、ハードルを感じる人もいるかもしれませんが、トーザイアテオでは初歩的な相談も歓迎。

けん引免許の取得方法や、ヘッド車に求められるけん引力、ヒッチメンバーの取り付けなど、疑問があればどんどん相談してみるとよいでしょう。

覚えるべきことは少なくありませんが、習得の先にあるのは新たな遊び方。

きっと趣味の世界が広がります。

DRIMO編集部

DRIMO編集部です。 キャンピングカーや車中泊の情報を中心に、バンライフなど車旅に関する情報をお届けします。