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メルセデス・ベンツの放つ存在感。HYMER「ML-T580 4WD」でオフロードを走破する

メルセデス・ベンツの放つ存在感。HYMER「ML-T580 4WD」でオフロードを走破する

Mercedes-Benz Sprinter(メルセデス・ベンツ スプリンター)ベースのハイクラスキャブコンとして知られるHYMER(ハイマー)のML-Tシリーズ。

王者の風格ただようエクステリアや、欧州車らしく大人ふたり旅に最適化されたレイアウトは、何日もかけてヨーロッパを横断するような大陸的なバンライフを想像させてくれます。

そして、この度「ML-T580」がリニューアルを果たし、台数限定で日本市場にもお目見え。

4WDモデル「ML-T580 4WD」として、去る「ジャパンキャンピングカーショー2025」でコンセプトモデルの展示が行われました。

レクリエーショナル・ビークルを超えるエクスペディション・ビークルが、オーナーを旅に誘います。

精悍ながらもエレガントなエクステリア


ML-T580 4WDの外装

全長6,980mmの迫力あるボディは目的地を選ぶものの、冒険心や挑戦心をかき立てます。

展示用のスタイルアップコンセプトでは18インチアルミホイール、ブリジストン製オールテレーンタイヤ、オーバーフェンダーを装着しオフロードにも対応。

ベース車の高級感を維持しながらも、ワイルドな雰囲気を演出しています。

標準仕様車では実用的なオンロードタイヤと16インチスチールホイールが装着されます。

ML-T580 4WDの外装サイドから

ルーフレール、リヤラダー、スペアタイヤのほか、4.0mのサイドオーニングも標準装備で、あらゆる外遊びのフィールドに出かけていくことが想定されています。

車両の左右には、ベッド下の大容量ストレージにアクセスできる外部扉あり。

メタルフロア加工により、大型アウトドアギアを積み込むなどラフな使い方にも耐えられます。

ML-T580 4WD
ビルダー:HYMER Japan(株式会社アールブイランド)
タイプ:キャブコン
ベース車両:Mercedes-Benz Sprinter
乗車定員:4名
就寝定員:3名
全長:6,980mm
全幅:2,220mm
全高:2,920mm
ナンバー:8ナンバー
参考価格:お問い合わ先▷HYMER Japan
公式サイト: HYMER Japan



温かみのあるナチュラルなインテリア


ML-T580 4WDの内装全体

電動ステップが標準装備されたエントランスを入ると、「Native Bambooインテリアデザイン」と名づけられたナチュラルインテリアが迎えてくれます。

その名のとおり竹がモチーフで、自然素材の温かみが感じられます。

運転席上部とダイネット上部にはパノラマルーフウィンドウが広がり、晴れた日なら照明がいらないほど。

サイドのアクリルウィンドウは網戸・シェード付きで、プライバシーも確保できます。

欧州車ではお馴染み、回転式の運転席・助手席によるダイネットが車両前方にあり、ギャレーとマルチルームを挟んだ車両後方に常設ベッドを配したレイアウトです。

シャワー対応の広いマルチルームがありながら、縦方向に常設ベッドが確保されているゆとりは「さすが」のひと言。

続いて車内の各所を見ていきましょう。

ペンダントライトが印象的なダイネット


ML-T580 4WDのダイネット

シートヒーター付きの運転席・助手席は、前述のとおり回転機能を有しています。

後ろ向きに反転させれば、セカンドシートと合わせて対座ダイネットになります。

サイドの壁も使ってL字型になったセカンドシートがユニークで、着席の自由度が上がっています。

キャンピングカーでは珍しいアーティスティックなペンダントライト

さらに目を引くのは、キャンピングカーでは珍しいアーティスティックなペンダントライト。

機能を果たすだけに留まらない美意識があり、車内の雰囲気をワンランクアップしています。

それぞれの時間を過ごせる常設ツインベッド


リヤに設置された常設ベッド

ベッドルームはリヤに配置され、基本はシングルベッドが2台並んだツインスタイル。

中央にステップを挟み、寝返りなどでパートナーを起こすことのないパーソナルスペースになっています。

逆に中央部を拡張マットで埋めることで、大きなファミリーベッドにもアレンジできます。

ディスクスプリングとコールドフォームベッドマットを採用し、高級ホテルにも遜色ない寝心地。

ベッド頭上のオーバーヘッド収納

ベッドを囲むオーバーヘッド収納には日用品を収納しておけます。

ベッドルームの間接照明

周囲を照らす間接照明は上品で、夜には落ち着いた雰囲気になるでしょう。

ベッド下は前述のとおり外部扉を備えた大容量のガレージになっています。

大型冷蔵庫を備えた本格ギャレー


ML-T580 4WDのギャレー

ギャレーは清潔感のある白いタイルと、木目のパネルが調和するスタイリッシュな空間。

3バーナーコンロとカセットガス供給機を備え、家と変わらない本格調理が可能です。

蓋を閉めると広々作業台

カバーが付いているので、シンクやコンロを使わないときはフラットな作業台になります。

コンプレッサー式の冷蔵庫

コンプレッサー式冷蔵庫は154Lのビッグサイズで、何週間もの長旅をする欧米のライフスタイルに適したものになっています。

ギャレーの収納棚

引き出しを備えた食器棚は家庭のシステムキッチンのような大容量。

シーンごとに食器を使い分けても、すべて収まるほどのスペースになっています。

条件の限られた車中泊では、ひとつで何役も兼ねるような実用性重視のキッチンツールが理想ですが、そんな原則も忘れそうなほど充実した収納スペースです。

温水シャワー対応のマルチルーム


マルチルームのシャワー

マルチルームはシャワー・トイレ・洗面所が一体となったスペース。

軽油式ヒーター&ボイラーによる温水シャワー設備を備えています。

凍結防止加工が施された120L給水タンクと、100L排水タンクがたっぷりの水をキープ。

マルチルームのトイレ

折りたたみ式のシャワーパーテーションが用意され、形だけではなく日常的にシャワーを使うことが想定されています。

トイレは安定感のあるベンチタイプのカセットトイレで、車内で生活のすべてが完結するフル装備になっています。

ハイマー・スマートバッテリーシステム2.0


電源には240AhのHYMER Smart Battery System2.0(ハイマー・スマートバッテリーシステム2.0)を採用。

外部充電のほか、強化走行充電システムにより移動中にも安定的な電力補充が可能です。

室内各所には12Vソケット、100Vコンセント、USBソケットが配置されています。

電源や給排水タンクの状態は、HYMERメインコントロールシステムにより一括管理が可能。

視認性のよいタッチパネルで、最先端のテクノロジーを体感できるでしょう。

まとめ


運転席から室内を見た風景

運転席に座った瞬間から心が躍るような、特別感をまとった「ML-T580 4WD」。

HYMER車に共通する、一部のシステムに日本語表示がなかったり、国内で使用できない機能があったりする点にだけ注意が必要です。

すべてが日本人に最適化された国産車にはない個性として、不便ながらも愛着がもてるポイントでしょう。

また、輸入車のため一般的な予約や新規受注ではなく、台数限定の入庫分を販売するスタイルです。

琴線に触れるものを感じたら、まずはHYMER Japanに相談してみましょう。

DRIMO編集部

DRIMO編集部です。 キャンピングカーや車中泊の情報を中心に、バンライフなど車旅に関する情報をお届けします。