【カトーモーター】ディーディー
目次
カトーモーター 「ディーディー」
カトーモーターは全てのキャンピングカーを国内自社で一貫生産、家具は国内の天然木を使い家具職人が手作りしているなど徹底したこだわりを見せてくれるビルダーだ。
また同社が新潟という雪国にあるということからも、断熱仕様に力を入れていてどんな過酷な環境でも頼れるキャンピングカーを作り出しているのも魅力的だ。
今回はそんなカトーモーターが製作・販売するバンコン「ディーディー」を紹介する。
ダブルデルスタイルという独自の架装により、車内はバンコンとは思えないような広さになっている。また、職人が作り出す木工家具をふんだんに使用した車内は、まるで家にいるような安心感をもたらしてくれる。
ディーディー
ビルダー:カトーモーター
タイプ:バンコン
ベース車両:ハイエース スーパーロング ハイルーフ
価格:¥6,673,000〜
乗車人数:5~6名
就寝人数:4+チャイルドベッド 1
全長:5,380mm
全幅:2,050mm
全高:2,900mm
外装
オリジナルハイルーフ
ハイルーフが架装されていて一見するとキャブコンかと思うが、この車種はボディーカットがされていないのでれっきとしたバンコンだ。
オリジナルハイルーフ『クイーンハット』を使用し、サイドのFRPと併せた室内は、室内高2100mm強、室内幅最大1800mm強とバンコンでは中々お目にかかれない広さを実現している。ボディはピラーを切らずにFRPの二重構造となっているためベース車両の構造強度や安全性は維持したままワイド化されている。
左サイドは専用のエントランスを設置することで、スライディングドアの大きく開く際の外気温の進入を抑えるだけではなく、外からプライベート空間が見られにくくなっている。
リアハッチは大きく開き、荷物の出し入れが楽にできる。
トップレベルの断熱技術
今となっては、キャンピングカーで「断熱仕様」というのは特に珍しいものではない。しかし、カトーモーターではどこよりも早く断熱を取り入れていて、長年その技術の向上に力を入れてきた。様々な気温・気候で温度テストをくり返し行い、キャンピングカー業界においてトップレベルの断熱を維持している。
断熱と聞くと冬にのみ必要と思われがちだが、その効果は夏の暑さにも発揮される。外からの熱もしっかりとカットしてくれるのだ。
また、外気温を遮断すればよいという訳ではなく、同社ではその暖かさに「安心」も込めている。使用する断熱材や塗料はホルムアルデヒド・VOCなどの人体に有害な物質を一切含まない。断熱に使う素材も厳選し、暖かみと安心を両立することで家族や大切な人と安心して過ごすことができる。
内装
ダイネット
車内は木材をふんだんに使った暖かみのあるインテリアになっている。
サイドは張り出しを行い出窓仕様にすることで室内の広さを向上、アクリル2重窓にすることで断熱効果も期待できる。また、窓枠にもこだわりがひかる。同社のキャンピングカーの窓枠には全てナラの無垢材(天然材木)を使用している。
ナラ材は木目が美しいだけではなく、熱伝導が非常に低く、適度な湿度に保ってくれるなどの特性がある。車外に一番近いところだからこそ贅沢に無垢材を使用することで、室内を快適にし、同時に家具全体の品質も守ってくれている。
ダイネットは同社オリジナルの「対面対座加工」と組み合わせれば、運転席と助手席シートを前に倒すだけで、リヤと対面する座椅子が出来上がり、横座シートとテーブルを囲んで、ゆったりとした時間を過ごすことができる。シートベルトは椅子の中に収納されている。
天然木の手作り家具
冒頭でも言及したが、カトーモーターでは車内の家具は全て天然木を使い家具職人が製作している。
キャンピングカーは家と比べるとやはり広い空間ではないため、ゆっくりと落ち着くことができないのではないかと心配になる。
しかし同社のキャンピングカーは、厳選された国内の天然木(ナラや桐、花梨)をふんだんに使用し、長く使うほどに温かみのある“味”が出てくる。これらの贅沢な家具や温かみのある木材に囲まれることで心豊かで、家とはまた違った安らげるスペースになっているのだ。
ギャレー
ギャレーはシンクが埋め込まれたコンソールに40リッター冷蔵庫が標準でビルトインされている。コンロは卓上式のカセットコンロを置く方式だ。
調理スペースは、卓上コンロを置いても少し余裕があるくらいなので、簡単な料理であればキッチンスペースで全てこと済むだろう。電子レンジも標準装備で、ギャレー上部にビルトインされる。
ベッド
ベッドはリア常設ベッドとバンクベッドがある。どちらも広々としていて快適に眠ることとができる。リア常設ベッドはサイドをワイド化したことで横方向に大人2人がゆったり休める。
また、ベッド上にロフトタイプのチャイルドベッドがあるのも見逃せない。どちらも常設タイプで、面倒なベッドメイキングが必要ない。
ハイルーフの部分がバンクベッドになっていて、秘密基地感が溢れているので子どもは特に喜ぶだろう。1,600mm×2,000mmの広さで、丸みを帯びた形をしている。こちらはワンタッチでセッティングできるのも嬉しいポイントだ。
移動時は布団や荷物などの収納としても使え、折れ板式になっているため運転中に荷物が落ちてくる心配もない。
もちろん、ダイネットもベッド展開が可能だ。対面対座加工の座面と組み合わせれば、9,50mm×1,750mmのベッドになる。
フリースペースと収納
車内後部にはフリースペースがある。基本はクローゼットということなのだが、トイレルームとしても使用可能。しかし、カセットトイレは、ボディの加工が必要なため不可である。
頭上にある収納は、ユーティリティールームの上だけと若干物足りなさを感じるが、その分リア常設ベッドの下が1700mm×1400mmの広大な収納スペース(リア大型カーゴスペース)になっている。
他にも、エントランス横にマガジンラックがあったり、下駄箱をはじめとした便利な収納スペースも各所に設置されている。
まとめ
国内自社の一貫生産で、長く愛用して使えるよう細かいところまでこだわって生産しているカトーモーターのバンコン「ディーディー」はいかがだっただろうか。
購入後のアフターケアや相談もしっかりしているので初めてのキャンピングカー購入の方も安心できる。実際に購入したオーナーからの評判も高く、きちんとメンテナンスすれば二十年経ってもくたびれないキャンピングカーだ。
キャンピングカーは家のように一生に一度の大きな買い物である。だからこそ、丁寧に作り込まれた家具など、ここまでこだわりを持った安心のビルダーで購入するというのはとても良い選択だと思う。