キャンピングカー
カヤバの技術力を結集!走行性能にこだわり抜いたDUCATOバンコン「VILLATOR」登場
カヤバがキャンピングカーの世界へ
ショックアブソーバをはじめとする自動車部品メーカーとして、またモータースポーツチームのスポンサー&テクニカルサポーターとして知られるカヤバ株式会社。
いまカヤバは「オフロード」をテーマに、アウトドアライフやキャンピングカーの世界に歩みを進めています。
カヤバの考える「オフロード」とは、単なる未舗装道路ではなく「日常を離れた未知の世界、日常では得られない自由と解放感の象徴」だといいます。
「OFF WE GO」をコンセプトに掲げ、大人の冒険心を満たすような新発想のキャンピングカー「VILLATOR」が生まれました。
VILLATOR
ビルダー:カヤバ株式会社
タイプ:バンコン
ベース車両:FIAT DUCATO(L3H2)
乗車定員:4名
就寝定員:3名
全長:5,995mm
全幅:2,050mm
全高:2,720mm
ナンバー:8ナンバー
参考価格:1,950万円~(消費税抜き)
公式サイト:カヤバHP
走行性能を徹底追求した「VILLATOR」
モデル名の「VILLATOR」は、ラテン語で旅人を意味する「Viator」と、別荘・別邸を意味する「Villa」を組み合わせた造語だそう。
目指すのはポータブルヴィラ、つまり持ち運べる別荘です。
ベース車両はFIAT DUCATOのL3H2サイズ。
国産バンに比べると大きな車両ですが、VILLATORでは疲労やストレスを遠ざけ、「運転の楽しさ」が追求されています。
カヤバのロゴ入り運転席・助手席シートは、スポーツシートで知られるBRIDE(ブリッド)社との共同開発。
路面からの衝撃を吸収するため同乗者も快適なほか、長時間の運転でも疲労を軽減します。
キャンピングカーといえば内装の豪華さに注目が集まりがちですが、カヤバでは足回りをはじめとする走行部分に徹底的にこだわりました。
走行テストを繰り返し、微調整を加えていくプロセスは、自動車部品のプロフェッショナルである同社ならではと言えるでしょう。
レーシングコースでラリーカーとマッチするなど、ユニークなPR企画も!
公式サイトの動画では同社のラリーチームも驚くほど、きびきびした足さばきを見せてくれます。
もちろんレースは撮影用のもので、一般ユーザーのラリーは非推奨ですが、同社の足回り技術は車両の安定性や運転の安心感を生み出します。
オフロードやワインディングロード、高速道路でも恐怖感のないドライブを実現してくれそうです。
ラリーカー VS VILLATORの動画はこちら▽
https://www.kyb.co.jp/campingcar/movie/movie_cpc3.html
別荘がイメージされたインテリア
心躍るような大自然のただ中に出かけながらも、あくまで車内は優雅に、快適に。
別荘のリビングから、そのまま屋外に繰り出すような非日常体験ができます。
たとえば木目の美しい、ひと続きのキャビネット扉は住宅のインテリアのよう。
間接照明が優しく車内を照らし、大きな窓からは外の空気が感じられます。
車内はギャレー&マルチルームを境に、緩やかに前後にゾーニングされています。
運転席・助手席を含んだ前方空間が1つ目のダイネット、車両後方がベッドルームを兼ねた2つ目のダイネットになっています。
前後2スタイルのダイネット
前述のとおりダイネットはフロントとリヤの2カ所。
フロント側は運転席・助手席を回転させてセカンドシートと対面するスタイル。
車を定位置に停めた後、しばらく移動しないシーンにおすすめです。
リヤ側のダイネットは、左右壁際のベンチソファがテーブルを挟んで向かい合うレイアウト。
シンプルにベンチとして腰かけてもいいですし、リクライニング機能で背もたれを調整すれば、カウチソファのように足を伸ばすこともできます。
背筋を伸ばしたいデイタイム、ゆったりくつろぎたいナイトタイム、どちらにも対応する2WAYになっています。
跳ね上げ式の座面を上げると収納庫になっていて、寝具などかさばるものを収納しておけます。
頭上には吊り戸棚が並びますが、室内の圧迫感を軽減するため三角形に近い形状になっています。
こうなると開閉時の荷物の落下が心配になりますが、飛行機のオーバーヘッドコンパートメントで見かけるような上開き構造で安全性を確保。
アーチを描くような、開放感のある天井が広がります。
最大で大人3名が就寝できるベッド
就寝時はベンチソファの背もたれを移動・組み合わせることで、フルフラットのベッドが登場します。
1,800mm×600mmのシングルベッド2台として使うことができるほか、あいだの空間をマットで埋めることで1,800mm×1,800mmのビッグサイズにもできます。
これは大人3名が横になれる広さです。
ユニークなのが3段階調光のベッドサイドランプ。
固定式ではなくポータブルなので、テーブルランプとして使ったり、移動時にランタンのように地面を照らしたり、用途が自在です。
コンパクトにまとまったギャレー
ギャレーは助手席の後方、エントランス脇に配置されています。
シンク、電子レンジ、85Lサイズの冷蔵庫を備え、スライドドアから簡単に排水タンクを処理できる配置になっています。
シンクの下にはカトラリーなど小物を収納できる引き出しがあります。
先述の吊り戸棚ですが、ギャレーの上部のみ横に開く扉になっており、スパイスなどの調理アイテムが取り出しやすくなっています。
収納にも使えるマルチルーム
家具のようにインテリアに溶け込む車両中央の扉は、実はマルチルーム。
中にはトイレの設置が可能です。
公共施設の充実した日本では車内トイレは不要と考えるユーザーもいますが、その場合は大容量の収納としても使えるフリースペースになっています。
シンプルかつフラットな空間のため、工夫次第で多目的に活用できそうです。
屋外への拡張性も魅力
大きく開くリヤゲートを活かし、車両後方をアウトドアリビングとして使うことも想定されています。
車内からひとつながりに拡張できる床面は、人が載っても耐える強度があるため、オープンデッキとして活用できます。
折りたたみのキャンプチェアなどを置けば、後方に広がる景色を存分に楽しめるでしょう。
また、オプションでサイドオーニングを追加すれば、車の横にも雨や日射しを避けられるフリースペースが誕生します。
必要十分に揃った電装品
電源システムはベッド下にすっきり収められています。
外部充電・走行充電が可能なリン酸鉄リチウムイオンバッテリー(5kWh)を標準装備し、オプションで強化もできます。
前述のとおりギャレーには電子レンジ、冷蔵庫を標準装備。
季節ごと、土地ごとに気候の移り変わる日本では欠かせない、FFヒーター、エアコンを標準装備している点も見逃せません。
まとめ
豪華な内装を誇るキャンピングカーはたくさんありますが、モータースポーツでも活躍する自動車部品のリーディングカンパニーがセッティングしたキャンピングカーとなれば、その走行感に興味が尽きません。
乗り心地、風の影響、重い車両のコントロールなど、キャンピングカーのウィークポイントへのひとつのアンサーと言えるでしょう。
また、上品で落ち着いたインテリアはコンセプトのとおり、お気に入りの小さな別荘で過ごす時間を想像させます。
冒険心を忘れない大人のための1台。
VILLATORは「東京オートサロン2025」が開催された2025年1月10日より受注が始まっています。
新発想のキャンピングカーの作り手として、2025年はカヤバに注目です。