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あらゆる悪路を走破するハイラックスにラグジュアリー装備、バンテック「アストラーレ GX4」に注目!

バンテックのハイラックス、クロスカントリーキャンパー「アストラーレ GX4」のモデル紹介

クロスカントリーキャンパー「アストラーレ GX4」


どんな悪路もパワフルに駆け抜け、世界基準の走破性を誇るトヨタのハイラックス。

頼りがいのある屈強なオフロード車が、キャンピングカーになったらどうでしょうか。

VANTECH(バンテック)がハイラックスの走行性能に快適性や居住性をプラスし、究極の「クロスカントリーキャンパー」を開発中です。

名前は「アストラーレ GX4」。

この夏にお披露目されたプロトタイプをご紹介します。

ASTRARE GX4(アストラーレ GX4)
ビルダー:VANTECH株式会社
タイプ:キャブコン
ベース車両:トヨタ・ハイラックス Z
乗車定員:4名
就寝定員:3名+子ども2名
全長:5,640mm
全幅:2,100mm
全高:2,890mm
ナンバー:8ナンバー
参考価格:税込12,100,000万円~(4WD ディーゼル)
公式サイト:VANTECH HP



ハイラックスに独自ギミックを満載


バンテックのハイラックス、クロスカントリーキャンパー「アストラーレ GX4」の正面外装

エクステリアは、ハイラックスの精悍さをそのままに、よりソリッドでメカニカルな印象に。

バンテックのハイラックス、クロスカントリーキャンパー「アストラーレ GX4」の外装

変化に富んだシルエットですが、美観だけでなく空気抵抗や水の流れなどが考慮された結果だそう。

レイアウトは車両の後方から出入りするバックエントランススタイルが採用されています。

バンテックのハイラックス、クロスカントリーキャンパー「アストラーレ GX4」のリア

エントランスには電動ステップを標準装備。

玄関にあたる部分にギャレーとマルチルームが向き合い、残りの空間がリビングルーム兼ベッドルームとなっています。

バンテックのハイラックス、クロスカントリーキャンパー「アストラーレ GX4」の車内

運転席上部にはバンクが張り出し、居室とひとつながりに使えることから、外観以上の広さが感じられます。

また、アストラーレ GX4のひとつの特徴と言えるのが、各所に施された「仕掛け」。

国産キャブコン市場をけん引してきた同社ですが、さらなる空間有効活用のため新開発のギミックを多数採用したそうです。

必要なときだけ展開する、引き出す、回転するといった独自の機構が随所に。

どんな工夫があるか、細部を見ていきましょう。

次のページ▷▷▷【かっこいい外見では想像できないホテルライクな内装の詳細を紹介します!



動線を妨げないダイネット


バンテックのハイラックス、クロスカントリーキャンパー「アストラーレ GX4」のシート

車両中央のダイネットには、通路を挟んで向き合うようにベンチシートが配置されています。

独自機構の折りたたみ収納式テーブルを搭載予定。

バンテックのハイラックス、クロスカントリーキャンパー「アストラーレ GX4」の車内収納

天井付近には吊り戸棚が並び、日用品を収納できます。

乗降する、荷物を取り出す、ギャレーに立つなど、着席した状態からの移行はスムーズ。

バックエントランスから中央に通路が伸びるレイアウトのおかげで、同乗者を邪魔することなく日常動作ができそうです。

木目調の家具や間接照明など、バンテックらしい高級感のあるインテリアデザインは健在。

ラグジュアリーホテルのラウンジのような雰囲気に仕上がっています。

新機構が採用されたベッド


ベッドはダイネットを展開することで生まれるフロアベッドと、バンクベッドの二段構成。

着席面よりも高い位置に固定されるユニークなフロアベッドのほか、バンクベッドの展開方法もまったく新しい仕組みだといいます。

マットを外したり持ち上げたりする必要がなく、くるりと回転させて展開。

バンテックのハイラックス、クロスカントリーキャンパー「アストラーレ GX4」のバンク

オプションのルーフウィンドウを選択すれば、大きな窓から空を眺められます。

換気や採光が可能となり、車内がより明るく開放的な空間となります。

冷蔵庫と電子レンジを備えるギャレー


バンテックのハイラックス、クロスカントリーキャンパー「アストラーレ GX4」のキッチン

車両後部のギャレーには、各60Lという大容量の給排水タンクとシンクを備えます。

フタ付きシンクのため、使わないときはフラットな作業台として活用可能です。

バンテックのハイラックス、クロスカントリーキャンパー「アストラーレ GX4」の電子レンジ

上部キャビネットに電子レンジ、下部キャビネットに冷蔵庫を配置。

バンテックのハイラックス、クロスカントリーキャンパー「アストラーレ GX4」の冷蔵庫

ギャレーからは少し離れますが、前方に配置された本格的なワイングラスケースが印象的です。

バンテックのハイラックス、クロスカントリーキャンパー「アストラーレ GX4」の車内収納

収納もたくさんあり、調味料からカトラリー類までスッキリ収納できそうです。

スライド式のマルチルームは必見


バンテックのハイラックス、クロスカントリーキャンパー「アストラーレ GX4」のシャワー・レストルーム

マルチルームは、部屋ごと引き出すことで空間を拡張する「スライド式」を採用。

普段はコンパクトに収まり、必要なときにはゆったりと洗面やトイレ利用ができる仕組みです。

バンテックのハイラックス、クロスカントリーキャンパー「アストラーレ GX4」の洗面台

内部にはシャワーフォーセット付きの本格的な洗面台を備えます。

ホテルライクな二面鏡は、機能的であるだけでなく室内を明るくする効果も。

バンテックのハイラックス、クロスカントリーキャンパー「アストラーレ GX4」のトイレ

トイレはラップ式がセレクトされていました。

キャンピングカーでは一時的に車内に排水を溜めるブラックタンク式のトイレも多いですが、どこでも自由に汚水を処理できるわけではないという国内事情があります。

汚物を密封し、廃棄できる場所まで長期保管できるラップ式トイレは、日本国内の事情に合わせた非常に合理的な選択と言えます。

必要なものがすべて揃った電装品


バンテックのハイラックス、クロスカントリーキャンパー「アストラーレ GX4」の装備

電源システムには、高出力&長寿命のポータブルバッテリー「EcoFlow DELTA Pro(エコフロー デルタプロ)」を採用。

3.6kWhの大容量で家電を動かします。

同じくEcoFlowのオルタネーターチャージャー(走行充電器 、800W)を搭載し、高効率かつ高速での充電を可能にしています。

さらにエアコンはEcoFlowのWAVE 2で、ひとまとまりのシステムとして管理しやすくなっています。

冷暖房兼用のWAVE 2ですが、併せてFFヒーターを装備。

バンテックのハイラックス、クロスカントリーキャンパー「アストラーレ GX4」のコンセント

室内にはACコンセント、DCソケット、USBコンセントを備えます。

ほかに、換気ができるMAXXFAN(マックスファン)ベンチレーターなど必要なものはすべて用意し、フル装備と呼べる仕様が予定されています。

まとめ


バンテック渾身のオフロード・キャンピングカー、アストラーレ GX4。

車としての堅牢な性能を維持しながら、その内装はあくまでシックでラグジュアリー。

「バンテックらしさ」が随所に感じられるデザインとなっています。

まだ全貌は明らかになっていませんが、今後の発表を期待せずにはいられません。

なお、記事内の情報は開発中のものとなり、販売モデルとは異なります。

楽しみに続報を待ちましょう。

DRIMO編集部

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