インディアナRV 出展

輸入キャンピングトレーラー専門店ってどんなところ? インディアナ・RVに潜入取材!!



インディアナ・RVは、神奈川県綾瀬市にある輸入キャンピングトレーラー専門店だ。

社長の降旗氏と会長の渡部氏の共同経営ではじまった同社は、2021年に創業から30周年を迎える。

創業当初はアメリカで製造していたキャンピングトレーラーを輸入。その後はヨーロッパ製品の輸入を進め、現在はフランスのトリガノ社とドイツのクナウス社の製品を取り扱っている。

今回話を伺ったのは、インディアナ・RVの降旗常務(社長のご子息)。

会社の成り立ちやキャンピングカーのラインナップについて、詳しく聞いてみた。

創業から30年の歴史あるキャンピングカー専門店

インディアナRV車両展示場

現在の代表取締役である降旗社長は約40年前、父親が経営する中古車ディーラーで働いていた。

そこに、当時大手商社で働いていた現会長の渡部氏が「アメリカやメキシコに日本の中古車を輸出しないか」と持ちかけた。商談のために渡米。

中古車の輸出は叶わなかったが、途中でロサンゼルスに立ち寄った際、たまたま見かけたキャンピングカーに一目惚れしてしまったという。

この時の衝撃が今の事業を始める大きなきっかけになったそうだ。

インディアナRV社内テーブルトレーラーの模様

渡部氏が持っている海外とのコネクションによって、アメリカインディアナ州のメーカーと商談し、オリジナルのトレーラーを輸入することに成功。

インディアナ・RVの屋号の由来はここからきているのだ。

その後、製造元の主軸をアメリカからヨーロッパに移している。ヨーロッパ製品は車体の重量が軽く、けん引免許なしでけん引できるトレーラーが多かったため、日本の市場にも合っていた。

「ヨーロッパの企業と関係性を築けたのも渡部のコネクションのおかげでした。社長が渡部会長と出会ったのは大学生のときなんだとか。
ヒッチハイク旅でウィーンに行ったときに偶然街角で出会って、そこから友情関係が続いているんですよ。その出会いがなければ弊社は存在しませんでした」

インディアナRV看板

中古車ディーラーから独立し、現在のインディアナ・RV(=株式会社ヴィンテ・セッテ)を設立したのは2人が出会ってから27年後のこと。

当時メインで取り引きしていたメーカーがポルトガルの会社だったため、社名にポルトガル語をとりいれた。

ちなみに「ヴィンテ・セッテ(vinte e sete)」は、ポルトガル語で「27」という意味である。

スルガ銀行キャンピングカーローン

特注の輸入モデルを作れるワケは?

現在、インディアナ・RVではキャンピングトレーラーと軽キャンパー合わせて11種類を取り扱っている。

価格帯は260万円から560万円。すべて輸入品で、フランスのトリガノ社やドイツのクナウス社の製品だ。

中でも売れ筋のモデルはトリガノ社の『エメロード406』。設計やレイアウトをいちからオーダーしているインディアナ・RVのオリジナル(特注)モデルだ。

エメロード406車体全体

「エメロード406は、ファミリー層からカップルまで幅広いユーザー層をカバーできるようにレイアウトを考えています。
2つのテーブルセットがあり、ダブルベッドと二段ベッドで4名就寝。トイレは取り外しが可能なポータブルトイレ。そして弊社の特注で、ドアは日本の道路に合わせて左側にしています」

エメロード406を作っているトリガノ社はヨーロッパに23のキャンピングカーブランドと、9のキャンピングトレーラーブランドを抱える超大手。

こんな大規模なキャンピングカーメーカーはそう簡単にオリジナルモデルの製造を請け負ってくれるわけではない。

「それまでは、トリガノ社のラインナップモデルに部分的な変更を加えて弊社のオリジナルを製造してもらっていました。
取引を開始してから10年目にフランスで開催されたディーラーズミーティングで社長が表彰され、記念の盾を持って帰国しました。

そしてトリガノ社との取引が11年目を迎えた時に、トリガノ社のエキスポートマネージャーが、日本に向けて完全オリジナルのトレーラーを製造するプロジェクトがあるが関心はありますか?と連絡してきたんです。

弊社がトリガノ社と取引を開始した時にはまだインターンだった人物が、今ではエキスポートマネージャーになり、こんなに小さな日本の市場に向けて完全オリジナルを製造する話を持ち掛けてくる。
取引の数字だけではない、渡部と降旗がトリガノ社と築き上げてきた人間関係に驚かされました。」

エメロード406内装全体

現在売れ筋となっているオリジナルモデルのエメロード406は、販売実績だけでなく、それを超える人間関係があったからこそ生まれたと言える。

脱プロパンは苦労の賜物。インディアナ・RVのこだわり

海外のトレーラーは輸入した状態のままでは日本の使用環境では使いにくい。

インディアナ・RVでは、日本でも安心してトレーラーを利用できるように仕様を変更している。

中でも苦労したのは、冷蔵庫やコンロ、ヒーターを動かす燃料のプロパンガス。

「10年ほど前にプロパンガスの入手が困難になり、コンロや冷蔵庫の燃料をカセットガスに、ヒーターの燃料を灯油に変えたんです」

当時世界でもあまり例がない施工で、なかなかうまくはいかなかった。しかし、一つひとつの問題点を地道に解決し、『脱プロパン』を実現した。

「失敗しながらいろいろ試行錯誤したんですよ。メカニックの社員がいちばんかわいそうでした(笑)」

海外では大丈夫でも、日本だから生じる問題がある。

このほかにも、日本の事情を考慮してこだわっている点はあるのだろうか。

トリガノ社トレーラ

TRIGANO社製 Alba350

「けん引免許無しでけん引できる重量750kg以下のトレーラーを多く扱っています。
また、あまりにも大きいと日本の道路ではけん引するのが難しいので全長7~8mで横幅も2.3mまでのものを輸入するようにしています」

 

顧客でけん引免許を持っている人はほとんどいないという。

けん引免許を持っていなくてもけん引できるトレーラーであれば、購入のハードルが低くなりそうだ。

唯一の軽キャンピングカー・インディ727

インディ727車体全体

トレーラー以外に唯一扱っている商品として、ナッツRVと協力して製造・販売している軽キャンピングカー『インディ727』がある。

ナッツRVという国内のキャンピングカビルダーが製造元で、インディアナ・RVが販売元だ。

では、インディ727の特徴はどういったところなのだろうか。

「特徴はアルミの外壁パネルを使っていて、ヨーロッパのキャンピングカーと同じように断熱材を挟んだサンドイッチパネルになっていることですかね」

アルミの外壁パネルを使うことによって断熱性もさることながら軽量化も実現。ブレーキなどの安全性燃費性能が高まっている。

ナッツRVでは自社でヨーロッパと同じ水準の外壁を作りたいという意向がかねてあったそうだ。外壁に使われるアルミパネルはヨーロッパのメーカーから購入している。

「日本国内ではキャンピングカーの外壁を製作するに適したアルミパネルを調達することができないということで、ヨーロッパメーカーと長年取引をしている弊社の社長に相談があったそうです。
これが弊社がインディ727の発売元となるきっかけにもなっているんです。
また、弊社は全国に販売代理店がありますので、販路があるということも弊社にインディ727発売元のお話をしていただいた理由だと思っています。」

インディ727内装写真

インディ727はナッツRVの技術とインディアナ・RVの販売力で常に人気のモデルだ。

車庫や運転の問題でこのサイズ感を求めて購入する人が多いのだという。

修理や保険、置き場所はどうしてる?

「修理の際に部品が手に入るのか」「トレーラーならではのメンテナンスはどうしたらよいか」など、車両の維持については気になるところ。

また、トレーラーの置き場所についても悩むところだろう。

修理や保険、置き場所についてはどのようになっているのだろうか。

整備作業風景

「修理やメンテナンスについては弊社で行わせていただいております。部品の輸入も行っていますのでお任せください」

トレーラーは2年で車検が必要だ。費用はおよそ70,000円。ブレーキ分解整備や灯火類の確認などを行ってくれる。車検についてもインディアナ・RVにまかせておけば安心だ。

ちなみに自動車保険はどのようになっているのだろうか。

「自動車保険について、対人賠償や対物賠償は走行中であればヘッド車(トレーラーをけん引する車)の保険でまかなえます(すべての保険会社が対応しているわけではないので必ず確認が必要です)。

車両保険は単独での加入が必要で、10万円以上の大きな修理が必要になった場合に保険金が出るようにしている人が多いと思います。
キャンピングトレーラーは車のように日々動かすことは非常にまれなため、免責額を大きくして保険料を抑えることを検討しても良いと思っています。」

けん引していないときに事故が起こる可能性もあるが、対物補償や対人補償はヘッド車の自動車保険でよさそうだ。

車両保険料についても、免責金額を大きくしておけば節約につながるだろう。

また、維持するに当たって問題なのがトレーラーの置き場所だ。自動車と同じく車庫証明を取って自宅から半径2km圏内に保管場所を確保するか、モータープールとして登録された駐車場に保管する必要がある。

「弊社はモータープールを持っていないので、把握しているモータープールをお客様にご案内させていただいています。」

多くの販売店は、他社で購入したお客さまだったとしてもモータープールは受け入れてくれるのだとか。

インディアナ・RVは相談すれば自宅の近くのモータープールを紹介してくれるので安心だ。

雨の日も安心の展示場。全国に販売代理店も

インディアナトレーラー展示場

インディアナ・RVが取り扱っている商品はどこで購入できるのだろうか。

「弊社の実店舗は神奈川県綾瀬にあります。展示についてはもちろんすべての車種をご覧いただけますよ」

展示場は屋根付き。雨の日に家族で来店しても安心である。また、土日は社長自らがポップコーンやコーヒーなどをお客さまに振る舞っていることがあるのだとか。

「社長が自分で味付けしてるんですよ。なかなか評判がよくてお客さまにどうやって味付けしているのかとか、どこのコーヒーだとか聞かれていることもありますね(笑)」

また、全国に販売代理店が22店舗ある。すべての車体が展示されているわけではないが、地方に住んでいる方で購入を検討されている方は近くの販売代理店に問い合わせてみたらよいだろう。

気になる最新情報!新商品は?

エメロード406の車外カメラ

最後に、インディアナ・RVの最新情報・新商品について話を伺った。

まず注目したいのは、今年開発されたキャンピングトレーラー用のWi-Fi無線式バックカメラ。スマートフォンやタブレットに専用アプリをダウンロードすれば、トレーラーに備え付けたバックカメラの映像を確認することができる。

VエディションプレミアムとVIPのグレードには標準的に備え付けられている。

けん引はバックが難しいといわれるが、これがあれば安心だ。

「以前のバックカメラはトレーラーとヘッド車の両方に施工が必要だったので、ヘッド車を乗り換える際には再施工が必要でした。しかしこのおかげで、ヘッド車への施工は不要になりました」

ちなみに海外にも同じような無線バックカメラがあるが、使用すると日本の電波管理法違反になる可能性があるという。海外と日本では法律が違うからだ。

もちろん今回開発されたWi-Fi無線式バックカメラは、国内で合法的に使用できる。

次に、これから新しく入ってくるモデルについても聞いてみた。

ミニフリースタイル

アルバ390のコンパクト版が6月に入ってきますね。
また、トリガノがミニフリースタイルという新しいポップアップ式キャンピングトレーラーのブランドを立ち上げたので、それが8月くらいにお披露目できると思います」

人気が高まっているキャンピングトレーラーの新商品。

納車期間も以前より早くなっているということなので、気になる人は早めにチェックしておこう。

まとめ

降旗常務とトレーラー

今回の記事では、 神奈川県綾瀬市にあるインディアナ・RVの降旗常務にお話を伺い、会社の成り立ちや、取り扱っている輸入キャンピングトレーラーなどについてレポートした。

海外のトレーラーを日本で売ることは簡単なことではない。日本仕様にするために数々の失敗や改善を重ねてきた。苦労して販売までこぎつけた製品には、インディアナ・RVのこだわりが詰まっている。

近年人気が高まっているキャンピングトレーラー。購入を検討されている方は、ぜひインディアナ・RVに立ち寄っていただきたい。

インディアナ・RV(株式会社ヴィンテ・セッテ)
住所:神奈川県 綾瀬市 大上1-5-28
TEL:0467-70-2729
定休日:毎週火曜、水曜日※祝日の場合は営業しております。
公式サイト:http://www.indiana-rv.net/