【NEWモデル】軽キャンパーに求められるすべての装備を搭載!クライン108 Alle(アーレ)
快適に車中泊ができる軽自動車が欲しい――そう思っている人にこそ知ってもらいたいのが、「東和モータース販売」の新型モデル『クライン108 Alle(アーレ)』だ。
スズキ・エブリィベースのコンパクトな車体ながら、想像以上の収納力と多彩なテーブル展開が魅力。
さらに標準装備も充実しており、冷凍冷蔵庫や電子レンジ、セラミックヒーター、サブバッテリー&インバーターまで、軽キャンパーに求められる装備がすべて搭載されている。
それでいて価格は300万円以下とコスパも良さにも注目だ。
当記事では、そんな“いたれりつくせり”の「クライン108 Alle(アーレ)」の魅力を細部にわたって紹介する。
目次
小さい車体に充実装備「クライン108 Alle」
「クライン108 Alle」の「クライン」はドイツ語で「小さい」、「Alle」は「すべて」という意味。
その名前のとおり、小さな車体に、軽キャンパーに求められる装備をすべて備えた一台だ。
105Aのサブバッテリー、1500Wインバーター、15Lの冷凍冷蔵庫、電子レンジ、モニター、セラミックヒーター、小型換気ファンなど、快適な車旅に欠かせない装備がすべて標準でそろっている。
また、大人2人が寝られる広々としたベッドモードに加えて、車内・車外で活用できるテーブルレイアウト、見た目の印象よりもさらに優れた収納力も魅力的だ。
東和モータース販売(以下TOWA) はこれまでに、同じくエブリィをベースにした軽キャンパー「Small(スモール)」、バモスをベースにした軽キャンパー「bitto (ビット)」などをリリースしてきたが、昨今のコロナ禍でますます車中泊に注目が集まっていることから、「軽キャンパーに求められるすべてをそなえたモデルを作りたい」という思いで、この「クライン108 Alle」の開発に踏み切ったという。
開発に当たっては、キャンピングカーオーナーの生の声を聞く立場である営業担当と何回も議論を重ねて、同車の機能・設備を厳選。
「Small(スモール)」などの既存のモデルのアイディアを踏襲しながら、軽キャンパーとしてはごく一般的なベース車両である「エブリィ」を、画期的かつ洗練された一台に仕上げている。
またエブリィの最上位グレードJOINターボフルタイム4WDをベースに選んでも300万円以下というリーズナブルな価格であることも魅力的だ。
ちなみに「108」という番号は、 TOWA をもじったもの。
自社の名前を冠するということからも、同社の「会社の名前をかけて、オリジナリティのある装備、デザイン、機能性をそなえたモデルにする」という意気込みがうかがえる。
クライン108 Alle(アーレ)
ビルダー:東和モータース販売
ベース車両:スズキ エブリィバン(JOIN/JOINターボ)
価格:2,587,200円~2,997,500円(ベース車両による)
乗車人数:4名
就寝人数:大人2名
全長:3395mm
全幅:1475mm
全高:1895mm
「クライン108 Alle」の外装
「クライン108 Alle」のカラーは、6色がラインナップされている。
定番のホワイトをはじめ、シルキーシルバーメタリック、ノクターンブルーパール、クールカーキーパールメタリック、ブルーイッシュブラックパール3、ムーンライトバイオレットパールメタリックといった、アウトドアシーンでも街乗りでもしっくりとなじむカラー展開だ。
ベース車は前述のとおり「スズキ エブリィバン」で、登録は4ナンバー。 JOIN/JOINターボの設定がある。
「クライン108 Alle」の大きな特徴として挙げられるのが、テーブル展開の多彩さだ。
車内のテーブル(80cm×50cm)のロックを外してリアゲートの専用レールに接続すると、アウトドアテーブルとして使うことが可能。
スペースの限られた軽自動車で車外も居住スペースとして活用できるこの機能はありがたい。旅先でちょっとした調理をするのにも、食事を楽しむのにもぴったりだ。
リアにはさらに、90cm×25cmという、コンパクトサイズの折りたたみ式ピクニックテーブルも備えている。
テントを設営するためのペグなどを並べておくと、必要なときにサッと手に取れるので便利だ。ランタンやナイフ、ドリンクや軽食をちょっと置くのにも使える。
ルーフキャリア、2mのサイドオーニング、リアゲートとスライドドアに装着可能な防虫ネットなどは、オプション設定。
「クライン108 Alle」の内装
運転席・助手席、セカンドシートを合わせて4名が乗車可能。左右両側にはスライドドア。最後部には、キャビネットが設置されている。
家具は優しげでナチュラルな木目調のものに統一されており、全体的に温かみのある印象だ。
LED照明は、5段階の調光が可能。
色温度も変えられ、オレンジがかった電球色にしたり、青みがかった昼光色にしたりと自由自在だ。
ちなみにご存知の方も多い豆知識だが、照明の色にはそれぞれ効果があり、青みがかった昼光色は脳が活性化され、集中力UP・思考力UPなどの効果がある。
逆にオレンジがかった電球色は、あたたかい雰囲気でリラックス効果や安眠効果があるので就寝前におすすめ。
多機能な後方キャビネット
「クライン108 Alle」には専用のダイネットこそないが、後方キャビネットに80cm×50cmの車内テーブルを簡単に設置できるため、食事やパソコン作業などで困ることはなさそうである。
左右のキャビネットの間に板をわたすだけなので、使いたいときに気軽に準備することができる。
左側キャビネットには標準装備の電子レンジを格納。
お弁当を温めるのはもちろん、電子レンジでお湯を沸かして、コーヒーや紅茶も楽しめる。
レンジ台下には、簡易式テーブルとしても使えるスライド式のボードが収納されているので、ちょっとドリンクを置いておきたいなんて時にも便利だ。
電子レンジ下には、サブバッテリーを管理するメイン電源電圧計や、インバータースイッチなどの電源コントロール類を設置。
さらに、AC100Vコンセント×2、DC12Vソケット、USBポート(1A&2.1A)と多彩な電源ポートがまとまっている。
テーブル展開してパソコン作業をする際や、スマホを充電しながら就寝する際にも使い勝手の良い位置だろう。
荷物が多くなりがちな車旅の車内では、ティッシュボックスが見つからない、出てきたと思ったらボックスがペシャンコに……なんてことはよくあることだが、「クライン108 Alle」にはキャビネット側面にティッシュボックスホルダーも備え付けられている。
リアルな利用を想定し、細かいところまで気配りが効いている。
右側キャビネットには標準装備のハイビジョン対応モニターを設置。
テレビチューナーは付いていないためテレビ番組は観られないが、RCAケーブルやHDMIケーブルを使ってAmazonプライムビデオなどの外部コンテンツを視聴することも可能。
アームが付いているので、向きを調整すれば屋外でも映画鑑賞などを楽しめる。
オプションのフロント2スピーカーを付ければ、映画鑑賞などがより快適になるだろう。
またテレビ裏のキャビネットは収納庫になっており、収納庫内にはテレビ用コンセントも設置されている。
ベッド
「クライン108 Alle」は、セカンドシートからリアまでフルフラットベッドに展開可能。
ベッドのサイズは、最大1,880mm×1,360mm。一般的なセミダブルサイズのベッドよりも大きく、大人2名が就寝するのに問題のない大きさだ。
さらに助手席用の拡張ベッドマットをオプションとして追加すれば、身長方向が最長2,480mmというゆったりサイズになる。より広々としたスペースで就寝したいという人はぜひ検討してほしい。
ベッドに展開するための所要時間は、約1~2分。セカンドシートの背もたれを前に倒し、ベッドマットを設置するだけと非常にシンプル。
ベッドマットは、セカンドシートの後ろに立ててすっぽり収納することが可能なので、ドライブモードでも邪魔にならない。
また、ベッド展開後はセカンドシートの足元に空間ができるので、靴や旅行バッグなど、ちょっとした荷物なら十分収納できそうだ。
ベッドマットにはハニカム構造が採用されている。
「Honeycomb(蜂の巣)」のような正六角形のクッション材が、かかる圧力を分散しており、寝心地が良く軽量。
生地は耐アルコール・防汚性能にも優れているため、うっかりお酒をこぼしたときなども、ひと拭きするだけでOKだ。
また、パスファインダーⅡというルーフテントをオプションで追加すれば、屋根の上で2名が就寝できる。軽自動車ベースのキャンパーで車内と合わせて最大4名まで寝られるのは、大きなメリットだろう。
専用の遮光パッドもオプションで用意されているので、プライバシーの保護はもちろん、外気の影響を受けやすい窓の断熱性UPにも有効だ。
収納
優れた収納力も「クライン108 Alle」の大きな魅力の一つ。
テレビ後ろの収納庫に加え、キャビネット周辺には、リア上部・電子レンジ上・右スライドドア上にそれぞれ1つずつオーバーヘッド収納を設置。
リア上部の収納棚は、外からもアクセスでき利便性が高い。
また右スライドドア上部の収納棚の扉の裏にはバニティミラーを設置。座った時、ちょうど顔の前にミラーがくる高さに設計されている。
夜間でもミラーが見られるように、ミラーの上にはLED照明まで設置され、文句なしの使い勝手だ。
コンタクトレンズを着脱したり、ちょっとしたスタイリングやスキンケア、メイクをしたりするのにも活躍するだろう。
さらに、左側スライドドアの上部には可動式の収納トレイが設置されている。
落下の防止のバーなどはないので走行時は荷物を置けないが、リビングモードでは、帽子や翌日の着替えなど、わざわざ収納棚にしまっておく必要のないものや、すぐ使う予定のものを置いておくスペースにちょうど良い。
中央のベッド下は、奥行70cm×幅50cm×高さ27cm、容量約100Lの大型床下収納がある。
予備のビニール傘も入れておける奥行きで、スーパーのカゴくらいのコンテナであればすっぽり入る高さだ。
寝袋やアウトドアのギア、工具など、あらゆるものが収納できるだろう。
車体右側のベッド下には、上開き式の15Lの冷凍冷蔵庫が設置され、500mlペットボトルが約12本、縦に入れられる。
-20℃〜20℃まで設定可能なので、ビールをキンキンに冷やしておいたり、氷やご当地アイスも持ち運び可能だ。
空調
暖房にはセラミックヒーター(100V:300W)が標準装備。
サブバッテリーで駆動するため、エンジン停止時でも使用可能だ。
右側キャビネットには換気用小型ファンを搭載。窓を少し開けることで、車内の空気を循環させられる。調理のにおいなども気にならないだろう。
FFヒーター、リアヒーターも、オプションで付けることが可能となっている。
電装系
走行充電機能を備えた105Aのサブバッテリーシステムと、1500Wの大型インバーターが標準装備。
大型インバーターを設置している軽キャンパーは少ないが、電子レンジやヒーターを動かすために欠かせないため、「クライン108 Alle」では両方ともオプションではなく標準設備にしたという。
電源供給が可能なキャンプ場・RVパークなどで使える、外部100V電源入力コードも搭載。
バッテリーを消費することなく車内で100Vの電源を確保できる。
外部電源出力もあるので、外で照明など電化製品を使いたいという時にも便利だ。
100V電源からサブバッテリーに充電できる外部充電システムや、追加サブバッテリー(105A)、ソーラーパネル(160W相当※要ルーフキャリア)もオプションで付けられる。
まとめ
東和モータース販売の新型モデル『クライン108 Alle(アーレ)』。
サッと展開できるベッド、汎用性の高いテーブル、豊富な収納スペース。そして、充実の標準装備。
快適な車旅のために必要な機能と設備が、「Alle(アーレ)」という名前の通り、すべて搭載されていた。
また、かゆいところに手が届く細部の作り込みは、長年多くのキャンピングカーを扱い、オーナーの声を聞いてきた東和モータス販売ならではだろう。
ソロや2人旅に「快適に車中泊ができる車がほしい」と考えている人にとって、ベストな選択肢となるに違いない。