キャンピングカー・車中泊情報Webマガジン - DRIMO(ドリモ)

キャンピングカー

キャンピングカー

コンパクトなボディに充実装備!ダイレクトカーズ史上最小キャブコン「Osteria」でカジュアル旅

ダイレクトカーズ史上最小キャブコン「Osteria」

専用設計されたシェルに、住宅さながらの家具・家電を搭載する「キャブコン」ことキャブコンバージョン。

とりわけカムロードをベースにしたフル装備モデルは、大人がラクに立って歩ける車高があり、冷暖房やトイレを完備するなど優れた居住性を誇ります。

一方でその大きなボディから、駐車場所が限られる、運転に不安を感じる、小回りがききにくいといった側面もあります。

興味はあるけれども、あと一歩が踏み出せないという人もいるのではないでしょうか。

ダイレクトカーズの「Osteria(オステリア)」は、同社史上もっともコンパクトなキャブコンとして誕生しました。

全長は4,850mmで、ワイドボディのハイエースと変わりません。

それでいてマルチルームやガスコンロ、家庭用エアコンなど、キャブコンに期待されるハイエンドなファシリティを完備。

手ごろなサイズ&価格ながら、必要とされるものをほとんど標準装備し、コストパフォーマンスの高いモデルになっています。

にぎやかに飲食する場「オステリア」


ダイレクトカーズのオステリアの外装

“osteria”とは、ワインとともに食事を楽しめる大衆的なお店を指すイタリア語。

リストランテやトラットリアよりもカジュアルに、みんなでワイワイ過ごせる場だそう。

その名のとおりダイレクトカーズのオステリアは、人々が気軽に集まって団らんできるような、親しみやすい雰囲気にあふれています。

エントランスには電動ステップを標準装備。

小さなお子さんや、愛犬も乗り降りしやすくなっています。

オステリアの外装リアから

スモーキーなニュアンスカラーでデザインされた外観は、ふんわりと優しい印象。

外扉を開けるとベッド下の大容量ストレージにアクセスできるなど、キャブコンならではの収納力も確保されています。

注目したいのは、ボディ側面に設けられた100Vコンセント。

一見サブバッテリー充電用かと思いますが、よく見ると車外に出力するためのコンセントで、キャンプ中に家電を使いたいときなどに活躍します。

後述する2000Wの高出力インバーターのおかげで、ホットプレートなど電気調理器の稼働も期待できます。

Osteria(オステリア)
ビルダー:株式会社ダイレクトカーズ
タイプ:キャブコン
ベース車両:トヨタ・カムロード(ダブルタイヤ)
乗車定員:6名
就寝定員:6名
全長:4,850mm
全幅:1,920mm
全高:2,850mm
ナンバー:8ナンバー
参考価格:税込798万円~(2WDガソリン)
公式サイト:ダイレクトカーズHP



明るくポップなインテリアデザイン


オステリアの内装全体

左サイドのエントランスから乗り込むと、そこはダイネット。

ポップなカラーリングと、天井に設けられたルーフウィンドウのおかげで、車内が明るく感じられます。

ギャレー設備は壁際に並び、窓に面しているため気持ちよく調理ができそう。

マルチルームを挟んで、車両後方は二段ベッドになっています。

運転席上にバンクベッドもあるため、4人までの旅行ならダイネットは常設にしておけます。

大型モニターで映像を楽しめるダイネット


広々したダイネット

ダイネットは大人4人がテーブルを挟んで対座できるスタイル。

家庭のリビングをそのまま旅先に持ち出したような、気取りのない空間が心地よいです。

ダイネットにはドリンクホルダー付き

壁際のドリンクホルダーはボトル類の転倒を防いでくれるほか、フロアベッド展開時にも残るので、いつでも飲み物を楽しめます。

ダイネットから見るテレビ

目を引くのは、バンク部分に取り付けられた32インチの大型モニター。

各自が携帯端末をもつ今、TVモニターを排したモデルも目にしますが、大画面でワイワイと映画やスポーツを見る楽しみを思い出させてくれます。

エントランスの靴棚

エントランス脇の靴棚には、ダイネットで使う小物も配置できます。

かつてはどこの家庭にもあった「電話台」を連想させるようなフリースペース。

棚の上はフリースペース

リモコンや文房具を置いたり、写真を飾ったりしてもいいですね。

ベッドは3か所


常設二段ベッド

就寝時にメインとなるのは、リヤの二段ベッドでしょう。

それぞれのスペースに読書灯があり、同乗者を邪魔しないという二段ベッドの長所が存分に発揮されています。

常設ベッドのように使うこともできますし、ベッドマットを取り外せば荷室としても活用可

二段ベッド下の荷室

下段ベッドの下は大容量のストレージになっています。

このほか、先述のとおりバンク部分もベッドとして利用可能。

普段はTVモニターがかかっている壁を、手前に倒せばフロアになります。

両サイドに窓があり、バンクベッドの閉塞感が苦手な人にもおすすめできます。

ダイネットをベッド展開

さらにダイネットを展開すれば、フロアベッドが登場します。

ポール式のテーブルは、車内での着脱に苦労することがありますが、オステリアではハンドルを回すことでテーブルが下降します。

空いたスペースに背もたれマットを敷き詰めるだけでベッドメイクが完了。

誰にでもシートアレンジができるよう、配慮されているといいます。

ガスコンロで調理ができるギャレー


エントランス横にはギャレー

ギャレーはエントランス横にまとめられ、深めのシンク、ガスコンロ、80L冷蔵庫が並びます。

20Lの給排水タンク

給排水タンクはそれぞれ20L。

3連ガス供給機を備えたビルトインタイプのコンロは、メンテナンスしやすいガラス天板になっています。

オープンラックはスパイスなどを収納

壁にはオープンラックが設けられ、食料品やスパイスなどを収納しておけます。

オプションで電子レンジを追加すれば、鍋やフライパンでしっかり自炊したい人も、地元の惣菜などを手軽に食べたい人も、それぞれのスタイルで旅ができます。

電子レンジ

電子レンジはルーフ付近の高い位置に配置されるのですが、ダイネットからのアクセスがよく、食事の途中でも使いやすいというメリットがあるそうです。

クローゼットにもなるマルチルーム


コンパクトな車内でもマルチルーム確保

コンパクトボディが自慢のオステリアですが、独立したマルチルームがしっかり確保されています。

あらかじめ棚やハンガーパイプが設置されているため、クローゼットとして活用可能。

窓はありませんが、明るい室内灯に照らされ、荷物整理にも便利そうです。

床にポータブルトイレを置けば、トイレスペースとしても使えるでしょう。

家庭用エアコンやベンチレーターを標準装備


電源には200Ahのディープサイクルバッテリーと、2000Wの高出力インバーターを搭載。

国際的なバッテリーチャージャーメーカーであるCTEK(シーテック)の走行充電システムが採用され、走行中にも安定した電力を生み出します。

オプションで出力355Wタイプのソーラーパネルも用意されており、走行充電と組み合わせれば長旅にも対応します。

標準装備の家庭用エアコン

標準装備の家庭用エアコンは、ダイネット上部の吊り戸棚に収納されています。

扉を閉めれば家具と一体化するため、言われなければそこにエアコンがあることにも気づかないほどで、インテリアに自然に馴染みます。

FFヒーターはオプションで搭載できます。

天井にはLEDライト

天井にはLEDライト付きのポップアップウインドウが標準装備され、室内灯としても活躍します。

このほか5か所のダウンライト、4か所の読書灯が、ピンポイントで手元を照らしてくれます。

まとめ


取り回しのしやすいコンパクトボディながら、大人数での車中泊旅にも対応するオステリア。

車内でしっかり調理ができ、家族で料理を囲んだり、大きなTVモニターで映画を楽しんだり……キャンピングカーで「したい」と思うことがすべて実現するでしょう。

車外で使えるコンセントがあるなど、アウトドアレジャーも想定されており、用途を限定しない応用力も持ち合わせています。

必要なものはほぼすべて標準装備されており、あとは電子レンジとFFヒーターの有無を判断すればよいくらい。

初めてのキャブコン、初めてのキャンピングカーにもおすすめできる、汎用性の高い1台です。

DRIMO編集部

DRIMO編集部です。 キャンピングカーや車中泊の情報を中心に、バンライフなど車旅に関する情報をお届けします。