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家を売り大型バスからキャンピングカーに乗り換え!オーストラリア国内を旅する夫婦をインタビュー



家を売り、キャンピングカーを購入してオーストラリア国内を旅しているジョンさんとティナさん夫妻。

以前は大型のバスで自宅の近場を旅していたそうですが、あえてキャンピングカーに乗り換えて国内中を旅するようになったそうです。

今回はそんな2人にお話を聞かせて頂きました。

インタビュイーの二人

バスからキャンピングカーへ乗り換え


ーキャンピングカーで旅を始めたきっかけを教えてください。

私たちは旅行が大好きで、以前は大きなバスで旅をしていました。

それで各地を回っていたのですが、仕事も家もあったので、長期で空けるわけにはいかなくて。

だから私が退職をしたのをきっかけに、もっと国内中を旅しよう決めたんです。

ーどうしてバスではなく、キャンピングカーにしたのですか?

バスは大きかったので、家にいるのと同じ感覚でとても快適でした。

でも、その反対に大きい分、光熱費もかかるし狭い道の運転には不向きだったんです。

どこにでも行きやすいタイプが良いと思い、バスを売ってキャンピングカーを購入しました。

トレーラーでもいいかな?と思ったけど、牽引する時に車に負担がかかるので、破損につながりかねないと思いました。

また舗装されていない道だと車とトレーラーがそれぞれガタガタと上下に動くので、それもまた車に負荷がかかりやすくなります。

このキャンピングカーでは、道幅が細いところや交通量が多いところでも走らせやすいので満足です。

ー後ろにトレーラーをつなげて、そこに車を乗せているのですね。

キャンピングカーの一番のデメリットは、キャンプ場やRVパークに着いた後に、近くを観光や買い物に行きづらくなることです。

一度荷物やオーニングなどを開いたのに、また閉めて買い物へ行くのは面倒ですよね。

特に連泊となると、何か移動手段がないと不便です。

キャンピングカーに直接車をつなげて牽引する人もたくさんいますが、先ほども言ったように直接つなげることで車に負担がかかりやすくもなります。

だから私たちはトレーラーをつなげて、そこに車を乗せて移動することにしました。

トレーラーに乗用車を乗せている

ーキャンピングカーは二人とも運転するのですか?

はい。以前所有していたバスは大型だったので、トラック運転の免許証が必要だったんです。

だからジョンだけが運転してました。

でも、このキャンピングカーは私も運転できるので、とても有難いです。

結局彼の運転のほうが安心なので、彼に任せちゃってますが(笑)

運転しやすい大きさと心地よい空間


居住空間アップ

ーこのキャンピングカーの気に入っているところを教えてください。

大きさが私にとって完璧ですね。

これは26フィートなんですが、2人で暮らすには十分だし、お客さんが来ても窮屈にはなりません。

広々寝室

泊まる時は、ベッドの部分が外に飛び出すようになっているので、さらにスペースが出来て、くつろぎやすいです。

内装のデザインも気に入ってます。

カスタムメイドして自分の好きなようなデザインにする人もいますが、最初から内装は気に入りました。

私が気に入っている点は、外にもテレビがあるところですね。

扉を開けるとテレビが見えて、開いた扉はテーブルとしても使えます。

天気が良い日は外でゆっくりとしたいけど、スポーツ観戦もしたいと思うことがあったので、外にもテレビを設置したんですよ。

物が飛び出してしまう扉

うーん、これといって不満はないと言えるくらい気に入ってます。

あ、でも一か所ありました!戸棚を開けると毎回中身が飛び出してくるんです。

特に移動した後は、少し扉を開けた瞬間に中身がドバっと落ちてきます。

本当に毎回なのでわかってはいるんですが、やっぱりイライラしますね。だから何かいい方法がないか、模索中です。

収納棚にタオル

あと不満ではないですが、もう一つの座席にシートベルトを着けようかなと考えています。

2つあるシートの内、シートベルトがついているのは片方だけなんです。

私たちには孫が2人いますので、もう片方のシートにもシートベルトがあれば、2人の孫と一緒に出掛けられるので、いつかシートベルトをつけようと思っています。

折りたたみができるテーブル

ーこのテーブルは折りたたむことが出来るのでしょうか?

はい、折りたためますよ。

でも面倒なので、この状態にしていることが多いですね。

足を伸ばしたい時にはテーブルがないほうが楽ですが、私は問題ないです。

ジョンはテーブルがあると足を伸ばすのは難しいかもしれないです(笑)

椅子の下の収納

ー椅子の下は収納スペースになっているのですね。

はい、スペースが大きいのでたくさん物を入れることが出来ます。

ですが、扉が小さいので出し入れは意外に不便ですね。

だからカゴなど収納グッズをうまく使って、しまうようにしています。

運転席と助手席

ー運転していない時は、運転席と助手席の向きは変えることは出来るのですか?

出来ます。だから車内では最大4人が椅子に座れるようになっています。でも運転席と助手席の間に冷蔵庫を置いているので、今は動かせません。

運転席と助手席の間の冷蔵庫

ーそこに冷蔵庫を置いてるのですか?

その冷蔵庫はビール用なんです。

私たちはビールが好きでね。専用の冷蔵庫がないと収まりきらないんですよ(笑)

ゲスト用のベッド

ー運転席の上の部分はゲスト用ベッドでしょうか?

そうです。でも今は誰も来る予定がないので、完全に荷物置きになっています(笑)

でも、大人2人でも十分な大きさのベッドですよ。

ベッド

ーベッドと言えば、お二人のベッドは寝心地良いですか?

良いマットレスに変えたから今はすごく良いです!このキャンピングカーを購入した当時に設置されていたマットレスは薄っぺらいものだったので、寝ても全然すっきりしなくて……。

私たちはただ週末やホリデーの時だけこの車を利用するわけではなく、これが家なんです。

なので、ベッドにはこだわった方が良いと思い、厚いマットレスに変えました。

一般的なキャンピングカーのベッドよりも厚みがあり、格段に寝心地が良くなりましたよ!

大容量の収納で使いやすく


広々キッチン

ーキッチンを見せて頂いても良いでしょうか?

もちろん!ガスコンロは4口で、グリルとオーブンがあります。

私は毎朝コーヒーを飲めないと嫌なので、コーヒーマシンも用意しちゃいました。

キッチンの収納棚

私がこのキッチンで気に入ってるのはこの収納です。

中を開けると何も特別感がないように見えるでしょ?

隠れている棚を引っ張り出す

でも下の方に隠れている板があって、それを引っ張り出せるんです。

キッチンの広々カウンター

これだけでも小さなカウンターとして使えるけど、さらに広げられるんです。

これのおかげで、材料を置いたり、下準備をしたりと料理がとてもしやすくなっているんですよ。

キッチン下のパントリー

あとこのパントリーも気に入ってます。

一見狭そうな収納でも、実は大容量で取り出す際に必要なものを探すのも簡単です。

大きな冷蔵庫と電子レンジ

ーこの後ろにあるのが冷蔵庫と電子レンジですね。結構大きいように見えます。

はい、これはビール以外の食べ物を保冷するために使っています。

私たち本当にビールが好きで、値段も抑えられるからビールは一気にケース買いするんです。

だからビール専用の冷蔵庫が必要になっちゃいますね。

いただきものをしまう神棚

ーこの戸棚は飾り用ですか?

これは神棚なんです。私たちの家族や友人から頂いたものや、思い出深いものを入れています。

この神棚を見ることで、守られているように感じるし、離れていても繋がっている感じがして安心するんです。

ちなみに、このヨーダは私の母の代わりです。とても小柄な人だったから(笑)

網戸付きの窓

ーこの窓が特徴的だなと思ったのですが、使い心地はいかがですか?

このタイプの窓は珍しいと思います。

使ったことがなかったので、実際どうかな?と思いましたが、とても使い心地が良いんです。

一般的な窓は大きく開ける仕様になっているので、雨の日は開けるのが難しいと思います。開けると雨が中に吹き込んでしまう可能性があるので。

でも、この窓は微調整が出来るので、少しの隙間だけ開ければ、雨が吹き込むこともないので安心です。

窓手前の収納棚

ーこの窓の手前は何かの収納になっているのでしょうか?

ここにはテレビが入っています。

蓋を開けて下から引っ張り出せば、すぐテレビが見れるようになっています。

ベッドで横になって見ることが出来るので、とてもリラックス出来ますよ。

収納スペースにハンガーで洋服

ー隣も収納スペースですね?

ここはハンガーにかける洋服を主に入れています。でもそうすると、下の方のスペースがもったいないように感じて、あれこれしまちゃっています。

でも、思うように収納できていないので、ここも改善したいと思っています。

洗面スペース

ー実際に使ってみて、洗面エリアはどのように感じていますか?

とても使いやすいですね。トイレとシャワーが別なので、広く使えます。

ここに洗濯機のあるキャンピングカーは多いですが、私たちはあえて、洗濯機がないものを選びました。

洗濯機と言っても小型で2.2kgくらいしか回せないものがメジャーですよね。

それでも、電気や水の消費量は多いです。だったらコインランドリーやRVパークの洗濯室を使った方が効率も良いと思ったんです。

洗濯機がなくても全く困っていないし、この車にして大正解でした。

キャンピングカーでくつろぐ

ー最後に、これからどこに向かっていくのですか?

私の妹がケアンズに住んでるので、そこに少し滞在する予定です。

それから少しずつ、南の方へ向かおうかと考えています。

夏に北にいると蒸し暑いですからね。あとは好きなように、行ってみたいとこに行きたいと思います。

プランを作りすぎても予想外なことが起きるものです。あまり予定にこだわらず、ゆったりと流れに乗って移動していきます。

それがバンライフの良いところですから。