なんと車内に薪ストーブって大丈夫?山小屋風の軽キャンピングカー!CAR FACTORY TARBOWのBug-truck PANEL VAN(バグトラック パネルバン)
ダイハツ・ハイゼットパネルバンをベース車にしているだけでも珍しいのに、煙突が付いている。
さらに荷台を改装した室内は、天井も床も壁も全面ウッド張り。
8月に開かれたアウトドアと車のイベント・アソモビ2022でひときわ異彩を放っていたモデルがありました。
それがCAR FACTORY TARBOW(カーファクトリー・ターボー)のBug-truck PANEL VAN(バグトラック パネルバン)。
製作したカーファクトリー・ターボーの山本剛史CEOに直接お話しを伺ってきたので、くわしく紹介したいと思います。
目次
Bug-truck PANEL VAN(バグトラック パネルバン)のコンセプト
青森県つがる市にあるCAR FACTORY TARBOW(カーファクトリー・ターボー。以下ターボー)。
本記事で紹介するバグトラック パネルバンを製作・販売しているキャンピングカービルダーです。
最近は軽自動車ベースでも快適装備満載のキャンピングカーや車中泊仕様車が多い中で、それらとは一線を画すように自然を直に肌で感じたい人に向けたモデルをリリースしています。
↑上の画像は同じバグトラックのCamper proというテントキットを装着したコンプリートカー。
ハイゼットジャンボ(スズキ キャリイ版もあり)の荷台にテント風の幌を取り付けて、このままテント泊ができるようになっています。
これだと車中泊というよりほぼアウトドア状態ですが、バグトラック パネルバンはCamper proコンプリートカーよりはもう少しキャンピングカーに寄ったモデル。
外観、特に顔はアメリカン、居室内はとても小さな山小屋のようで、ちょっと見たことのないワイルド&ラフな雰囲気の軽キャンピングカーとなっています。
バグトラック パネルバンの価格・スペック
モデル名:Bug-truck PANEL VAN(バグトラック パネルバン)
ベース車:ダイハツ・ハイゼット パネルバン(ハイルーフ”SAⅢt”、バックソナー付き)
全長:3,395mm
全幅:1,475mm
全高:1,940mm
※上記寸法はハイゼット パネルバンのものです。ルーフキャリア含まず。
乗車定員:2名
価格:ベースキッド/3,600,000円(税込)~、フルキッド/3,800,000円(税込)~
※オートマ4WDの価格です。マニュアル車についてはご相談ください。
※カーファクトリー・ターボーの公式サイトはこちら
レトロなアメ車風の外装
バグトラック パネルバンはダイハツの、軽自動車・ハイゼット パネルバンをベース車としています。
ハイゼット パネルバンは通常、冷蔵車(保冷車)や配送用に使われることが多いモデル。
軽トラックの荷台をパネルで囲んでいるため、雨や埃から荷物を守れます。
このパネルバンの荷台をそのまま居住スペースにしたのが、バグトラック パネルバン。
ハイゼット パネルバンをベース車とした軽キャンピングカーは珍しいです。
ちなみに三島ダイハツのクオッカも同じベース車です。
※三島ダイハツ クオッカの紹介記事はこちら▷ダイハツ販売店のオリジナル軽キャンパーって、業界初かも?
アソモビ2022で展示されていたのはBug-truck PANEL VAN R-face(バグトラック パネルバン ロックライダーフェイス)というバージョン。
バグトラック パネルバンにはもう一つハイゼット ジャンボフェイスがありますが、こちらは車のフェイス=顔がハイゼットのまま。
ロックライダーフェイスのほうは、上の写真のようにフロントフェイスをレトロな雰囲気に変えています。
1950年代くらいのアメリカ・シボレーのトラックみたいなレトロなデザインでカッコいいと思いました。
ベース車のハイゼット パネルバンのカラーは白一色しか設定がありません。
しかしバグトラック パネルバンの購入者は好きな色を指定できます。
1トーン(1色)なら販売価格に塗装代込み。
2トーン(2色)にしたい場合はプラス11万円(税込)のオプション扱いとなります。
フロントフェイスとカラーリングに加え、フロントルーフキャリア(標準装備)が付いてリフトアップが標準で施されていることも、バグトラック パネルバン ロックライダーフェイスのワイルドでタフな雰囲気づくりに貢献しています。
とにかくウッディな内装
まずバグトラック パネルバンは、寒冷地の青森県つがる市にあるビルダーならではの配慮で、しっかり断熱処理済み。
見えないところも抜かりがありません。
そして内装ですが、なんといっても天井、床、壁の全面ウッド(本物の木)張りに目が行ってしまいます。
居室の広さは、奥行:約1985mm、幅:約1265mm、高さ:約1170mm。
ベース車のハイゼット パネルバンには、運転席・助手席と荷台を隔てる壁がありますが、バグトラック パネルバンではこれを取り払っているので、ベースが軽自動車の割には窮屈な感じはしませんでした。
シンプルな室内レイアウト
室内のレイアウトはいたってシンプルです。
進行方向に向かって右後部に「すのこ」のようなベッド。これもリアルウッドでできています。
スライド式で伸び縮みして長さを調節できる上、使わないときは跳ね上げて閉まっておけます。
ベッドの向かい側にはキャビネットを設置。
上側に棚。タイル張りはオプション。
板を引き出して拡張できる作業机。
いちばん下に扉付きの収納庫があります。
もっとシンプルでいい、家具類は要らないという方はベースキッドとして天井、床、壁の全面ウッドの内張りのみの箱の状態も選べます。
そのほかの収納スペースは?
室内後部のキャビネット以外には、運転席・助手席後ろの頭上に収納棚があります。
ベッド下などの収納スペースはないので、これらだけでは荷物を収められないという方もいると思います。
そういう場合は、ルーフキャリアを活用しましょう。
バグトラック パネルバンにはフロントルーフキャリアが標準装備。
さらに、居室の屋根ほぼ全体を占めるリアキャリア(オプション)も付けられます。
キャンプ用のバッグに必要な荷物を詰め込んで、ルーフキャリアに括り付ければ、室内を広々と使えるしアウトドア感も増して一石二鳥ではないでしょうか。
展示車には室内に薪ストーブが!
先述したように今回、アソモビ2022というアウトドアと車のイベントでバグトラック パネルバンの取材をしたのですが、展示車の室内にはなんと薪ストーブを設置してあって驚きました。
思わず、どうして車の中に薪ストーブを置こうと考えたのですか、車の中で薪を燃やして大丈夫なんですか、と質問したところ、
「(寒い)青森県のビルダーなので、家で薪ストーブを使うことに抵抗がなくて、それなら車内でも使えるだろうと考えました。薪ストーブは完全密閉で排気は全部煙突から外に出すので安全性も問題ないです」(ターボーCEOの山本さん)
煙突は分割式。
バラバラにして短くすればコンパクトにまとめられるので、置き場所にも困らないそう。
実際に山本さんご自身が薪ストーブを載せたバグトラック パネルバンで愛犬とともに岩木山で1泊した検証動画もありました。
この薪ストーブは市販されているキャンプ用の既製品だそうですが、車の中で薪を燃やすという発想というかアイデアは大胆というかなんというか。
しかし、これで山奥のキャンプ場に行って、冬の夜に薪ストーブの火を眺めながら、「お湯割り」とかを飲んだらもう……なんて夢が広がりますね。
バグトラック パネルバンのオプション装備
オプション装備としては先に紹介したリアキャリアのほか、オーダーカータン、ソーラーパネル用配線加工、シートカバー、リアシガーソケット、ナビ、アンダーコート(下回り防錆加工)、オリジナルカッティングシートデザインが用意されています。
「薪ストーブを付けたい」という場合はぜひターボーの山本さんまで問い合わせしてみてください。
「映え」も重視する方に
バグトラック パネルバンは、唯一無二と言ってもいい超個性的なモデルです。
車中泊やキャンプはレジャーなので、楽しみ方は人それぞれ。
実用性一本やりの車中泊仕様車ももちろん良いのですが、スタイルや雰囲気にもこだわりたいという向きには、選択肢の一つに入ると思いました。
バグトラック パネルバンの価格・スペック
モデル名:Bug-truck PANEL VAN(バグトラック パネルバン)
ベース車:ダイハツ・ハイゼット パネルバン(ハイルーフ”SAⅢt”、バックソナー付き)
全長:3,395mm
全幅:1,475mm
全高:1,940mm
※上記寸法はハイゼット パネルバンのものです。ルーフキャリア含まず。
乗車定員:2名
価格:ベースキッド/3,600,000円(税込)~、フルキッド/3,800,000円(税込)~
※オートマ4WDの価格です。マニュアル車についてはご相談ください。
※カーファクトリー・ターボーの公式サイトはこちら