【キャンピングカーでヨーロッパ一周】準備期間4年!日本を旅立ちイタリアで中古キャンピングカー購入!

自由気ままにキャンピングカーに乗って世界を旅するのは、多くの方の憧れではないでしょうか?
毎日新しい場所へ行き、毎朝違う景色の中で目覚める。
そんな夢のような旅を1度は経験してみたいという人、多いと思います。
私たち夫婦は登山やキャンプのアウトドアアクティビティが大好きで、「いつかキャンピングカーで世界を周りたい」という大きな夢を持っていました。
夢のままで終わらせたくないと、実現のため4年前から準備を開始。
去年の10月に日本を離れ、イタリアにてヨーロッパ一周用のキャンピングカー探しからスタート。
言葉の壁やトラブルを乗り越えて、なんとか夢のキャンピングカーを購入。
そしてヨーロッパ一周の旅が始まります。
情報収集と準備期間はとても大事
キャンピングカーでヨーロッパ一周のために、大きく以下の5つを基準に準備をしました。
– お金を貯める
– キャンピングカーについて調べる
– 実際キャンピングカーで生活している人をフォローし情報を得る
– 日本出国手続きに何が必要か調べる
– 海外移住に何が必要か調べる
まず、お金がないと何も始まらないので、仕事を頑張りながらも節約生活で貯金しつつ、インターネットで情報収集していました。
準備を始めてから4年がたち、資金も集まったので準備万端で日本を出国し、イタリアへと旅立ちました。
なぜイタリアを拠点に選んだのか?

日本のような島国とは違い、ヨーロッパは50の国々が隣接し合うため、そのほとんどを車で周ることが可能です。
陸路での車による国境越えの際は、パスポート不要、出入国審査などもなく、日本で都道府県を通過するような感覚で行き来することができます(国によっては出入国審査のゲートがある場合があります)。
とても気軽にロードトリップを楽しめるのがヨーロッパの魅力の一つ。
乗用車だけでなく、ヨーロッパではキャンピングカー文化が根付いていて、個人でキャンピングカーを所有している人が沢山います。
そして、長期休暇に入ると家族でキャンピングカーに乗り込み、海へ山へと旅立ち、自然の中でゆっくりと過ごすスタイルがヨーロッパでは多いです。
そのため、キャンピングカー用施設も充実していて、キャンピングカー専用のキャンプ場だけでなく、日本の道の駅のような休憩所で、キャンピングカー専用スペースがあり、無料で水の補給、排水処理、そして車内で家電を使うためのAC電源もある施設がヨーロッパ中に多数あります。
なので、キャンピングカーで旅する方にはとても便利で、旅がしやすいというのがヨーロッパを選んだ理由の一つにあります。

ヨーロッパの数ある国の中から、イタリアを選んだ理由は、ヨーロッパの中心に位置していることでした。
イタリアからはどこの国にも行きやすく、山もあり海もあるというのが私達のいちばんの決め手でした。
新車?それとも中古車?

私達は予算の関係もあり、最初から中古車の予定でしたが、購入前の下調べでいろいろと情報を集めた結果、やっぱり私達の様な短期間使用の場合は中古車が一番向いていることがわかりました。
ヨーロッパで新車のキャンピングカーを買う場合、サイズにもよりますが、大体€40,000〜€60,000(約566万~850万円)。
最新設備が付いている大きな車だともっとします。
そして、一度購入し、販売店から離れると一気に売買価値が下がってしまうのです。
後で売りに出す予定の場合は、短い期間の使用でも購入時の金額より大幅に低い金額で売りに出すことになってしまうので損が大きくなってしまいます。
それに比べて中古車は、安いものだと€10,000から購入可能。
売却時もそんなに価格が変わりません。
もちろん走行距離や車の状態にもよりますが、中古購入時とあまり変わらない価格で売りに出せるみたいなのです。
ということで、私達のように短い期間使用して、また売りに出す考えの場合は中古車が最適だと思いました。
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ヨーロッパでキャンピングカー探しをスタート

ヨーロッパで中古キャンピングカーを買う場合、日本と同様でディーラー、中古車販売店、個人売買などの方法があります。
キャンピングカーは需要があるため、大きい街にはキャンピングカー専用のディーラーや中古車販売店がありますが、自分好みの車を探すのはなかなか難しいです。
ディーラーで購入した場合、購入後に保証やメンテナンスがついてくるというメリットがあり安心ですが、価格が高めというのがデメリット。
個人売買はフリマサイトなどを利用し、販売店でかかる手数料や中間費用が抑えられる分安く買えますが、個人間契約のため、購入後にトラブルがあっても保証が一切ないのが難点です。
私達は費用を抑えられる点から、個人売買を選び、日本にいた頃からイタリアのフリマサイトでキャンピングカーの売買の流れをチェックしていました。
私達がキャンピングカーに求めた条件は
– 購入資金内に収まること
– 車の長さが7m以下であること(大きいと駐車スペースを探すのが大変)
– 2000年以降の車であること
– 車のトランク(収納スペース)が大きいこと
– シャワースペースとトイレが別々であること
– 運転席の上にベッドがあるタイプでなく、後部にベッドがあるタイプ
と少し条件が細かいように思えますが、長期で暮らすと考えるとなるべく自分が快適と思える空間を探すのがいちばんだと思いました。
中古キャンピングカー探しは大変!

個人売買のサイト経由でキャンピングカーを探すと、写真だけなのでどれがいいのかなかなか決められませんでした。
そんなときは先にディーラーや中古車販売店を訪問して、いろんなタイプのキャンピングカーを見学するのも一つの手です。
店舗には各メーカーの大小さまざまなタイプのキャンピングカーがそろっていて、実際自分の目で大きさを確認し、車内も見学でき、販売員が詳しく説明してくれました。
この方法で私達は気に入ったモデルのキャンピングカーを見つけることができ、そのモデルを中心に個人売買のサイトで探し始めました。
しかし、比較的状態の良い中古キャンピングカーは人気が高く、出品されてもすぐ買い手がついてしまい、購入機会を逃すことも多々ありました。
なので「これだ!」と思う車を見つけたらすぐに出品者と連絡を取り、訪問の予約をするようにしました。
個人売買で少し不安もありましたが、車の状態がとても良く、2005年製の車で少し古かったのですが、前の持ち主が年に1回の長期休暇にしか使用しておらず、走行距離も少なく、「他の人に先に購入されるかも」という焦りから即購入を決意しました。

購入したキャンピングカーはイタリア産のRoller Team(ローラーチーム)のGranduca 255です。
価格は€25,000(約350万円)で予算内に収まりました。
ローラーチームは古くからあるキャンピングトレーラーメーカーとして有名で、日本にも輸入されています。
よく知られていて、信頼性もあるのでこのメーカーのキャンピングカーにしました。

車の大きさは希望していた7m以内の6m70cmでとても運転しやすそうです。

収納たっぷりでバスルームも広く、キッチン、冷蔵庫も2人用にちょうど良いサイズで、しかもオーブン付きでした。
イタリア人にはオーブンは欠かせないみたいです。

求めていた通りの内装で、中古とはいえ、比較的綺麗だったので個人的には大満足でした。
旅の前に車のチェックは欠かせない
無事に念願だったキャンピングカーを購入したのですが、旅に出る前に車両の状態をチェックしてもらうため、自動車整備工場に預けることにしました。
キャンピングカーは普通の自動車と違う部分も多いので、キャンピングカー専用に整備工場へ預けました。
車のチェックのほかにも、タイヤをオールシーズンの新しいものに交換したり、キャンピングカーで大事な電気の確保のためにソーラーパネル、サブバッテリー2個、インバーターも取り付けたりしてもらいました。
週末だけの旅なら問題ないですが、長期間車の中で暮らすことを考えると、なるべく快適に過ごせるようにいろいろと変更したくなります。
ここで問題だったのが言葉の壁です。イタリアに来たばかりで信頼できる整備工場がどこかもわかりません。
あまり選択肢もなかったので、なんとなくネットで調べて良さそうだったところに行きました。
そこでは英語が通じず、イタリア語だけだったので、片言のイタリア語で頑張って伝えましたが、やっぱりコミュニケーションがうまく取れないのは大変でした。
ようやくヨーロッパ一周がスタート

キャンピングカーが無事に整備工場から戻ってきて、これから夢のヨーロッパ一周の旅がスタートします。
今回の準備段階で学んだのは、事前に計画を持って準備を進める大切さです。
やっぱり最初は問題が起きたり、思うようにいかないこともあったりして大変かもしれませんが、何事も経験し、トラブルを乗り越えて成長するものと考えています。
毎日が学びで、良い経験も悪い経験も旅にはつきものですが、心に余裕を持って旅を開始し、世界を見て楽しみたいです。
まずはイタリアのミラノからジェノヴァに向かいます。