トヨタハイラックス

トヨタ ハイラックスを選んだ理由ーピックアップトラックのメリット・デメリットー



我が家では、ピックアップトラックのトヨタ ハイラックスを、仕事場兼キャンプカーとして使用しています。

色々と試行錯誤し、DIYで改良していっているので、現在の我が家の環境ではベストな仕事場兼キャンプカーだと自負しています。

今回は、なぜ我が家が、日本ではあまりメジャーではないピックアップトラックを選んだのか、またピックアップトラックのメリット・デメリットについてご紹介したいと思います。

ランドクルーザーからハイラックスに!

ピックアップトラック

ピックアップトラックのハイラックスに乗り換えたのは2019年です。その前はランドクルーザー プラドに長年乗っていました。

私たちが住んでいるオーストラリアは、アウトドアイベントが盛んですし、郊外では未舗装の道路に出くわすことが多々ありますので、四駆(4WD)の車は人気。

ハイラックスに乗り換えようと思ったきっかけは、内装業の仕事をしているため、多くの工具を所有しており、それらを車の中から出し入れするのが楽になるからです。

ランドクルーザーを所有していた頃は、普段は後部座席に仕事用の工具を載せていましたが、工具の出し入れに不便さを感じていました。

基本的に仕事用の車ですが、同時にキャンプカーとしても使用したかったので、当初はハイエースなどのバンも候補に上がっていました。

ですが、やはり四駆であること、ディーゼルエンジン車であるということが絶対条件でしたので、バンとなるとその条件に合う中古車の数が少なく、ピックアップトラックの方が条件に合った車が多かったため、ピックアップトラックに絞りました。

長年トヨタの車に乗っていると、その信頼性の高さで次車もトヨタを選びたくなります。トヨタはオーストラリアでも人気メーカーなので、他のメーカーの同じタイプの車より高額になります。

ですが、それでもやっぱり信頼のトヨタ一択!そしてピックアップトラックだったら断然ハイラックスということで、ハイラックスの購入となりました。

意外かもしれませんが、オーストラリアで1番売れている車はなんとトヨタハイラックスなのです。

2016年から4年連続でハイラックスが1位、2位はフォードのレンジャー。やはりピックアップトラックの両者が4年連続1位2位となっています。

2020年 オーストラリアで最も売れた車 

オーストラリアで最も売れた車 2020年

1.Toyota HiLux
2.Ford Ranger
3.Toyota RAV4
4.Toyota Carolla
5.Mazda CX-5
6.Hyundai i30
7.Mitsubishi Triton
8.Toyota Prado
9.Kia Cerato
10.Hyundai Tucson

上記は、オーストラリアで2020年に最も売れた車のトップ10です。

1位ハイラックス、2位フォードレンジャーと、ピックアップトラックが上位2位を占めていること、そして7位の三菱トライトンと上位10位の中にピックアップトラックが3種も入っているということで、オーストラリアではピックアップトラックが人気の車種だということがお分かりいただけると思います。

これは余談になりますが、オーストラリアでもコロナ禍の影響で海外旅行はもちろんのこと、オーストラリア国内でも州外に出る事が難しくなっているので、筆者が住んでいる西オーストラリア州では、州内での車旅やキャンプなどが大ブームになっていて、ハイラックスやランドクルーザーなどの四駆、そしてハイエースなどのバンの中古車の値段が2倍にも跳ね上がるといった現象が起きています。

キャノピーについて

キャノピーを設置

車を買い替えてから、キャノピーを別に注文して、ハイラックスの荷台部分に取り付けました。

キャノピーを載せたのはもちろん仕事用の工具を収納するためです。と、同時にキャンプカーとの両立も考えていましたので、当時からYouTubeなどを見ていろいろなアイデアを模索していました。

キャノピーは取り外し可能

キャノピー取り外し

キャノピーは取り外しが可能なので、連泊でキャンプをする場合は、キャノピーを取り外してキャンプ場に置いておきます。

キャノピーなしで身軽にサーフィンやオフロード走行、トレッキングなどに出掛けられるので便利ですよ。

尚、砂浜などで4WDで走行する場合は、キャノピーを取り外した方が軽くなるので、断然走行しやすいです。

キャノピーを載せている分、何が変わる?

ピックアップトラックは荷物を積むための車両ですので、むしろ荷台に荷物を載せている方がバランスが良くなります。キャノピーを設置している事でより安定感が増します。

そして荷物を取り出す際は、屈んだりすることなく、外から簡単に荷物を取り出せるので、とても楽です。

キャンプの際のプライベート空間

キャンプ

筆者はキャノピーのルーフに、ルーフテントを設置しています。

「キャンピングカーやバンと違って、ルーフテントだけしかプライベート空間がないけれど、それだけで大丈夫?」という疑問が起こりそうですが、オーストラリアではキャンプに限らず、家の庭やカフェのテラス席など、屋内より屋外で楽しもうという風習があるので、プライベートな空間が屋外でも気になりません。

そして何よりオーストラリアのキャンプ場は広いところが多いし、隣が近いキャンプサイトでも車の向きなどを工夫して、屋外にプライベートな空間作ることは簡単なので、ルーフテントだけのプライベート空間でも、不便に思ったことはありません。

ピックアップトラックの遊び方

キャンプ2

オーストラリアには「スワッグ」と呼ばれる、マットレスがしっかりとした、寝るスペースだけのテントのようなものがあります。

スワッグはオーストラリアでは一般的で、キャンプサイトでもよく見かけますが、ピックアップトラックとの相性は抜群!ピックアップトラックの荷台にスワッグをセットすれば、より手軽にキャンプが出来ます。

例えばビーチでキャンプをするときには、砂浜に直にスワッグを置かないので砂まみれにならずに済むし、アウトバック(オーストラリアの砂漠)では、寝ている間の虫や野生動物から身を守ることができます。

ピックアップトラックのメリット・デメリット

メリット

1.荷物の積載量が大きい

仕事の際には工具、キャンプの際にはキャンプ用品を積むスペースが十分にあり、積載量が大きいです。

2.貨物自動車だからこそのパワー

牽引

貨物自動車なのでパワーがあります。キャラバンやボートなどの大きい物もけん引可能です。

デメリット

1.シートは運転席と助手席のみ

我が家のハイラックスは2ドアで、シートが運転席と助手席のみ。

実際はエキストラキャブと言って、後部に2人座れないこともないのですが、かなり狭いのと、背もたれが直角に近いので、長時間の乗車はほぼ無理です。

我が家は、キャンプ時には着替えなどが入っているバッグや、スナック菓子などを後部座席に積んでいます。

フォード レンジャーの車内

上の写真はドアが観音開きになるタイプの、フォード レンジャーの車内です。

我が家のハイラックスは、2ドアで車内の写真が撮りにくかったため、オーストラリアでは第2位の人気車である、息子の愛車のピックアップトラックのフォード レンジャーの写真で代用しました。

このように、後部座席の背もたれが直角になってしまっていることと、座ったとしても足を置くスペースがかなり狭いので、シート部分を取り外して物置として改造しています。

ピックアップトラックも4ドアで、後部座席にも無理なく座れるタイプももちろんありますが、4ドアのピックアップトラックになると、荷台スペースがその分狭くなり、キャノピーを搭載するとしたらそのサイズも小さくしなくてはなりません。

我が家の場合は搭載量重視なので、2シートなのは悪い点にはなりませんが、一般的には搭乗者数が少ないことはマイナス点かなと思います。

2.後ろやサイドが見えにくい

荷台にキャノピーを搭載している車だと、通常のバックミラーでは背後を確認することは出来なくなります。もちろん対策として、リアビジョンモニター付きのバックミラーを取り付けています。

サイドも純正のサイドミラーでは見えにくいので、トラック用の大きなサイドミラーをオプションで取り付けています。

3.立体駐車場に駐車出来ない

オーストラリアのショッピングセンターの立体駐車場は、高さ制限が2.2m。我が家のハイラックスは、キャノピーの上に更にルーフテントを搭載しているので、制限より高くなってしまっており、立体駐車場に駐車出来ません。

立体駐車場以外にも駐車場は沢山ありますので、我が家はあまり気にしていませんが、立体駐車場をよく使う方にとってはデメリットとなるでしょう。

こんな人にはピックアップトラックがお勧め!

筆者のように仕事とキャンプカーを両立させたい方や、マリンスポーツなどで必要な荷物が多い方、キャンプに荷物をいっぱい持って行きたい方など、荷物が多い人にピックアップトラックはお勧めです。

最後に

我が家がピックアップトラックを選んだ理由、いかがでしたか?

日本とオーストラリアでは交通事情も異なりますし、人気車種ももちろん違ってくると思います。

オーストラリアでは道幅が広いので、ピックアップトラックやランドクルーザーのような大型のSUV車が人気となっています。

また、我が家では子ども達も成長して、それぞれの車を運転していますので、一緒に車に乗ることもなくなり、私たち夫婦には2シーターであっても搭載量が大きい車の方が、今のライフスタイルに合っているので、ハイラックスに落ち着いているといった状況です。

それぞれのライフスタイルに合った車がベストだと思いますので、皆さんもご自身にあったキャンプカーを見つけられるよう、色々と模索してみてくださいね。