キャンピングカー
VANTECHの「ASTRARE」ブランドに注目!7名乗車6名就寝の「CH1 mars」で移動そのものを楽しむ旅

日本有数のカムロード・キャブコンビルダーとして、業界をけん引するVANTECH(バンテック)。
メインラインとはひと味違った、日常生活での実用性や快適なドライビングを重視したブランドに「ASTRARE(アストラーレ)」があります。
ASTRAREとは、イタリア語で星を意味する「ASTRA」と、海を意味する「MARE」を組み合わせた造語。
VANTECHは、これまでもファーストカスタム社製のキャンピングカー「ASTRARE CC1」などを販売してきましたが、改めて「CC1 venus」「CH1 mars」「NS-BEART」「TRIAS480」「GX4」がひとつのブランドとしてまとめられました。
今回は広い居住スペースをもつキャブコンながら、都市生活にもマッチする「CH1 mars(マーズ)」をご紹介します。
市街地でもストレスなく乗れる「CH1 mars」

「CH1 mars」はトヨタ・ハイエースのワイドボディをベースに、居住部分となるシェルを架装したキャブコン。
都市部の狭い街路や混雑する駐車場でも無理なく使えることを目指してデザインされました。
乗車定員は7名を確保し、人を運ぶ車としての機能も十分に維持されています。

鋼製スペースフレームによるボディは高い剛性と軽量性を兼ね備え、支えとなる家具がいらないことから広い居住空間を確保できるといいます。
低重心設計により横風にも強く、長距離運転も快適です。

エントランスはスライドドアで、すぐ隣に車があるような市街地の駐車場でも省スペースで開閉できます。
スライドドアだけでなく、リヤゲートにもイージークロージャー付き。
半ドアを防ぎ、また周囲の迷惑になりがちなドアの開閉音を軽減します。
細部の仕様からも「CH1 mars」のデイリーユースへのこだわりが伝わってきます。
ASTRARE CH1 mars(アストラーレ シーエイチワン マーズ)
ビルダー:VANTECH株式会社、ファーストカスタム株式会社
タイプ:キャブコン
ベース車両:トヨタ・ハイエース ロングワイド スーパーGL
乗車定員:7名
就寝定員:6名
全長:4,980mm
全幅:2,110mm
全高:2,810mm
ナンバー:8ナンバー
参考価格:12,850,200円~(4WD AT)
公式サイト:VANTECH
シンプルですっきりしたレイアウト

車内は、前方となるエントランス正面に対座ダイネットがあり、後方にベッドスペースを配したレイアウト。
ギャレー設備は水道のある後方キャビネットと、冷蔵庫のある前方キャビネットに分かれますが、手の届く範囲です。

斜めにカットされ、直線的なラインを描くオーバーヘッド収納がスタイリッシュ。

マルチルームはありませんが、そのぶん開けた印象のあるレイアウトになっています。
家具色はダーク・ライト・ミドルの3種類から、シート色はホワイト・ダークの2種類からセレクトできます。
家族でテーブルを囲めるダイネット

セカンドシート、サードシートからなるダイネットは、テーブルを挟んで5人が対面できるサイズ。
カップホルダー付きのダイニングテーブルは着脱可能です。

窓はシェード付きで、景色を楽しみながら食事をすることも、プライバシーを守ることもできます。

エントランス上部に液晶テレビが標準装備され、ドラマやニュースを見ながらダイネットでくつろげます。
合計6名が就寝可能なベッド
リヤスペースにベッドマットを並べれば、ワイドベッドが登場。

ベッド下は自由度の高いフラットな空間で、大容量の収納スペースとして使えます。
好みの収納ケースを置いてもいいですし、ベッドマットを取り外すことで高さのある荷物も収納可能。
バンの雰囲気が残るリヤゲートは大きく上に開き、荷物の出し入れに便利です。
ダイネットのシートを倒せば、大人2名が就寝可能なフロアベッドになります。

キャブコンならではのバンクスペースも確保され、合わせて6名が就寝可能です。
リヤベッドとバンクベッドには通気性のよい3Dメッシュマットレスが採用されています。
熱や湿気がこもらないので就寝時に快適で、カビを防ぐ効果もあります。
コンパクトなギャレー

壁際のギャレーキャビネットには、13Lの給排水タンクと丸形シンクがコンパクトにまとめられています。

標準装備の65L冷蔵庫と電子レンジはエントランスの隣に配置。

キャンプなどで車外料理をするときにも手を伸ばしやすくなっています。
常設ガスコンロはなく、毎食しっかり自炊というよりは、土地の名店を楽しむスタイルに向いていそうです。
家庭用エアコン、FFヒーターを標準装備

電源には200Ahリチウムイオンバッテリーを搭載。
外部充電器や100Vコンセント、インバーターなど基本的な装備はひととおり揃っています。
オプションでポータブル電源用のコンセントを加えることも可能です。

近年の車中泊旅では欠かせない、家庭用エアコンが標準装備されている点は見逃せません。
凹凸の少ないレイアウトですから、すみずみまで十分に冷えるでしょう。
FFヒーターも標準装備になっており、オールシーズン車中泊を楽しむことができます。
まとめ
VANTECHのメインラインとはひと味違った、どこまでも軽やかに走っていけそうな「CH1 mars」。
厳選された装備品とすっきりしたインテリアは、無駄がなくミニマルな印象です。
7名乗車、6名就寝というスペックは、トランスポーターとしても優秀。
大勢で乗り合わせ、目的地に着いたら各自が街に出かけたり、キャンプギアを広げたりと自由に過ごす。
移動そのものが目的となるような、旅の原点に立ち返ることのできるモデルです。