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【体験談】車中泊を始めるならやっぱり春。32カ国を1000日で巡った夫婦がそう思う理由5選

32カ国を1000日で巡った夫婦がそう思う理由5選

「いつかは車中泊旅をしてみたい」

そんな憧れを持ちながらも、何から始めればいいのか分からず、一歩が踏み出せない人も多いのではないでしょうか?

寝具はどうする?

寒さや暑さ対策は?

どこに泊まればいい?

初めての車中泊には分からないことも多く、トラブルもつきものです。

だからこそ、始める季節は意外と大切。

そこでおすすめしたいのが“春”です。

実は、車中泊旅を始めるなら春がとても快適な季節。

車中泊のハードルはぐっと下がります。

私たち夫婦はキャンピングカーで暮らしながら、ヨーロッパを旅して4年目。

これまで32カ国を巡り、四季も何度も経験してきました。

だからこそ実感しているのが、「最初の一歩は春がいちばんラク」ということ。

初心者にとってうれしい条件が、春にはそろっています。

そこで今回は、「なぜ春が始めやすいのか?」実体験をもとに、日本の車中泊にも当てはめて解説します。

ヨーロッパ32カ国を巡った、キャンピングカー旅3年の私たち夫婦


ヨーロッパの旅の風景

私たち夫婦は、キャンピングカーで暮らしながらヨーロッパを旅しています。

これまでに訪れた国は32カ国。

気づけば旅を続けて3年以上になりました。

イタリアやフランス、スイスといった人気の国はもちろん、スロベニアやモンテネグロ、ルーマニアなど、日本ではあまり馴染みのない国々もキャンピングカーで巡ってきました。

有名な観光地を巡るというよりも、あまり知られていない穴場スポットや小さな田舎町に立ち寄りながら、リアルなヨーロッパの風景に出会う旅をしています。

車内でリモートワークをしながら、その土地に暮らすような感覚でゆっくりと各地を巡るのが、私たちの旅のスタイルです。

ヨーロッパの旅の風景

フルタイムで車暮らしをしているため、もちろん四季も何度も経験してきました。

それぞれの季節には美しさや魅力がある一方で、過酷さもあります。

真冬は寒さや雪で凍えそうになり、真夏は暑さで車内で過ごすのもつらいことがあります。

そんな旅を続ける中で感じているのが、「やっぱり一番過ごしやすく、旅もしやすいのは春」ということです。

気候も安定していて過ごしやすく、自然も一気に動き出す季節。

キャンピングカーで旅をしていると、春は特に快適だと感じる場面が多くあります。

キャンピングカー旅をするなら春が始めやすい理由5選


気候が穏やかで運転・滞在ともに快適


春のヨーロッパの景色

キャンピングカー旅を始めるうえで、実はとても大きいのが「気候」です。

その点、春は寒すぎず暑すぎない、ちょうどいいバランスの季節。

車中泊をするには、とても過ごしやすいタイミングです。

というのも、真夏や真冬の車中泊は想像以上に過酷なことがあります。

私たちもこれまで、何度もつらい体験をしてきました。

例えば真夏。

日差しが強い日は、車内の温度が40度近くまで上がることもあり、まるでサウナのような蒸し暑さに。

エアコンが使えない環境では、車内で過ごすのが危険なほど暑くなることもあります。

さらに外もかなり暑く、日中の観光や長時間の運転がつらく感じることも少なくありません。

関連記事はこちらエアコンなしのキャンピングカーで41°Cの灼熱地獄を乗り切った体験談の記事

冬のヨーロッパの景色

一方で冬は、今度は寒さとの戦い。

地域によっては雪が降ったり、朝晩は氷点下近くまで冷え込むこともあります。

車内での防寒対策をしていても寒さは厳しく、「寒くてなかなか外に出たくない…」という日も。

寒さの影響で、車中泊ライフや観光を思いっきり楽しめない場面も出てきます。

春のヨーロッパの景色

その点、春は気温が比較的穏やかで過ごしやすいのが大きな魅力。

日中は気持ちよく観光や散策ができ、長時間の運転も比較的快適です。

車内で過ごす時間も、暑さや寒さに悩まされにくくなります。

春のヨーロッパの景色

また、外にイスやテーブルを出してアウトドアライフをのんびりと楽しむのにもぴったりの気候です。

こうした体力的な負担の少なさも、春の大きなメリット。

車中泊に慣れていない初心者でも、無理なく旅を楽しみやすい季節です。

観光施設やキャンプ場などがオープンしている


春のヨーロッパの景色

キャンピングカー旅では、観光地だけでなく「施設が開いているかどうか」もとても重要です。

「年中開いているもんじゃないの?」と思うかもしれませんが、実はそうとは限りません。

場所によっては、冬やオフシーズンになると観光施設やキャンプ場が閉まっていることも少なくありません。

さらに山間部などでは、冬のあいだ道路が閉鎖されることもあります。

そのため、セニックロード(景観の良いドライブコース)などが通れなくなることもあります。

冬のヨーロッパの景色

私たち自身も、「せっかく訪れたのに観光施設が閉まっていた」「行きたかった場所が冬期通行止めだった」という経験を、何度かしてきました。

さらに厄介なのが、キャンプ場やRVパークです。

冬はオフシーズンで閉まっている場所も多く、フルタイムで旅をしている私たちにとっては、給水や排水ができる場所を探すのに苦労することも。

実際に、開いている施設を探していくつかの場所を転々としたこともありました。

冬のヨーロッパの景色

その点、春になると多くの観光施設やキャンプ場がオープンし始めます。

キャンピングカーの設備を使える場所も見つけやすくなり、旅の計画もぐっと立てやすくなります。

こうした環境が整うという意味でも、春はキャンピングカー旅を始めるのにぴったりの季節だと感じています。

ハイシーズン前で混雑が少ない


人が多いヨーロッパ

冬を過ぎると、観光施設やキャンプ場が次々とオープンし、旅の環境が整ってきます。

しかし夏になると、一気に観光シーズンのピークを迎え、多くの観光地が人であふれるようになります。

ヨーロッパの観光ピークは6〜8月。

人気の観光地では駐車場が満車になり、街中も多くの観光客でにぎわい、ゆっくり観光するのもなかなか大変です。

特に夏は、RVパークがほぼ満車になることも多く、私たちも車中泊スポットの確保に毎回苦戦しています。

人気エリアでは、夕方にはすでに満車になってしまうことも珍しくありません。

観光ハイシーズンのヨーロッパの景色

その点、春はハイシーズン直前のタイミング。

観光地やキャンプ場も比較的ゆったりしていて、落ち着いた雰囲気の中で旅を楽しめます。

夏と比べると駐車スペースやキャンプ場も確保しやすく、車で移動するキャンピングカー旅にとっては大きなメリットです。

また、車中泊を始めたばかりの人にとっても、

・駐車場探しのプレッシャーが少ない
・キャンプ場やRVパークの予約が取りやすい
・観光地も比較的空いている
・渋滞による移動ストレスが軽い

といったメリットがあります。

こうした環境のおかげで、気持ちにも余裕を持って旅を楽しめる季節です。

日照時間が長くなり始める


ヨーロッパの夕方の景色

車中泊旅をするうえで、意外と大きく影響するのが「日照時間」です。

冬は日が沈むのがとても早く、地域にもよりますが、午後4時ごろにはあたりが暗くなり始めます。

そうなると、観光やアウトドアアクティビティに使える時間がぐっと短くなってしまいます。

私たちは登山が好きで、旅の途中でもよく山に登るのですが、冬は日照時間が短いため登れる山も限られてきます。

日没が早いと行動時間が制限されるため、どうしても計画を立てにくくなるのです。

また、暗い時間帯の運転が増えてしまうのも気になるポイント。

慣れていない土地で大型のキャンピングカーを運転するのはできれば避けたいもの。

特に初心者にとっては、夜の運転に不安を感じる場面もあるかもしれません。

その点、春になると日が少しずつ長くなっていきます。

特に春分(3月下旬)を過ぎると日照時間はどんどん伸びていき、外で活動できる時間が増えていきます。

例えば日本の場合、冬至のころは東京でも日照時間が約9時間半ほどですが、春分のころには約12時間と、2時間以上も長くなります。

春のヨーロッパの景色

日が長くなると、車中泊旅にもさまざまなメリットがあります。

・移動のスケジュールに余裕ができる
・キャンプ道具の設営や片付けを焦らずできる
・明るいうちに車中泊スポットを探せる
・外での観光やアクティビティを楽しめる時間が長くなる

このように、日照時間が長くなる春は、車中泊やキャンピングカー旅の行動範囲を広げてくれる季節です。

トラブルが比較的少ないのは「春」!


キャンピングカー点検中

車中泊やキャンピングカー旅で、どうしてもつきものなのが「トラブル」です。

キャンピングカーは「家」と「車」が一体になった特殊な構造。

そのため、生活設備と車両の両方にも負担がかかりやすく、大小さまざまなトラブルが起こります。

特に影響を受けやすいのが、気温が極端な季節。

例えば冬。

寒さが厳しい地域では、水道周りの凍結やバッテリー性能の低下などが起こりやすくなります。

私たちも実際に、排水タンクが凍結してしまい、数日間水回りが使えなくなったことがありました。

冬のヨーロッパの景色

さらに冬は日照時間が短くなるため、ソーラーパネルでの発電量が減り、電力管理にも気を使う場面が増えます。

一方で夏は、暑さによるトラブルが起こりやすくなります。

車内温度が上がることで冷蔵庫の効きが悪くなったり、機材がオーバーヒートして不具合や故障に繋がることも。

私たちの場合、仕事で使っているパソコンが熱を持ちすぎてしまい、車内で仕事ができなくなったこともありました。

暑さの影響で作業環境が整わず、仕事に支障が出てしまったこともあります。

【関連記事】冬ならではの失敗体験談の記事はこちら

このように、夏と冬は気温による負荷が大きく、車両や設備にとっても厳しい季節です。

その点、春は気温が比較的安定していて、極端な寒さや暑さの影響を受けにくい季節。

車両や設備への負担も少なく、トラブルが起こるリスクも比較的低くなります。

初心者にとって、最初の車中泊旅は「慣れるための期間」でもあります。

設備の使い方や旅のペースをつかむ段階だからこそ、できれば大きなトラブルには振り回されたくないものです。

その意味でも、環境が穏やかで設備トラブルが起こりにくい春は、車中泊旅をスタートするのにぴったりの季節だと思います。

景色がいちばん“気持ちいい”春に、車中泊旅を始めてみよう!


春のヨーロッパの景色

ここまで紹介してきたように、春は気候や環境の面でも、車中泊旅を始めるのにぴったりの季節です。

春になると、各地で花が咲き始め、新緑が広がり、景色が一気に色づいていきます。

空気も澄んでいて、ただ車で移動しているだけでも気持ちがよく、景色を眺めながら走る時間そのものがご褒美のように感じられる季節です。

車中泊旅は、普段の旅行とは少し違う旅のスタイル。

その分、思わぬトラブルに遭遇することもあります。

だからこそ、最初の旅は「気持ちよかった」「またやりたい」と思える体験にしたいものです。

実は、スタートする季節を慎重に選ぶだけで、車中泊のハードルはぐっと下がります。

景色が美しく、気候も穏やかな春は、最初の一歩にぴったりのタイミング。

まずはやさしい季節から、車中泊旅を始めてみてはいかがでしょうか。

Luana

登山、キャンプ、旅が大好きな夫婦です。 日本を飛び出し、イタリアで中古キャンピングカーを購入し、ヨーロッパ一周中です。自然の絶景スポットが好きで、観光ガイドブックには載っていないヨーロッパの絶景スポットをキャンピングカーで周りながらをたくさんお届けします。 旅の様子はInstagram、YouTubeでも発信しています、よかったらご覧ください!