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【北海道・八雲PA】車中泊・仮眠は快適?実際に利用して分かったリアルな評価

シンプルなのにしっかり休息できる最適な場所

北海道・釧路から九州・鹿児島まで――
総距離2,575kmを“高速道路だけ”で走り切るという無謀とも言える旅に挑戦しました。

出発は釧路の東釧路IC。
ゴールは鹿児島IC。

午前11時に釧路を出発し、道東自動車道から道央自動車道へと進むこと約7時間50分。

本記事では、その初日の休息地として利用した「八雲PA」のリアルな車中泊環境を、実体験ベースで詳しくご紹介します。

長距離ドライブ中にしっかり休めるのか?
静かさや設備はどうなのか?

実際に利用して感じたポイントを、率直にまとめました。

※公共施設での車中泊は、休憩・仮眠目的での短時間利用が前提です。
長時間の滞在やキャンプ行為は禁止されている場合があります。
また、ゴミの持ち帰りや夜間は静かに過ごすなどマナーを守って、気持ちよく利用しましょう。



私たちの旅のスタイル


キャンピングカー車内

私たちは北海道を拠点に、キャンピングカーで日本各地を巡る旅を楽しんでいる夫婦です。
運営しているYouTubeチャンネル「ちょぴこ北の暮らしch」では、愛車の「NutsRVクレア5.0W」とともに、北海道から全国各地へ旅する様子を発信しています。

これまでにも数多くの長期旅や車中泊旅を経験してきましたが、今回のような2,500kmを超えるロングドライブは、筆者にとってかつてない大きな挑戦でした。

愛車の「NutsRVクレア5.0W」は、一見すると大型車両に見えますが、駐車区分は「普通車(小型車)」扱い。
そのため、高速道路のPA・SAでも普通車枠に収まりやすく、長距離移動において大きな強みを発揮します。

これまでに数えきれないほどSA・PAを利用してきた経験をもとに、今回は「八雲PA」が仮眠に適しているか、設備面も含めて実際に検証してみました。

八雲PAの休息地としての施設と環境




八雲PAは、北海道二海郡八雲町に位置する、内浦湾(噴火湾)を見下ろす高台のパーキングエリアです。

道央自動車道の終点である「大沼公園IC」に最も近いPAとして、重要な役割を担っています。

八雲パーキングエリア(上下集約)
所在地:北海道二海郡八雲町浜松368
詳細はこちら▷ドラぷら



施設のリアル




八雲PAは、「噴火湾パノラマパーク」という大規模な公園に隣接しており、昼間は「日本一景色が良いPA」とも称される絶景スポットです。

PA自体は、駐車場とトイレのみのシンプルな構成ですが、徒歩圏内にあるパノラマパーク内には、八雲町の地場産品が揃うアンテナショップ「丘の駅」や、景色と軽食が楽しめる「パノラマカフェハーベスター」が併設されています。

八雲町は、ホタテやアワビ、養殖の「二海(ふたみ)サーモン」などの海産物が有名なほか、酪農も盛んで乳製品や畜産加工品も絶品です。
さらに、「木彫り熊」発祥の地としても知られており、「丘の駅」では八雲ならではのお土産探しも楽しめます。

ただし、これらの施設は16時〜18時頃には閉店するため、夕刻以降に立ち寄る際は事前の確認がおすすめです。

駐車環境のリアル


夜間の滞在場所として重要なポイントのひとつが「路面の平坦さ」です。
八雲PAの駐車場は、一部にわずかな傾斜が見られるものの、全体としてはフラットな設計。

実際に利用してみても、質の高い休息が取れる環境だと感じました。

駐車台数は、大型8台、小型50台。
SA・PAとしてはややコンパクトな規模ですが、筆者が利用した際は滞在車両も数台程度で、駐車スペースの確保に困ることはありませんでした。

八雲PAの夜間の静寂性


八雲PA夜間の駐車場の様子

夜間の休息で重要なポイントのひとつが「静寂性」です。
特に音に敏感な方は、駐車位置によって快適さが変わるため注意が必要です。

八雲PAは、北海道内の物流を支える長距離トラックの休憩ポイントでもあり、深夜帯でも大型トラックの出入りがあります。
そのため、安眠を重視する場合は、大型車の駐車スペースから距離を取るのがコツです。

また、隣接する「噴火湾パノラマパーク」は人気の観光スポットのため、早朝になるとトイレ周辺に集まりやすくなります。
静かに過ごしたい場合は、トイレから少し離れた位置に駐車するのがおすすめです。

トイレ施設の様子について


長距離の旅において、清潔なトイレはまさに生命線とも言える存在です。

八雲PAのトイレは規模こそコンパクトですが、清掃が行き届いており、深夜でも安心して利用できる環境でした。
実際に利用した際も、混雑を感じる場面は一度もありませんでした。

・男性用:個室4/小便器6
・女性用:個室13
・多目的トイレ:1基(オストメイト対応)

「八雲PA」夜間の過ごし方


秋の道南は思った以上に冷え込みましたが、愛車の「NutsRVクレア5.0W」は断熱性が高く、FFヒーターを少し使うだけで車内は十分に暖かく保たれました。

初日の夕食は、出発前に釧路で購入していた食料を電子レンジで温める、シンプルな車中飯。
長距離移動の疲れもあり、無理をせず手軽に済ませました。

食後はノートPCを広げ、撮影データのバックアップや動画編集といったルーティーン作業へ。
周囲はとても静かで、作業環境としても申し分なく、集中して取り組むことができました。

また、通信環境(docomo・楽天mobile)も比較的安定しており、動画視聴程度であればストレスなく利用できる印象でした。

翌朝の風景


八雲PA朝の駐車場の様子

朝8時。カーテンを開けると、昨夜からの霧雨が静かに降り続いていました。
本来であれば、晴天のもと「噴火湾パノラマパーク」を散策し、内浦湾(噴火湾)や駒ヶ岳を望みながら、車内のキッチンで淹れたコーヒーを楽しむ――そんな最高の朝を迎えるはずでした。

しかし、今回はあいにくの天候。
靄のかかった景色をゆっくり眺める静かな朝となりました。

それでも、しっかりと休息が取れていたおかげで身体の疲れは感じず、清々しい気持ちで2日目のスタートを切ることができました。

八雲PAで休息する際の注意点


売店や食堂がない


八雲PAには、夜間営業の売店や食堂がありません。

隣接する「噴火湾パノラマパーク」内の施設も、16時〜18時には営業を終了するため、夕方以降に到着する場合は、事前の食料確保が必須です。

冬期間の利用


冬期間は、猛吹雪や大雪の影響により、駐車場内で除雪・排雪作業が行われることがあります。

その際、一時的に駐車エリアが規制されたり、作業車が優先される場合があるので、事前にNEXCO東日本の情報をチェックしてください。

NEXCO東日本公式HP

ロングドライブ中の「眠気覚まし」について


長距離運転中、突然襲ってくる睡魔への対策として、筆者が実践している3つのアプローチをご紹介します。

ハードタイプのグミ


眠気覚ましのグミ

眠気覚ましといえば、強いミントやカフェイン入りのガムを思い浮かべる方が多いかもしれません。
しかし筆者は、「味のなくなったガム」が苦手なので、歯ごたえのあるハードタイプのグミを食べながら運転しています。

ガムと同様に眠気覚ましの効果が期待できます。
特に、突然の睡魔にも効果があると感じています。

SA・PAでの軽い運動


「そろそろ眠くなりそうだ」と感じたら、無理せず早めにSA・PAに入り、軽く体を動かすようにしています。
運動といっても特別なことは必要なく、シンプルな動きです。

筆者の場合、
・ふくらはぎや背筋を伸ばす
・太ももを上げるように意識しながらトイレまで歩く
・大きく深い深呼吸をする

こうした動作だけでも血流が促され、頭がスッキリします。

やっぱり仮眠が一番


何をやっても眠気が取れないときは、無理せず、SA・PAなどの安全な場所に車を停めて仮眠を取るのが一番です。
キャンピングカーであれば、車内のベッドで足を延ばしてしっかり横になれるのが大きな強み。

「キャンピングカーを買ってよかった」と実感する瞬間でもあります。

そして、目覚めたあとは軽く体を動かすことで、さらに頭がリフレッシュ。
その後の安全運転を大きく左右します。

まとめ ~2,575kmの旅の順調な滑り出し~


今回、「釧路→鹿児島 高速道路だけの旅」初日の休息地として八雲PAを利用した感想を一言で表すなら、「シンプルながら、しっかり休める最適な場所」でした。

<筆者の個人的な評価>
静かさ:★★★★☆
清潔感:★★★★★
眺 望:★★★★★
利便性:★★☆☆☆

八雲PAを出発した後は、道央道の終点・大沼公園ICで一度高速を降り、青函フェリーで津軽海峡を横断。
その後、青森ICから東北自動車道をひたすら南下していきます。

次回、2日目の休息地となった岩手県「矢巾PA」での体験をお届けします。

八雲PAで過ごした様子は、YouTubeチャンネル「ちょぴこ北の暮らしch」の動画で公開中です。
ぜひこの記事と合わせてチェックしていただけたら幸いです。

たかさん

32年間勤めた裁判所を早期退職し、「好きなことをしながら自由に生きる道」へシフト。 現在はYouTuber兼Webライターとして活動中です。 北海道を拠点に、愛車クレアとともに夫婦でキャンピングカー旅を楽しみながら、全国を気ままに巡る日々。 Webライターとしては、キャンピングカー旅の魅力やノマドワークなど自由な働き方について発信していきます。