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中古キャンピングカーのメリット・デメリットと、購入前に必ず抑えたいポイント



キャンピングカーを検討しているけれど、「高いな、手が届かないな」と悩まれている方は多いのではないでしょうか?

そんな方におすすめしたいのが、中古キャンピングカーです。

「中古キャンピングカーは壊れやすいんじゃないの?」と思われるかもしれませんが、実はそうとは限りません。

購入時にしっかりとポイントを抑えれば、長く使うことができます。

今回は、中古キャンピングカーのメリットとデメリット、また、その両方から見えてくる、中古キャンピングカーを購入する際のポイントをご紹介いたします。

中古キャンピングカーの購入は正解か


バーベキュー

私たちは3年前に家を断捨離し中古キャンピングカーを購入。

キャンピングカーで暮らしながら夫婦で日本一周旅をしていますが、キャンピングカーで過ごす日々はとても楽しくて、充実したキャンピングカーライフを送っています。

そして、物理的にも心理的にも、「中古キャンピングカー“で”良かった〜!」と思うことが多いことに気づきました。

中古キャンピングカーのメリット


キャンピングカー全体

納車が早い


中古キャンピングカーの最大のメリットは、すぐに納車できることです。

昨今、キャンピングカー人気に拍車がかかり、新車の場合は納車まで数年待ちというのはよくある話です。特に人気の軽キャンは、2〜3年待ちなんていうこともあります。

遊びだけでなく防災の面でもキャンピングカーの購入を考えている方も多いですが、「納車される前に大地震が来ないか心配」なんて声も聞きます。

その点、中古キャンピングカーは現物がすでにあるので、購入に必要な書類を用意すれば即納車が可能。

私たちの場合は、購入から納車まで約2週間弱でした。

確認した現物がそのまま納車される


キャンピングカーキッチン

先ほども言った通り、中古キャンピングカーはすでに現物があるので、見学した展示車がそのまま届きます。

これ、実は結構大事なことなんです。

新車でキャンピングカーを購入した方の話ですが、「部品が新しい物になり、展示会で見た時とちょっとイメージが変わってしまった」という話を聞いたことがあります。

特に車内は奥様のこだわりで決めたということもあり、「展示会の時よりも使い勝手のイメージが違う」と話しておられました。

こういうケースは稀かもしれませんが、可能性としてあります。

その点、中古キャンピングカーは購入前に見たものがそのまま納車されるので、イメージ違いのトラブルが起こることはあまりなさそうです。

前オーナーの追加装備で快適


車内トイレ

中古キャンピングカーの場合、前オーナーさんが装備を追加されていることが結構多いです。

新車で装備を追加していくと、展示会で見た金額よりも高くなりがちですが、中古の場合は既に装備されている上で販売額が決まるので、お得感があります。

また、ピカピカの新車ではなく、中古車は最初から細かい傷などがある状態なので、乗り始めてからすぐに傷つけてしまったとしても、新車と比べればそこまで凹まないので、気持ち的にも楽ということも。

他にも、経年劣化するパッキンやポンプなどのトラブルが起きても「中古だから仕方ない」と思えますし、新車の壁に穴を開けるのは気が引けますが、中古車なら多少壁に釘を使うようなDIYもしやすいかなと思います。

中古キャンピングカーのデメリット


ファン

良くも悪くも、現状維持という点


車内外問わず、ぶつけた際にできた傷などを中古販売店が修理をしてくれるかというと、基本は現状維持で納得して購入となりますので、ご自身での修理が必要となります。

「ここがもう少しこうだったら……」も、中古の場合どうにもできません。


レイアウト変更など特別な作業はなく、あくまでも「現物をそのまま販売」。それが中古車です。

古すぎる部品は廃番になっている可能性がある


私たちの場合、プラスチック製の部品を新しい物に交換してもらった箇所があります。

しかし、元々着いていた物は廃盤だったため、少しサイズの小さい物を装着しています。

ビルダーさんがなくなっている可能性も


実際に中古キャンピングカーを購入した友人は、すでにビルダーさんが廃業しており、修理してくれるビルダー探しに悪戦苦闘していました。

前オーナーさんの放置具合で、見えない劣化が進んでいる


これは私たちの経験ですが、中古キャンピングカーを購入した当初、タイヤが特に酷い状態でした。

タイヤの中にはワイヤーが入っているのですが、長時間同じ位置に停車すると、ワイヤーがその形に癖づいてしまいます。

そのため、走行するとワイヤーの変形を感じる程でした!

購入時には見えない経年劣化が進んでいることもありますので、注意が必要です。

前オーナーがどんな使い方をしていたか分からない


これも私たちの場合ですが、夫には動物の毛に対してアレルギーがあります。

ある日、中古キャンピングカーの車内を見学中に突然クシャミが。

中古販売店のかた曰く「前オーナーさんがペットを飼われていて、中古販売前に車内清掃はしているけれど、細い毛が取り切れていない」とのことでした。

実際、中古車として買い取る時に、動物の毛の具合(清掃に限界がある)で査定額が下がる、なんてお話しも聞かせてもらいました。

また、湿度や高温で壁紙などに使われる接着剤が溶け出して、お子さんやペットがアレルギーを発症したという話も聞きました。(結局壁紙を全面張り替えたそうです)

前オーナーさんがどのような使い方をしていたかは分からないので、アレルギーなど不安な点がある場合は、購入前に販売店の方に相談しておきましょう。

ステッカーなどがそのまま


「知っているブランドのステッカーをそのまま貼っておいたら、知らない人から声を掛けられた」という話を聞いたことがあります。

知らない人との交流をしたくない場合は、外した方が良いでしょう。

中古キャンピングカーが最高と思えるのは、最高の購入環境を作ったから


海沿い

中古キャンピングカーを購入する際には、隅々まで確認することをおすすめします。

車体の外装や内装、全ての収納やクッション、窓の開閉、使い勝手のイメージだけでなく、運転席、車体の足周り、腹回りも確認した方が良いです。

そして、疑問に思うことがあれば、全て中古販売店に質問し、気になる点は指摘しましょう。

店舗にもよりますが、中古キャンピングカーの販売店の中には、不備のある部品を交換して販売してくれる良心的なお店もあります。

そして、そんな対応をしてくれる店舗で購入すれば、購入後の相談にも乗ってもらいやすいです。

経験者だからハッキリお伝えします。

高い買い物をする訳ですから、販売店への遠慮はいりません。

店舗との相性は、購入時だけでなく、購入後も重要になってきます。

特に、ご自分でメンテナンスや修理ができない方は、故障などで困った時に一番頼るのは購入店ではないでしょうか。

だから店舗との関係は密にしておくべきですし、風通しの良い関係であれば、後々トラブルや不満に繋がることもないと思います。

そして実際に3年間、毎日中古キャンピングカーに住んでいて分かったことは、中古キャンピングカー=壊れやすいというイメージが覆されたことです。

正直、中古キャンピングカー購入時には「これからどれだけ修理費用がかさむだろうか」、「きっと故障だらけで修理だらけだろうな」と不安でした。

ですが、購入前にこれから起こり得るであろう不具合を確認していたので、当初のイメージより、故障が少なく過ごせています。

これはやはり、購入前に確認すべきポイントを抑えて、現車に納得して購入に踏み切ったからだと自負しています。

購入後に最高のキャンピングカーライフを送れているのは、また「中古キャンピングカー最高」と思えるのは、そういった購入時の環境が整っていたからです。

中古キャンピングカーの購入を検討されている方は、ぜひ今回ご紹介したポイントを抑えてみてくださいね。

▼中古キャンピングカー購入前の準備や選び方、必要なものについてご紹介している記事はこちら▼

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