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愛車に長く乗るためのメンテナンス箇所と方法

キャンピングカーに乗り続けたい!愛車に長く乗るためのメンテナンス箇所と方法



キャンピングカーを長持ちさせるためのメンテナンスとは?


決して安い買い物ではないキャンピングカー。

誰にとっても、いろいろな選択肢から悩みに悩んで、選びに選んだ一台でしょう。

大切に、ずっと乗り続けたいと思うのは当然です。また、乗り換えや売却する際のリセールバリューのためにも、状態良く乗っていたいもの。

では、キャンピングカーを長持ちさせるには、どんなことに気を付ければいいのか、考えてみましょう。

【キャンピングカーのメンテナンス】車部分と居住部分


キャンピングカー メンテナンス

キャンピングカーは、いわば車と家のハイブリッド。

走行する車の部分と寝泊まりする家の部分、それぞれに適切なケアをしてあげる必要があります。

車としてのキャンピングカー


車部分は、キャンピングカーだからといって特別なケアは必要ありません。

むしろ、ベース車の多くは商用車=仕事車であり、頑丈であることも性能の一部。

定期点検と必要な消耗品類の交換をきちんと行ってさえいれば、事足ります。

ただ、世の中の商用車(配達や運送に使われるトラックやバン)と違うのは、使う頻度でしょう。

使用頻度の違いによって、影響が出る部分があります。

キャンピングカーを普段使いと兼用している人は、そこそこ、出動回数も多いでしょう。

が、遊びの車と日常の車を分けている人は、キャンピングカーで出かける頻度は少ないはず。

月に1回以下、というケースも少なくないでしょう。

商用車は激しく使っても長距離走っても、耐久性が期待できる頑丈な作りですが「使わなさすぎる」ことは想定していません

機械 メンテナンス キャンピングカー

例えば、ひと月に1度はエンジンを回す(15分程度、目安としては水温が上がるまで)、できれば10kmほど走る

そうすることで各部の潤滑やゴム類の変形、特にタイヤの変形を防ぐなどの効果があります。

トレーラーの場合は、長期間使わないのであればウマ(リジッドラック)に載せてタイヤを浮かせてしまうのが効果的。

ただ、今度は出動時に降ろさねばならず、それがおっくうで出かけなくなる…では本末転倒ですが。

また、バッテリーは上げてしまうと(放電しきってしまうこと)、バッテリーそのものの寿命が短くなってしまいます。

やはりひと月に一回程度は充電器でしっかり充電してやるとよいでしょう。

駐車場所が離れているなど、充電器を繋ぐのが難しい場合は補充電用の小さなソーラーパネルの設置がお勧めです。

以上はキャンピングカーに限らず、あまり乗らない車全般にいえるケア事項です。

こうしたちょっとした心掛けで、車の劣化を防ぐことができるのです。

家としてのキャンピングカー


住宅同様、手を掛けるかどうかで、のちのちの状態に大きく差が出るのはキャンピングカーも同じです。

同じ年数乗ったキャンピングカーでも、家部分にメンテナンスをしている・いないで「くたびれ度合い」は大きく違います。

何と言っても重要なのは「シーリング」部分のチェック

小さいところではアンテナやソーラーパネルの配線やビス類。

大きいところではルーフベントや窓など、どんなキャンピングカーでも、ボディに穴はつきものです。

こうした穴から雨水や夜露などの水分が侵入しないよう、施されている防水処理がシーリングです。

室内と外を隔てる壁は、板切れ1枚ではありません。

内張と外壁の間には断熱材などが仕込まれています。

雨や夜露はシーリングの隙間から侵入して、じわじわと「壁の中」に広がります。

雨漏りは知らないうちに進行していることが多く、壁内部のカビや内装材が腐るなど、気づかないうちに大きなダメージに繋がっていることも珍しくありません。

チェックするには、自分の車(トレーラー)のどこに穴が開いているか(上記のような、アンテナや配線、ビスの位置、窓、換気扇など)を把握しておく。

ヒビ割れや切れ目が入っているなどがないか確かめること。

触ってみてシーリングがカチカチになっていないか、触っててみて柔軟性があるかどうかなど、常々チェックしておきましょう。

最低でも2年に1回程度、ビルダーや販売店にチェックをしてもらい、固くなっていたりはがれていたら、やりかえてもらうと安心です。

車内 キャンピングカー メンテナンス

FFヒーターやボイラー、3Way冷蔵庫など、外との開口部がある装備品は、時々点検口を開けて、ホコリやゴミが溜まっていないかチェックしましょう。

このとき、配管などに錆が出ていたら、専門家のチェックを受けること。

錆落としや塗装などの手当てをしておけば、機材を長持ちさせることができます。

特にFFヒーターは排気口に虫が入り込んだり、場合によっては巣を作られてしまうことがあります。

月一回程度は(夏でも!)テスト運転を行い、燃焼状態に異常がないことを確認しておきましょう。

テスト運転は配管の中に残った燃料が劣化するのを防ぐ効果もあるので、最低でも30分程度は運転するのが望ましいです。

家部分にもバッテリーがあります。

サブバッテリーもメインバッテリー同様、上げてしまうと寿命が短くなります。

特にディープサイクルバッテリー(鉛電池)は放電した状態が長く続くと、充電しても復活しなくなることがあります。

定期的に充電して状態を確かめておくことが大切です。

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