• HOME
  • 記事一覧
  • 知識
  • キャンピングトレーラー身動きが取れない状況に!?けん引時の乗り心地や気になる燃費は?
市街地を走行するエアストリーム

キャンピングトレーラー身動きが取れない状況に!?けん引時の乗り心地や気になる燃費は?



憧れの銀色に輝くトレーラー、エアストリームが納車されて約1ヶ月。

春に向けてクルマ旅全開だー!と、意気込んでいましたが、なかなか天気に恵まれず、やる気満々のエアストリームデビュー計画が何度も順延となり、3月は悶々と過ごしておりました。

そこで、もう待ちきれませんということで、練習走行も兼ねて、普段よく行く横浜周辺のドライブコースを、エアストリームを引っ張って走ってみようと考えました。

コースとしては、だいたい1時間で周れるくらい。朝早めの交通量が少ない時間に出て、途中ぶらぶらしながらも、お昼には帰ってくればいいかなという算段です。

しかし「お家に帰るまでが遠足」とはよく言ったもので、ピンチは最後に訪れました……。

今回は、エアストリームをけん引した状態での乗り心地や燃費とともに、私の冷や汗体験をご紹介します。

私の体験が、皆さまの参考になれば幸いです。

裏道や首都高はやっぱり苦手


ルート選びが大事!


けん引されるエアストリーム

エアストリームをけん引して走るのは、今回で3回目です。

最初のけん引走行は納車の時。引き渡しの整備をしてくださった東京ロードサービス社がある東京都あきる野市から、地元の横浜までの道のりでした。

ハンドルを握った最初の印象は、何と言ってもデカい!ということです。特に全幅。2.5mほどもあります。

あきるの市を出発した時にはもうすっかり日が落ちて、あたりは暗く、そして、見知らぬエリアだったこともあり、のっけからピンチに陥りました。

うっかり細い裏道に迷い込んでしまったのです。そこに運悪く、対向車がやってきました。

対向車の方が、エアストリームの巨体に気づき、機転を利かせて歩道に乗り上げてくれたので、なんとかすれ違うことができたという有様です。

いきなり厳しい洗礼を受けた形となりましたが、この失敗の原因はカーナビの設定にありました。Google Mapで目的地を安直に「自宅」と選択したことが原因です。

皆さまも経験があるかと思いますが、最短ルートだからという解釈でけっこう細い道をナビゲートされてしまうケースです。

エアストリームの巨体を引っ張っているとき、道が狭いのはやはり困ります。

このことは、教訓として生かさなければならないということで、今後は、トラック用ナビの導入を考えています。

少し探してみると、NAVITIME(ナビタイム)社などから、トラック用カーナビがリリースされているようですので、比較検討したいと思います。

それまでは面倒でも、グーグルのストリートビュー機能などを使って予習をし、同じようなピンチに陥らないように計画を立てたいと思います。

ということで初めてけん引したときに、快適なトレーラー運行に欠かせない最大のポイントは、ルート選びだということを学びました。

つまり、できるだけ幹線道路や自動車専用道路を使うルートを選択するべきだということです。

首都高は要注意!


サイドミラーから見えるエアストーム

ただし、自動車専用道路でも首都高速は走りづらいです。特に中央環状線エリア。

具体的にどうかと言うと、交通量が多いにもかかわらず、スピードを出しているドライバーが多く、さらに道幅も広くないですし、曲がりくねっていて、分岐も多く、無理な合流も多い。

トレーラーはレーンチェンジを一般車両のように軽快には行えないので首都高は苦手ということになります。

それともう一点、首都高のほとんどが高架であり、頻繁につなぎ目を乗り越える構造であることもトレーラーにとっては厳しいです。

道路のつなぎ目を越える時の振動は、トレーラーをけん引する上では、なかなか不快なものだと知りました。

おっと話がだいぶそれました。

次項で、トレーラーを引っ張って横浜の市街地を走った感想を述べたいと思います。

横浜の市街地を、エアストリームが往く


横浜の市街地を走るエアストリーム

エアストリームは、自然の中、つまり海や森の中で、シルバーがとっても映えると心酔しているのですが、冒頭でも述べましたように今回は自然を諦め、近隣の市街地に繰り出そうという企画であります。

むしろ今後は、海に、山にと繰り出すことが主になりますので、もしかしたら最初で最後?の貴重な横浜の市街地ドライブになるかもしれません。

「記念に、写真をたくさん撮っておこう!」って感じです。

それと同時にけん引ビギナーな私にとりましては、今回も重要な練習走行を兼ねています。少しでも走行距離を伸ばして体験を積んでいく必要があります。

そういう意味では、普段からドライブして慣れているルートなので、今回は少し余裕をもって、ドライブを楽しめるかもと期待していました。

では、早速、出発しましょう!と、その前に、トレーラーには出発前の準備がいろいろ必要です。

トレーラーには、連結という「儀式」が必要なのです。

駐車場でヘッド車と連結したエアストリーム

まずは、トレーラーを定置している際に使用する補助足を格納し、ヘッド車にけん引するためのヒッチボールを取り付けてと・・・・・・。

最近では、多少慣れてきまして、トータル20分くらいで儀式を完了できるようになってきました。このあたりの作業はベテランさんになれば、もしかすると5分、10分で済ませられるのだと思います。

いざ出発!気になる走り心地&燃費は?


けん引されるエアストリーム

さて、準備万端です。

借りている月極駐車場は狭いので、注意してそーっと徐行です。

駐車場から出されるエアストリーム

今回のドライブルートは、まずは国道一号線を横浜の馬車道方面に進みまして、それから、赤レンガ倉庫あたりを流しながら、途中でお茶でもして帰ってこようかな、という感じです。


国道一号線に出てしまえば、あとは馬車道まで一本道。朝なので交通量も少なく、気持ち良く、ゆったり走れます。

子どもたちがこちらを見つけて、楽しそうに手を振ってくれたりすることもあります。私も余裕があるときはビックスマイルで手を振り返します。

横浜の市街地を走るエアストリーム

ちなみに、エアストリームのルーツは西部開拓時代の幌馬車から来ています。そんなこともあって、馬車道に赴くのは、なんとなく聖地巡礼のような気持ちです(笑)

横浜レンガ倉庫の横を走行するエアストリーム

時速にして40~50キロくらいでの走行ですと、加速するにも無理なく、また減速するにもスムーズで快適。

右左折に関しても、道が広くカーブがゆるかったこともあってか、内輪差はあまり気になりませんでした。ただし、車幅があるので、巻き込み確認は要注意です。


気になる燃費ですが、市街地の場合、通常では、9.5km/L前後のところ、けん引状態ではマイナス3kmくらいの感じでしょうか。

高速道路ですと、通常12~13km/Lのところ、けん引時はマイナス2kmくらいになります。

市街地を走行するエアストリーム

トレーラーに乗って、明らかに感じることがあります。

それは、周辺のドライバーの方々が非常に協力的であるということです。

こちらの加速が遅くても待ってくれますし、ウインカーをつければ、減速して合流させてくれます。

ほんとにいいですね、このような譲り合いを感じられるとは。とっても豊かな気持ちになっていきます。

さて、街中ドライブも終盤、そろそろ帰路についてまいります。

ここまでトラブルは何もなく、とっても平和な休日の時を過ごすことができています。とはいえ、そろそろ、駐車場へのアプローチが無事にできるかが気なってきます。

行きはよいよい、帰りは怖い


駐車場から出されるエアストリーム

出発から横浜の街中を走っている間は意外にもスムーズでした。が、悲劇は帰ってきた駐車場で起こりました。駐車場での取り回しの時です。

月極の駐車場でも、時間帯によって停車している車の台数が変わります。満杯の時もあれば、スカスカの時もあります。

また、トレーラーを駐車しようと四苦八苦している最中に、入出庫されるほかの契約者のクルマに遭遇することもあります。

今回はバッドなケースが重なってしまいました。

結果として、私とクルマは身動きが取れない状況に陥ってしまったのです。

ヘッド車の頭を右にも左にも振れない、エアストリームとの連結も最大に「く」の字に曲がった状態になってしまいました。こうなりますと、万事休すです。

周辺の駐車しているクルマに移動してもらい空間をつくっていただくしかありませんでした。このことは、大変申し訳ない出来事となりました……。

補助器具があれば、いざという時安心!


ドーリー

実はこのような時でも、「トレーラードーリー」を取り付ければ、けん引車両に連結しなくても手動でトレーラーが移動できます。

トレーラードーリーは、スペースが狭く自動車と連結しては移動が難しい場合、またちょっと移動したい時に非常に便利です。

ヒッチに接続するタイプやトレーラーのサイドフレームに取り付けるもの、また手動で動かすものや電動で動くものなど様々な種類があるようです。

電動トレーラームーバー

また、リモコン操作でトレーラーをラジコンのように動かせる「ムーバー」という装置もあります。


ムーバーは、トレーラーのタイヤを直接回し動かします。左右片側のムーバーだけを動かせば、狭いスペースでのクイックな方向転換が可能です。


駐車スペースがあまりない方やトレーラーの操作に不安な方は、このような補助器具を導入、用意しておくと良いかもしれません。

いざという時スムーズに対応できるように、事前に使ってみて、使い方を練習しておくというのも大事ですね。

おわりに


横浜の市街地を走るエアストリーム

いかがでしたでしょうか。

私はエアストリームを購入以来、知識と知恵をつけていくことの重要性を体感する日々であり、多くのことを学ばせてもらっています。

大変なこともたくさんありますが、多くの方々の協力をいただき、充実した時間をいただいているという実感が、何よりもかけがえのないことだと思っています。

さあ、いよいよ春の到来ですね!

私もエアストリームと各地に出かけたいと思います。そして、いつか、皆さまに旅先で会えるのを楽しみにしております。

それでは、最後までお読みいただき、ありがとうございました。