車旅の疲れを持ち越しにくい環境と習慣づくり
楽しい旅行も、長期となればどうしても疲れが出てきます(年ということもありますが……)。
行ってみたい場所をドンドン巡るのは良いですが、帰宅してから「疲れたぁ」とヘトヘトになってしまうのも困りものですよね。
そのため我が家では、せっかくの旅行で疲れをためないために、くつろいで過ごせる環境や習慣づくりをしています。
ここでご紹介したいと思うので、ひとつでもご参考になればうれしいです。
目次
ゆったりテレビ番組や映画を鑑賞
車内でくつろぐ時間、やはり見たくなるのがテレビ。
キャンピングカー購入時、「テレビをどこに置くか?」という点についてはかなり悩みました。
標準装備では壁(ソファーの上側)に設置されていましたが、それだとソファーに座ったらテレビが見られないからです。
ソファーに座ったままテレビを見るためには、ガス台かシンクを塞ぐしかなく、困ってしまいました。
そこでひらめいたのが、スライドドアの上にある空きスペースにテレビを「吊るす」という方法。
そうすれば、夫婦2人が向かい合って座りながら、くつろいでテレビを見ることができます。
さっそくビルダーさんに依頼して、走行中に揺れて落ちないよう、安全に取り付けていただきました。結果は大満足。
食事をしたり、クッションを抱いてちょっと休憩したりしながら、テレビ番組や映画を鑑賞しています。テレビのサイズは19インチと小さめですが、十分納得できる大きさですよ。
また、標準のスピーカーはフロントドアにありますが、車中泊をする際の車外への音漏れが気になるので、サテライトスピーカーも同じくビルダーさんに取り付けていただきました。
住宅街のRVパークといった静かな場所で夜間にテレビやDVDを見る時は、フロントドアのスピーカーの音をOFFにして、サテライトスピーカーからのみ音を出すようにしています。
座席から近く、ボリュームが小さくても低音まで良く聞こえるため、車外への音漏れの心配をすることなく楽しめます。
マッサージャーで疲れをほぐす
長旅になると、移動だけで4時間以上かかることもしばしば。しかし、長時間座っていると血行が悪くなって肩や腰、ふくらはぎなど様々なところにコリが出てきます。
そんな時に活躍するのが、オムロンのクッションマッサージャー。
コンパクトで軽く、インテリアにもなじむデザインなので、ソファーに置きっぱなしです。
動作音も静かなため、テレビを見ながらマッサージをすることも可能。回転するもみ玉がこっている部分にダイレクトにあたって、とても気持ち良いですよ。
ヒーターモードをONにすれば、もみ玉が温かくなり、さらにリラックスできます。
カバーは取り外してお洗濯できるので、衛生面でも安心ですね。
車内を快適な温度にキープする
夏場は、基本的に電源付きのRVパークやオートキャンプ場で、ルーフエアコンとサーキュレーターを使い、車内を涼しく保っています。
どうしても電源が取れない場合は、寝苦しい熱帯夜のみ、ルーフエアコンを間欠運転。
それ以外は、スカイルーフを全開にし、網戸のみの状態で天井から涼しい空気を取り入れ、その上でサーキュレーターを動かしたまま就寝しています。
秋冬の肌寒い時期は、FFヒーターを使って車内温度が20℃前後になるようにしています。
夏場のルーフエアコンと違い、FFヒーターは電気をほとんど消費しないので、電源が取れない場所でも車中泊が可能です。
また、温度管理を行うために、昔ながらのデザインが懐かしいアナログ表示の室温計に加えて、デジタル表示の室温計もダイニングとベッドルームにそれぞれ1つずつ置いています。
乾燥する場合は、日帰り温泉で使ったタオルなどを車内に干せば、適度な湿度を保つことができますよ。
寝心地の良さにこだわる
瀬戸内海に浮かぶアートの島「直島」で、でっかい黄色のカボチャのオブジェを見た瞬間から、草間弥生さんのファンになりました。
そこで、夫婦2人の旅では不要な2段ベッドの上段を取り外し、代わりに憧れのアート作品を飾ることに。
ベッド上段のフレームを取り外し、そのネジ穴を利用して壁に白い化粧板を付けてから、ディスプレー専用の金具でスケートボードのデッキを配置しました。
好きなものがベッドのそばにあると、とても落ち着きます。
すぐ横になれる常設ベッドのマットの上には、疲れがよく取れるように、エアウィーヴのマットレスパッドを敷いています。
独自素材の極細繊維、エアファイバーを編むようにして作られているので、やわらかすぎず硬すぎず、抜群の寝心地です。
ちなみに、ベッドはマットレスパッドよりも小さくて複雑な形をしているため、マットレスパッドを裁ちばさみで切ってサイズを調整しました。エアファイバーなので簡単に裁断できましたよ。
枕はテンピュールのミレニアムネックピローを使用。
頭と首をしっかりと包み込んでくれる、とても眠りやすい枕です。これを使い始めてから、寝つきが良くなったと思います。寝返りも楽で、十分な睡眠を取れるようになりました。
やはり、疲労回復には質の良い睡眠が欠かせませんね。皆さまも、ぜひとも自分に合った枕を探してみてください。
飲み物で一息つく
ネスカフェのバリスタ
朝は必ず、ネスカフェのバリスタでコーヒーを淹れています。
サーモスの真空断熱保冷缶ホルダー(351ml缶対応)に入れて、次の目的地へと向かいながら飲むのですが、ホルダー(飲み口)が付いているので、走行中でも安心して飲むことができますよ。
真空断熱構造のおかげで、温かいままキープできるのも特徴のひとつ。
ただし、約13cmもあるためバリスタに入らず、ドリップトレイを外してからセットしないといけません。
また、旅行先でご当地の生乳100%牛乳を見つけたら、カフェラテやカプチーノにして楽しんだりもしています。
余談ですが、バリスタを買う前は、旅行先のローソンでよくカフェラテを飲んでいました。
店舗ごとに味に差があることに気づきネットで調べてみたところ、やはり、エリアごとに産地にこだわった牛乳を使用しているとのこと。
たまに残念なカフェラテに出会うことがあるのですが、それは牛乳の味が関係しているのかもしれません。
抹茶
主人の亡き母は、茶道の師範をしていました。せっかく茶道具が揃っているので、普段から車内に置いて、出先で美味しい和菓子を見つけた時、主人に抹茶を点ててもらっています。
車内ですが、普段とはまた違う、ほっこりとした特別な時間を過ごせますよ。天気の良い日には、芝生の上にシートを広げて野点を楽しむことも。
正式な茶道の作法にこだわらず、アウトドアでお抹茶をいただくというのも、なかなか良いものです。抹茶は少しの道具で点てられるところも魅力ですね。
粉末の抹茶は、冷凍庫に入れておくと旨味が劣化せず、長期保存できます。
ハンドドリップで淹れるコーヒー
忙しい朝はバリスタでコーヒーを淹れていますが、美味しいお菓子を見つけた時は、ドリップコーヒーを楽しんでいます。
同じコーヒーでも、ハンドドリップで淹れたコーヒーは、よりスッキリとした味わいが楽しめますよ。
コーヒーがぽとぽと落ちていくのを眺める時間そのものも素敵です。
コーヒーの香りが広がると、車内がホッとやわらぎます。
アルコール
夏はもちろん、冬でもビールはキンキンに冷えた状態で飲みたいので、ここでもサーモスの真空断熱保冷缶ホルダーが活躍します。
最後の一滴まで冷えているので、とても重宝しています。
車載冷凍庫を活用する
備え付けの冷凍冷蔵庫は、冷蔵部分の容量は十分ですが、冷凍部分が小さくて不便でした。
特に夏の期間は、アイスコーヒーや酎ハイなどの冷たい飲み物を作るのにロックアイス(氷)が欠かせないので、車載用冷凍庫を買うことを決断。
いつでも冷たい飲み物を楽しめるだけでなく、スーパーでアイスクリームや冷凍食品などもたくさん買えるため、食事をより楽しめるようになりました。
このあいだは、山梨を代表する銘菓、桔梗屋の信玄餅のアイスを全種類購入して、道中アイスクリーム食べまくりの旅へ。
いつでもどこでも旅先でアイスを食べられて、大満足でした。
景色を見ながらランチする
沿岸を走っていて広い駐車場を見つけたら、海が見える素敵なロケーションでランチをしています。
車が、日中の清々しい空気と真っ青な空を感じるダイニング席に早変わりです。窓を開けると爽やかな風が入り込み、ゆったりとした時間を過ごせますよ。
ある日は、車窓から八ッ場ダムと丸岩という山を眺めながら、道の駅八ッ場ふるさと館に併設されたヤマザキYショップのパンを食べました。
写真は「八ッ場ダムカレーぱん」と、ゆるキャラの「あまる丸」が乗った「まる丸、岩丸を登る!」という、丸岩にちなんだ変わったネーミングのパンです。
地元の景色を楽しみながら、出来立てあつあつのパンをゆっくりといただくのは、とても気持ちが良いですよ。
またある日は、次の目的地に向かう途中、名も知れない小さな川に、野生の親子のカモがいるのを発見しました。
お昼が近かったので、ここで可愛いカモを眺めながらランチをすることに。
親子が離れたりくっつりたりする何気ない姿を見ているだけで癒されました。
まとめ
キャンピングカー初心者の頃は、観光地巡りが楽しくて、各地をブンブン走り回っていたものです。
しかし、旅行から帰ってきたらどっと疲れ、仕事始めの日の朝に起きるのが辛いので、旅行の回数を重ねるにつれて、疲れを持ち越さない方法を考えるようになりました。
ご紹介したように、くつろいでテレビを見られるよう工夫したり、コーヒーや抹茶、アルコールなどの飲み物で一息ついたりするだけでなく、室温計で温度チェックをしながらルーフエアコンやサーキュレーター、FFヒーターを活用するなどして、快適な車内空間づくりに努めています。
寝ている時の体の負担をやわらげて質の良い睡眠を取るために、寝具にもこだわりました。
さらに、ゆっくり景色を眺めたり、ゆったりとご当地グルメを頬張ったりと、なるべくのんびり過ごせるプランを立てるようにもしています。
朝起きて、いつもと違った景色を見るだけでも楽しいですからね。
皆さまも、あまり無理しないよう、心身を休めながら車中泊を満喫してください。