エアストリームついに納車、と思ったら。トレーラーならでは課題が続々。
キャンピングトレーラーを手に入れるために、必要な準備や課題について実録でお伝えしています。
↓前回は、エアストリームの購入プロセスや、実車を迎え入れるための準備についてお伝えしました。
今回は、いよいよキャンピングトレーラーの納車について。
ここまでもいろいろあったので、うれしさもひとしお、ようやく念願がかなう訳ですが、納車前後にもいろいろとクリアしなければならないことが待ち受けていました。
一筋縄とはいかなかったエアストリーム納車の際のエピソード、今後キャンピングトレーラーの購入を考えている方のお役に立てばうれしいです。
駐車場の問題
エアストリームのような大型車両は駐車場の問題が一番の課題になります。
私の自宅は普通のマンションで、天井高の問題がありNGなのです。ですので、近隣に月極駐車場を探す必要がありました。
ご存知の通り、車庫証明を取得するためには自宅から2km圏内でないとなりません。
予算はできるだけ抑えて15,000円と算定いました。そして、できれば、ご近所様の好奇な目に晒すことのないような、ひっそりしたところがあれば理想であります。
さらに、ここが一番重要なところですが、サクッと停められるような広いスペースが必要です。
今回の車両、いくら小さめのエアストリーム(19ft)を選んだと言っても、ヘッド車と連結すると全長は11メートルを超えるのです。(通勤バスの全長とあまり変わらない……)
私の住まいは横浜市内の東京寄りなので、適度に郊外といった感じ。都会に比べれば駐車場事情には恵まれているはずです。
しかしながら、結果として、近所の不動産屋さんを総動員しましたが、私の希望通りの駐車場は全く見つかりませんでした。
それではと、自らネットで探しましたが結果は同様でして、検索結果は「該当する物件はありません」と表示されるだけです。ならばと、料金を上げてみますが、悲しいかな、結果は変わりませんでした。
それでも、諦めらめるわけにはいきません。なんとかしなければ・・・
半径2km圏、歩いて探し回りました。
週末はフルに歩き続け、もう駄目だと諦めかけたとき、チラッと崖の上にキャブコンらしき姿が見えたのでした。
そこには、私の理想通り、エアストリームを止めるのにぴったりのいい感じのスペースが空いていたのでした。
思わずガッツポーズをするほどうれしかったです。
ちなみに月極料金も予算内でした。さらに、仲介手数料ゼロ、敷金礼金もゼロでした(感謝)
今回は偶然、条件を満たす結果が得られましたが、実情は厳しいということがよくわかりました。
購入を決意しても駐車場が見つからなければ車両登録ができないということを考えますと、まさに駐車場探しは、最重要課題といえるでしょう。
私も腹案として考えていたのですが、万一駐車場難民になった場合は、いわゆるモータープールの特例措置(下記参照)を使って問題を回避しようと考えていました。
最近では魅力的なエリアで運営されているモータープールも増えているようですので、困ったときはこの特例措置を利用して、ひとまず車両登録をパスしてキャンピングトレーラーライフを楽しみつつ、自宅から近い駐車場探しを続けるのも得策かと思います。
※車庫法の特例措置で、全長5.7mまたは全幅1.9m以上のキャンピングカー・キャンピングトレーラーで8ナンバーのものは、自宅から2km以上でも法律上の基準を満たした保管場所であれば車庫証明が取れる。
ついに、納車へ
さて、いよいよ納車の日がやってきました。すぐにでも連れて帰りたいのですが、まだ、ここから牽引のために必要な準備があるのでした。
とある休日の午前中に、カイエンとエアストリームの保守点検、整備、そして、ヒッチメンバーやその他補器類の装着を依頼して、翌日の夕暮れ時に仕上げていただきました。
ブレーキコントローラーの装着
まず、ブレーキコントローラーの取り付けです。
私のチョイスは、「CURT REFLEX BRAKE CONTROL」です。
この装備のおかげでスムーズな制動を手に入れられます。具体的には、けん引するカイエンのブレーキを踏んだ際、エアストリームのブレーキもタイミング良く掛かるという仕組みです。
これにより、エアストリームがカイエンを押してくるような関係には陥らないで済みます。ですので、ブレーキコントローラーは、トレーラーにはなくてはならいマストアイテムであり、非常にスグレものであると言えます。
ぜひ、安心できるメーカーをチョイスしたいものです。
バックモニターの装着
トレーラーの場合、後方視界の確保はたいへん重要ですので、バックモニターを装着してもらいます。
車両の後方にカメラを装着して、画像を無線でヘッド車に送り、常時モニターできるようにする必要があります。
連結後の走行前点検では、バックモニターが正しく映るかの確認は必須です。
このモニターの映像だけを頼りにバックをしたり、車線変更したりするわけですから大変重要です。
しかしながら、メーカーによっては無線電波の影響で映像の乱れが多い場合や、解像度が低すぎて、悪天候時や、夜間では見え辛い場合があるようです。
現在の仕様は、元のオーナーさんが、現在の快適な後方視界を手に入れるまで何度か変更してきた結果、問題なくなっています。(感謝)
▼参考商品
連結の仕方 A to Z
今回は、車両の点検から、備品の装着まで、すべて東京ロードサービスさん(東京あきる野市)で受けました。
上の写真は2インチのヒッチメンバー。
ヘッド車とトレーラーができるだけ水平になるように調節する必要があり、このあたりの調整も、東京ロードサービス社にお任せしました。
そして、連結の仕方やコツも伝授していただきました。
慣れると、スッと針に糸を通すかの如くジョイントできるようになるそうですが、最初はそうはいきません。
まず、ヘッド車をゆっくりゆっくりバックして、トレーラーに近づきます。この時、バックモニターを見ながらヒッチメンバーがトレーラーのジョイント部に重なるように近づきます。
一人で行うためにはクルマから都度降りて、センチメートル単位で進めていく必要があります。ですので、車外でアシストしてくれる人がいると安心して連結を進められると思います。
次に、ウェイトディストリビューションを取り付けます。こちらは結構コツがいります。
ヒッチメンバーに荷重がかかっていない状態で、ウェイトディストリビューションを装着します。これにより、しっかり機材にテンションが掛かり、より安定した連結姿勢が保てるようになります。
あとは、電源用のカプラーをつなぎ、ポジションランプ、ウインカーの点灯を確認してブレーキがしっかり効けば、出発準備は完了です。
ついに、横浜に連れて帰ります
運行前の点検や準備がいろいろあり、正直、一度では覚えきれませんでした。
念のために撮らせていただいていたビデオが後々大変、役に立ちまして、いまだに、困ったときはビデオを見返しています。
何はともあれ、出発です。いざ、横浜へ。
さて、次回は
ようやくエアストリームを迎え入れられるところまで来ました。
ここまででも、たいへん勉強になったわけですが、でもここからが、スタートなわけで。まずは、深呼吸ですかね。
その後、初めての駐車では大騒動になったり、今後のエアストリーム活動を充実させるための計画を企てたりとしているわけですが、こちらはまた機会があればご紹介していきたいと思います。
それでは、みなさま、最後までお読みいただき、ありがとうございました。