看護師ママがキャンピングカーに常備している防災グッズをご紹介!
日本は世界の中でも、台風や地震・洪水・土砂災害などの自然災害が発生しやすい国土となっています。
皆さんの身に「いつ・どこで」災害が起こってもおかしくはありません。
ほとんどの方は自宅に防災グッズをまとめていると思いますが、災害が起こるのは「家にいるときだけとは限らない」ため、備蓄品などは様々な場所に分散して保管することが大切になってきます。
そこで今回は、仕事柄「災害医療」についても学んできた私が、実際にキャンピングカーに常備している防災グッズを紹介していきたいと思います。
目次
一年中車内に置ける食料品
大きな災害が発生した際、72時間は人命救助が優先されるケースがほとんどです。その為、必要物資は最低でも3日分備えておくといいと言われています。
また、72時間分の生命維持に必要な食料はキャンピングカーにも積んでおきたいところ。
長期保存可能な水や食料のほとんどが常温での保管を推奨しています。涼しい時期であればカップ麺や缶詰、防災用の保存食も車載可能です。
しかし断熱性が一般車よりは高いといわれるキャンピングカーでも、夏場は車種や地域によっては40度まで達してしまう可能性があります。
その為、私は一年中安心して車内に置ける「The Next Dekade 7年保存の水&クッキー(グリーンケミー)」を常備することにしました。
この商品は、保存水が−30~80℃、クッキーは−20~80℃の環境に耐えられる容器を使用し、実際に耐熱試験もクリア済みです。
また、保存水においては、生産工程において水の腐敗の原因であるミネラルや有機物・雑菌を徹底的に除去。純度が高いことも長期保存を可能としているそうです。
しかし、長期保存可能であっても、味に問題があれば、いざというとき子どもが口にしてくれないということもあります。
そこで、実際に保存水とクッキーの味を確かめてみることに。
結果、保存水は無味無臭で普通の水となんら変わりなく、クッキーは予想以上に美味しい!3歳になる我が家の息子も「おいしー!」と言ってバクバク食べてくれました。
保存水に関しては直射日光を避けて保存する必要がありますが、車内の常備食としてオススメです。
備えておきたい救急・衛生用品グッズ
救急セット
大規模災害の発生から3日間で特に起こりやすい傷病として「傷(擦り傷・打ち傷・切り傷)」、「やけど」、「打撲」、「骨折」などがあげられます。
しかし災害時は、万が一怪我を負っても、すぐに治療を受けることができない可能性があります。
災害時は情報通信手段が途絶えたり、道路が建物や木などで遮断されてしまったり、同時に大勢の傷病者が発生し、通常より救急隊の到着が遅くなりがちです。
また、病院に着いたとしても医療機関はすでにオーバーフローになっていることが多く、すべての傷病者への処置が困難なケースも多々あります。
その為、特に災害時は「自分や家族の身は自分で守る」行動をとることが大切になってくるため、我が家では救急セットを自宅だけでなくキャンピングカーにも常備し、災害による健康二次被害を防ぐ対策を行っています。
あれば安心!災害時に役立つ常備薬
災害や突発的なトラブルに備え、いざというときに手元にあると安心な常備薬。
持病がある方は定期薬やお薬手帳を持ち歩いている方もいるかもしれませんが、普段元気な方で薬を持ち歩く方は少ないですよね。
災害時は慣れない生活や環境で体に負担がかかることで免疫力が下がり、病気にかかりやすくなります。頭痛や発熱、胃痛や下痢・嘔吐など様々な症状が出たり、小さな傷も治りにくくなったりします。
その為、我が家では普段使う薬や解熱剤、総合風邪薬、胃薬、吐き気止め、整腸剤、ステロイドや抗菌剤入りの塗り薬などを常備し、子どもの手の届かない所に保管しています。
しかし、薬剤や塗り薬は夏場の保管が難しいので、万が一に備え、その都度持ち歩くなどして、管理には注意が必要です。
万が一には応急処置にも使える衛生用品
キャンピングカーは車中泊やキャンプなどのアウトドアに使用することが多いため、普段から様々な日用品を常備している方もいるのではないでしょうか。
我が家も、まさにキャンピングカーが「移動できる家」となっており、様々な日用品を常備しています。
そして、普段使っている日用品がいざという時に応急処置グッズに変身するのをご存知でしょうか?
ここでは、実際に我が家がキャンピングカーに常備している日用品が、どのような応急処置グッズへ大変身するか簡単にご紹介していきます。
ポリ袋……骨折や捻挫をしたときに用いる三角巾や、手袋の代用
雑誌や新聞、ペン、割り箸、スプーン、傘……骨折や捻挫の時に固定する添え木の代用
タオル……傷の止血
シーツや毛布、寝袋……担架などの運搬具に代用。
ラップ……包帯の代用
ガムテープ……医療用テープの代用
オムツや生理用ナプキン、ペットシーツ……止血用ガーゼの代用
災害時は特に医療物資が足りなくなることが多いので、いざというときは身の回りのものを代用品として使用してみてくださいね。
乳幼児用グッズ
我が家には乳幼児が2人いるので、出先での「授乳」「オムツ替え」「着替え」は全てキャンピングカーで行っています。
その為、日頃からオムツやお尻拭き、着替え、おもちゃは常備するようにしており、万が一に備えて「液体ミルク」も持ち歩くようにしています。
ミルクを飲ませるうえで、哺乳瓶が必要だと思う方もいるかもしれませんが、実は首が座っていない赤ちゃんでもスプーンやコップを使って少しずつミルクを飲むことはできるので、我が家は衛生面も考慮し哺乳瓶は常備していません。
乳児がいるご家庭は、いざというときのために、一度スプーンまたはコップ授乳を試してみることをオススメします。
愛犬用グッズ
最後に、忘れてはいけない愛犬用グッズ。
避難時に必要となるゲージですが、我が家のリアスペースは簡単に大きなゲージへ大変身するので、キャンピングカー自体が防災グッズといえます。
その為、車内に常備しているものは、ペットシーツと予備のリード・水分の含んでいない保存しやすいドライフードです。
災害時はペットもストレスがかかりやすく、神経質な子であればフードが変わる事で食欲がなくなる子も多く、我が家の1匹もそのタイプです。
災害時のストレスを無くすために、普段から使用しているペットフードを備蓄するようにして、定期的に新しいものと交換し、その都度消費するようにしています。
まとめ
いかがだったでしょうか?今やいろんな自治体でも防災シェルターとして使われるようになったキャンピングカー。
そのキャンピングカーを所有しているだけでも十分な安心材料ではありますが、車内にいざという時のための防災グッズを常備させておくことで、まさに「キャンピングカーが最強の防災グッズ」となります。
家族構成によって備えるべきグッズは異なり、車種によっては車載できる量も限られてきますが、この機会に“もしも”に備えた車内用防災グッズを考えてみてはいかがでしょうか?