• HOME
  • 記事一覧
  • 知識
  • 風邪で運転するリスクは飲酒運転と同じ!? 〜運転してはいけない病気や症状〜
キャンピングカー2

風邪で運転するリスクは飲酒運転と同じ!? 〜運転してはいけない病気や症状〜



自動車の運転に支障を及ぼす可能性の高い病気とその主な前兆や自覚症状

ここでは、特に事故を起こす可能性の高い病気やその病気の主な前兆や自覚症状をご紹介します。

その中で当てはまる症状がある場合は、運転を控えたり、医療機関を一度受診したりすることをオススメします。

脳血管疾患

脳血管疾患とは主にくも膜下出血や脳内出血、脳梗塞などを指します。

主な自覚症状は以下のようになりますが、脳血管疾患は緊急性を要する病気でもあるため、一つでも当てはまる際は医療機関を受診するようにしましょう。

・片方の手足や顔半分が麻痺したりしびれている
・力はあるのが急に立てない
・何かにつかまっていないと歩けずフラフラする
・呂律が回らない
・言葉がでない
・他人の言うことが理解できない
・片方の目が見えない
・カーテンがかかったように突然一時的視野が霞んで見えなくなる
・物が急に二つに見える
・視野の半分が欠けている
・周囲の音が聞こえなくなる
・手足が急に冷たくなる
・強い頭痛
・吐気、嘔吐、強い腹痛

心疾患

心疾患は主に心筋梗塞や狭心症、不整脈、心不全などがあげられます。

心疾患の場合も緊急性が高いので、今現在気になる症状が出ている場合は病院を受診するようにして下さい。

・胸が痛い、圧迫される、締め付けられる、不快感がある
・動悸がする
・咳や痰がでる
・息苦しさがある
・体重が増加し足の浮腫がある
・尿量が減っている
・身体の倦怠感
・突然のどの圧迫感、左肩・上肢・背中の痛みが出る
・意識がぼーっとする
・めまいがする
・食欲低下や消化不良がある
・嘔吐、吐き気

低血糖症

糖尿病を患っている方にだけ起こると思われがちな低血糖症ですが、健康な人でも不規則・不健康な食事を続けていると、低血糖を引き起こすことがあります

そのため、以下のような症状がある際は運転しないようにしましょう。

・空腹感
・悪心、吐き気
・動悸、冷や汗
・不安感
・眠気、ぼーっとする
・めまい
・脱力感、動作がにぶい
・集中力低下、計算力の低下
・眼のかすみ

睡眠時無呼吸症候群

布団

以前ご紹介した睡眠時無呼吸症候群も運転に支障を来たす睡眠障害となります。

以下のような症状がある際は一度検査をするのをオススメします。

①夜間や睡眠時の症状
・いびきをかく
・息が止まる
・呼吸が乱れる
・息が苦しくて目が覚める
・何度も目を覚まし、トイレに行く(夜間頻尿)

②日中起きているときの症状
・しばしば居眠りをする
・記憶力や集中力が低下する
・性格が変化する
・体を動かすときに息切れする

躁鬱病(そううつ病)

躁鬱病は「双極性障害」と言われる精神疾患で、躁状態とうつ状態という両極端な状態を繰り返してしまう病気です。

そして日本には現在100人に1人は双極性障害の患者さんがいると言われています。

うつ病の一種と思われがちな双極性障害はうつ病の薬では治せません。

そのため、以下のような症状に当てはまる方は運転に支障をきたす可能性があり、一度病院を受診し正しい薬による治療やカウンセリングを受けることをオススメします。

①躁状態(他者に迷惑をかけてしまうほど)
・急に口数が増え、話の内容が大げさになり話し続ける
・気前が良くなる、無計画な借金を繰り返す
・睡眠時間が2時間以上少なくても平気になる
・寝なくても元気で活動を続けられる
・人の意見に耳を貸さない

②うつ状態
・表情が暗く悲観的になる
・反応が遅い、ボーッとしていることが多くなった
・飲酒量が増えた
・長期間食欲がない
・能率低下や判断力低下、ミスや間違いが増える
・口数が減り社交を避ける
・常に倦怠感があり、活気がない
・眠れなくなった
・過度に眠り過ぎてしまう

その他の疾患

上記でご紹介した疾患以外にも、熱がある場合やその他の持病を抱え病院に通っている方も、症状や内服薬の影響によって運転に支障を来たす可能性が高くなります。

そのため必ず医師に運転しても問題ないかを確認しておくことが大切です。

また、市販の内服薬でも運転に対する注意事項が書かれたものは多く存在するため、服用する際は注意事項を必ず読み、内服後は運転を控えるようにしましょう。

定期的に健康診断を受けておこう

コロナ禍となり医療現場が逼迫してきた今、いざというときにすぐに救急搬送してもらえるかどうか分からない現状があります。

そのため、ちょっとした体調不良でも安易に考えず、まずは休息をとることを心がけ、できる限り自分で運転するのは控えましょう。

そして安心して車旅を楽しむために、定期的に健康診断を受けて、自身の健康状態を正しく把握しておくことを強くオススメします

また、少しでも多くの方が安心して楽しいドライブができるようになるためにも、自分だけではなく、周りで気になる症状が出ている方がいれば、運転を控えるように声をかけてあげるのも事故の予防や病気の早期発見にはとても大切になりますよ。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

今回の記事が少しでもお役に立てれば幸いです。