交通事故発症率が7倍以上!?睡眠時無呼吸症候群のセルフチェックと予防策をご紹介。
皆さんは睡眠時無呼吸症候群になっていた場合、健常者の方と比べ7倍以上も交通事故発生率が高まると言われていることをご存知でしょうか?
テレビなどのメディアでは耳にしたことがあっても、実際にどんな病気なのかを詳しく知っている方は多くはないと思います。
実際に私自身も看護師として働いて初めて睡眠時無呼吸症候群が放っておいてはいけない病気だったことを実感しました。
そこで今回は車を日頃から乗る皆さんに向けて、睡眠時無呼吸症候群についてやその予防策をご紹介していきたいと思います。
・いびきをかいて寝ている方
・無呼吸になっていると指摘を受けたことのある方
・日中頻回に眠気に襲われる方
などは是非最後まで読んで頂ければ幸いです。
睡眠時無呼吸症候群って?
睡眠時無呼吸症候群は、睡眠中に呼吸が10秒以上止まる状態のことを指します。
特に「1時間あたり5回以上の無呼吸」「一晩に30回以上の無呼吸」、もしくは「弱い呼吸が発生している場合」は、睡眠時無呼吸症候群と診断され、いびきを伴っている場合もとても多い疾患です。
睡眠時に無呼吸状態になると、人の身体に十分な酸素を取り込むことができなくなってしまうため、日常生活に支障を来すことがあります。
睡眠時無呼吸症候群の何が怖いの?
睡眠時無呼吸症候群になってしまうと深い睡眠がとれないうえに、十分な酸素が脳や身体に行き渡らなくなることで身体の疲れが取れにくくなる原因となります。
しかしこの病気の恐ろしさはこれだけではありません。
睡眠時無呼吸症候群によって、慢性的な睡眠不足に陥ることで、日中でも強い眠気を感じやすく、集中力も著しく低下しやすくなります。
キャンピングカーや車などを日頃から運転する方にとっては、事故を起こす原因ともなりかねません。
また、睡眠時無呼吸症候群であるにも関わらず治療や対策を行っていなければ、以下の病気を引き起こしたり、症状を悪化させたりする可能性があるので注意する必要があります。
初期段階
・日中の眠気
・集中力の低下
・朝の頭痛
・精神不安定など
慢性化した場合…
・うつ病
・高血圧
・不整脈
・動脈硬化
・心不全
・狭心症
・心筋梗塞
・脳卒中
・糖尿病
・胃食道逆流症の悪化など
「大丈夫」と安易に放っておくと、最悪の場合は命の危険性も高くなってしまう疾患なのです。
睡眠時無呼吸症候群セルフチェックをしてみよう
日頃から一緒に寝ている方がいて、いびきや無呼吸を指摘されれば睡眠時無呼吸症候群である可能性に気づくことができますが、1人で寝ている方が気づくには難しい病気です。
そのため、今まで指摘されたことがない方や普段1人で寝ている方は是非、下記の症状に当てはらないかセルフチェックを行ってみてください。
2つ以上当てはまれば睡眠時無呼吸症候群の疑いがあるので、病院を受診したりこれからご紹介する予防策を行ってみたりしてください。
特に睡眠中頻回に呼吸が止まることがある方や、常に強い眠気が襲うような方はすぐにでも病院を受診するようにしましょう。
【就寝中】
□いびきをかいていると頻繁に指摘される
□いびきが止まり、大きな呼吸とともに再びいびきをかきはじめると指摘されたことがある
□呼吸が止まることがあると指摘されたことがある
□口呼吸している
□睡眠時呼吸が乱れる、息苦しさを感じる
□睡眠時中に急にむせて起きることがある
□夜中何度もトイレに目が覚める
□寝汗をかいている
【起床時】
□口の中がカラカラに渇いている
□ズキズキと頭痛がする
□熟睡感した感覚が少ない、
□毎朝すぐにスッキリして起き上がることができない
□毎朝身体が重たいような倦怠感がする
【日中】
□強い眠気が急に引き起こることが多い
□疲労感(突然の場合もある)に襲われることが多い
□集中力・記憶力の低下がみられる
□いつも疲労感がある
□イライラしやすい
□血圧が高い
□タバコをよく吸う
【体型】
□肥満
□顎が小さい
□舌や舌の付け根が大きい
□扁桃腺肥大・慢性鼻炎・副鼻腔炎(ちくのう症)がある
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