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車中泊時の飲酒後の運転は何時間後からOK?大体の目安や車中泊中の飲酒の注意点をご紹介します。



日本人の4人に1人はお酒に弱い?!

日本人はヨーロッパ系やアフリカ系の人々に比べてお酒に弱いと言われています。

お酒に弱い人は遺伝的な性質が高く、アルコール分解の際に出る有害なアセトアルデヒドを速やかに分解することができないので、少量のアルコールでも悪酔いしやすくなります。

そのため、両親ともにお酒に弱い人は「お酒に弱い体質」を受け継いでいる可能性が極めて高いので、自分の体質を自覚して節度ある飲み方を行っていくことが大切です。

お酒を飲んだ後、何時間経ったら運転してもいい?

運転席

1時間で分解できるアルコール量の目安は?

アルコールを分解するまでの時間はアルコール度数や量に加えて、人それぞれの体質や年齢、体重、脂肪量の他にその時の体調なども関係してくるので、残念ながら「何時間経過すれば運転してもいい」という明確な答えはありません。

しかし、1時間で分解できるアルコール量の一般的な目安としては「体重×0.1」で導き出すことが可能で、体重50kgの人であれば1時間で分解できるアルコール量は約5g70kgの人であれば約7gというように、おおよその目安を知ることができます。

アルコール5gは実際のお酒ではどの位の量?

アルコール5gの目安は日本酒(1合:180ml)の約1/4合で45ml、ビール中瓶(500ml)であれば1/4本の125ml、ウイスキーのダブル(60ml)は1/4杯の約15ml、チューハイ(7%の350ml)は1/4缶の約88mlとなります。

そのため、体重50kg〜70kgの人が日本酒1合またはビール中瓶1本を飲んだ場合は、それぞれ約4時間以上は最低でもアルコールを分解する時間が必要です。

特に睡眠中は全身の血液循環が低下しやすくアルコールの分解も遅くなることがあり、体質などによってはこの参考値の2~3倍の時間を有するケースもあるので、翌日運転する場合は、出発時間までの時間を逆算してアルコール分解のための時間をしっかり確保し、飲み過ぎには注意しましょう。

飲酒後、アルコールを早く抜く方法はある?

コップ

体内に入ったアルコールを早く抜くために「水をたくさん飲む。」ということを聞いたことがある方もいるかもしれませんが、残念ながら飲酒後に水をたくさん飲んでも、アルコールの分解速度は早まらないといわれ、アルコールを体内から抜くためには大人しく時間が過ぎるのを待つしかありません。

それではなぜ、飲酒後に水を飲むような習慣ができたのか…それは「アルコール摂取による脱水予防」と「水分摂取による満腹感の増強」のためです。

飲酒後の脱水やアルコールの過量摂取は二日酔いを悪化させる原因でもあるので、お酒を飲む際は飲酒量と同じまたはそれ以上の水分を、交互に飲み進めることが大切です

車中泊で飲酒するときの注意点

必ず車中泊OKな場所に停車する

駐車スペース

アルコールを分解するためには、一定以上の時間をかける必要があるので、長時間同じ場所で車を停めて過ごす場合は駐車場所に注意する必要があります。

特に道の駅などの公共の施設や高速道路のパーキングエリアやサービスエリアでは、仮眠は可能であっても車中泊は禁止している場所も多く存在しているので、その場所で車中泊を行っても問題ないか事前に施設や管轄区域に確認を取り、他の利用者の迷惑とならない場所に駐車することが大切です。

もしRVパークやキャンプ場など車中泊を公式的に認めている施設を利用する場合は、チェックアウトの時間に余裕を持たせたり、お酒をセーブしながらなるべく早い時間に飲酒を切り上げたりする工夫も大切です。

アルコールチェッカーを活用する

自分の感覚的にはお酒が抜けているつもりでも、体内の血中アルコール濃度や呼気中のアルコール濃度は基準値を越えていることも多々あり、実際にそれが原因で警察に検挙されている例も少なくありません。

そこで車中泊の際にオススメしたいのが、アルコールチェッカーです。

運送会社や飲酒運転の検問などで活用されているイメージが強いですが、現在は個人で気軽に使用できるモデルも数多く、飲酒運転の予防やご自身のアルコールに対する体質を知る目安にも活用できます。

特に疲れが溜まりやすい車中泊では、いつも以上にアルコールが体内から分解されるまでに時間がかかるケースもあるので、車中泊の際は普段よりも長く休息時間を設けて、出発前はアルコールチェッカーを使用するとより安心です。

飲みすぎは絶対ダメ!

テント内

夫婦やカップル、友人同士など複数人で車中泊を楽しむ方は、ついついお酒が進みやすくなるので、特に注意が必要です!

もし、泥酔するほどアルコールを体内に摂取してしまえば、公共のトイレや駐車場で吐いたり、大声で騒いでしまったりするなど、周囲への迷惑行為につながり、さまざまなトラブルの元となります。

また、多量の飲酒は急性アルコール中毒などの危険な病気を引き起こす原因にもなるので、車中泊の際はお酒を軽く嗜む程度に抑えて節度を持って楽しみましょう。

※厚生労働省が公表している「節度ある適度な飲酒」は、男性は1日当たり純アルコール10〜19g、女性は1日当たり9gまでが目安です。

まとめ

自然の中で楽しむ車旅や車中泊での一杯はお酒好きな方にとって格別なものであり、夫婦や友人同士のコミュニケーションのツールでもありますよね。

しかし「飲んだら」必ずアルコールが体内から完全になくなるまで「運転しない」ことが鉄則です!

万が一、車中泊での飲酒運転や飲酒によるトラブルが増えれば車中泊のイメージダウンにも繋がり、車中泊スポットが今以上に限られてしまう可能性もあります。

多くの方に車中泊を楽しんでもらうためにも、ぜひとも読者の皆さんはマナーと節度を守って車中泊での特別な一杯を嗜んでくださいね。