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サービスエリア(SA)とパーキングエリア(PA)の違いは?大きさや間隔で比較



サービスエリア(SA)とパーキングエリア(PA)の違いは?

SA PA

©fotoriatonko/stock.adobe.com

国土交通省によると、パーキングエリア(PA)は駐車場やトイレ、売店が備わった施設を指すとのことです。

それに対し、サービスエリア(SA)はPAの設備に加え、食堂や給油所が備わっている施設を指します。

つまりPAとSAの決定的な違いは、提供するサービスの違いといえるでしょう。PAとは最低限の設備だけが備わった簡易休憩所。

SAは大型の飲食設備をはじめ、場所によっては温泉やレジャー施設などが備わる大規模な休憩所であり、なかには単なる休憩地点でなくドライブや観光の最終目的地として利用される人気SAも数多くあります。

ただし、PAとSAは厳密に区別されているわけではないです。

敷地面積が狭く簡素なSAもあれば、ガソリンスタンドや大型の飲食店が設置されているPAも存在し、施設と隣接する公園を行き来できる「ハイウェイオアシス」にもSAとPAの両方があります。

その一方で、利用状況などの事情により付属設備の内容やエリアの名称が変わることはあっても、SAからPA、あるいはその逆へ変更されることはないとされています。

サービスエリア(SA)とパーキングエリア(PA)の設置間隔はどのくらい?

高速道路 SA PA

@show999/stock.adobe.com

パーキングエリア(PA)の間隔は約15km、サービスエリア(SA)の間隔は約50kmを目安に設置されています。

ただしPAやSAの設置場所は、立地環境などのさまざまな要因を加味して決定されるため設置間隔には振れ幅があり、PAの場合は最大25kmまで、SAは最大100kmまでと基準が設けられているのです。

設置間隔が広がると燃料切れと電欠が問題に

設置間隔が広がると問題になりがちなのが燃料切れと電欠です。

高速道路利用者のトイレや休憩場所としてだけでなく、ガソリンスタンドや充電スタンドを提供するのもPAやSAの大切な役割といえます。

2022年度における、高速道路上でのJAFロードサービスの出動理由は、燃料切れが6,488件(10.76%)で、タイヤのパンクに次いで第2位の多さです。

場所によっては100km以上ガソリンスタンドがない路線もあり、そういった区間では給油のために高速道路を降りても料金が発生しない仕組みが採られています。

それ以上に切迫するのは、絶対的な航続距離が短い電気自動車(EV)です。

現状、充電設備はほとんどSAに設置済みであり、SAの間隔が長い区間はPAにも充電器を設置して対応されていますが、それでも十分な数とはいえません。

2022年度末時点での高速道路における充電設備の整備状況は全国で511口です。

NEXCO3社は、2025年度末までに充電設備を約1,100口にまで増やす整備見通しを立てています。

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