「嘘でしょ」ハザードランプ点けっぱなし、どれくらいでバッテリーが上がる?
ライト類の消し忘れではどれくらいでバッテリーが上がる?
近年の車には、エンジン始動と同時に明るさに関係なくヘッドライトが点灯し、エンジンを停止すると消灯する「オートライト」が採用されていることが増えてきました。
そのため、ヘッドライトの消し忘れは以前よりは少なくなってきたかもしれません。
しかし、ハザードランプや車内のルームランプなどはエンジンを停止しても自動で消えることはないので、車を降りる際に消し忘れてしまうと数時間でバッテリーが上がってしまいます。
前述のスイフトスポーツを例に考えてみましょう。
例えば、ヘッドライト(ハロゲン)を消し忘れた場合、ヘッドライトの消費電力は約9Aなので、4時間(9A × 4時間=36Ah)ほどでバッテリー上がりを起こしてしまいます。
カーラジオやスモールランプの消費電力は4Aくらいなので、9時間(4A × 9時間=36Ah)でバッテリーが上がる計算です。
ルームランプの消費電力は1.2Aほどなので、約30時間(1.2A × 30時間=36Ah)でバッテリー容量が空になってしまう計算になります。
消し忘れによるバッテリー上がりまでの時間を、以下にまとめてみました。(スイフトスポーツの場合。バッテリーが100%充電されていると仮定した目安値)
• ハザードランプの消し忘れ:3~4時間
• ヘッドライト(ハロゲン)の消し忘れ:4時間
• カーラジオやスモールランプの消し忘れ:9時間
• ルームランプ:30時間
しかし、筆者の経験上、ルームランプは一晩消し忘れただけで、バッテリーが上がってしまった印象があります。
つまり、バッテリーは常に100%充電されている状態ではなく、ライト類の消し忘れは数時間で、かなりの早さでバッテリー上がりを起こしてしまうことになります。
良好な状態にあるバッテリーであっても、70%くらいしか充電されていないと考えた方がよさそうです。
バッテリー上がりは、最も発生しやすい車トラブルのひとつ。自宅駐車場に停めるときはもちろん、外出時に車を数時間停める場合でも、ライト類の消し忘れには気をつけましょう。
ライター:室井大和
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