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「軽なら軽油だよね」旅先で借りた車が動かなくなった!?後を絶たない“燃料の入れ間違い”…うっかりミスが高額な出費に

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“燃料の入れ間違い”でJAFが1カ月間に出動した件数は?


給油 入れ間違え ガソリンスタンド

©fusho1d/stock.adobe.com



JAFが公表した“燃料の入れ間違い”によって出動した件数は、2022年10月のデータでは105件となっていました。

長距離移動が増加する長期の休暇期間は、レンタカー、シェアカーなどのマイカーではない車や、初めて乗る車を運転する機会も増えるため、“燃料の入れ間違い”によるトラブルは発生しやすくなります。

事前に車検証や取扱説明書で燃料の種類を確認することで防止できますが、なぜ“燃料の入れ間違い”が起きてしまうのでしょうか。

「軽自動車なら軽油」半数以上がガソリン車に軽油を誤給油


給油 入れ間違え ガソリンスタンド

JAF 給油燃料別 発生割合(判明分96件中)



JAFが公表している“燃料の入れ間違い”による救援に出動した件数のうち、ガソリンエンジン車に軽油を給油してしまったケースが全国で57件、ディーゼルエンジン車にガソリンを給油してしまった件数が39件だったとしています。

現場での聞き取り調査によると、「レンタカーを借りて普段の車両と違ったため」「軽自動車なので軽油を入れた」などの理由があったとし、ドライバーの認識不足がトラブルに繋がっていることが見受けられるようです。

普段と異なる車に乗ると勝手がわからず、操作などで間違いが起きてしまいやすくなります。

同じ見た目でもグレードやパワートレインなどで使い方が異なるモデルも少なくないため、普段と異なる車に乗る場合は、事前に取扱説明書を確認することが重要です。

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修理費は高額!給油前に油種の確認を必ずしよう


給油 入れ間違え ガソリンスタンド

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給油する油種は車種ごとに「レギュラー」、「ハイオク(プレミアムガソリン)」、「軽油」がそれぞれ指定されていて、レギュラーとハイオクはガソリンエンジン車に、軽油はディーゼルエンジン車に給油する油種です。

ガソリンエンジン車に軽油を給油したり、ディーゼルエンジン車にガソリンを給油するとエンジントラブルにつながります。

エンジンの振動が大きくなる、加速が鈍くなる、白煙や黒煙が出る、エンジンが停止するなどの不調が現れ、最悪の場合は再始動ができなくなり、車が不動となります。

いずれの場合でも修理が必要になることがほとんどで、特にディーゼルエンジン車への誤給油は深刻な故障につながり、その場合の修理費は高額です。

借りた車両であれば、その修理にかかる実費や休業中の補償金が請求される場合もあります。

確認不足によって思わぬ高額な出費を招いてしまうため、給油する前に、指定されている油種を確認するようにしましょう。

どの燃料を給油すればいい?わからないときには何を見る?


使用している車が指定されている油種がガソリンなのか軽油なのかは、フューエルリッドの裏や給油キャップに記載されていることが多いです。

記載されていない場合でも車の取扱説明書や車検証を確認すると、ガソリンと軽油、どちらが指定されているかを知ることができます。

ハイオクとレギュラーのどちらが指定されているかを知るにも、フューエルリッドの裏や給油キャップを確認。「無鉛プレミアム」と記載されている場合は、ハイオクを給油してください。

ライター:MOBY編集部
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