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見たことある?意外な動物が登場するご当地「動物注意」標識27選

目次
実は、動物警戒標識の”動物の絵”は何でもOK!
よく見る絵柄の「動物警戒標識」

Monaneko パブリック・ドメイン 出典 : https://commons.wikimedia.org/
動物警戒標識は正式には「動物が飛び出すおそれあり標識」といい、「動物が飛び出してくる可能性があるので、飛び出してきた動物に衝突しないように注意して通行しなさい」という意味を持ちます。
動物警戒標識は、高速自動車道や峠などで多く見られ、動物が飛び出すおそれがある場所の手前から30m~200mほどの位置に設けられています。
標準の標識はシカとされていますが、原則的に内側が黒く縁取られた黄色いひし形の看板に、動物が描かれているデザインであれば、描かれる動物の種類は指定されていません。
いつも見かける動物から、その場に居合わせても気付かないような動物まで、様々な動物が描かれた動物警戒標をご紹介します。
【レア度★☆☆】よく見るかわいい動物注意標識
標準デザインであるシカをはじめとする、日本国内の全域で見られる一般的な動物の標識です。
シカ (国内ほぼ全域)
シカの標識は、山間の高速道路や峠道などでよく見られる、日本で最もポピュラーな動物警戒標識といってよいでしょう。シカは全国に広く分布しているため、日本人にとって馴染みの深い生き物です。
タヌキ (国内ほぼ全域)
タヌキの動物標識もよく見かけます。山間部はもちろん、近年は住宅街にまで出没する動物で、ヘッドライトに浮かび上がるシルエットは猫に似ています。
タヌキの動物標識はバリエーションに富んでおり、地域ごとに様々なデザインを発見することができます。
イノシシ (沖縄)
たびたび人里に降りてきてお茶の間のニュースを賑わすイノシシは、衝突したら車が大破してしまうこともあります。
また、鹿児島県徳之島の「リュウキュウイノシシ」は絶滅危惧種に認定されているため、写真のように保護の目的も兼ねて標識になっています。
キツネ (国内ほぼ全域)
キツネはタヌキと共に童話にも登場しますが、タヌキと比較すると標識はそれほど多くはありません。ちなみに、日本で見ることのできるほぼ全てのキツネは「アカギツネ」という種(もしくは亜種)です。
クマ (国内ほぼ全域)
クマは30都道府県以上もの広範囲に生息しているため、クマの標識も全国的に見かけます。ちなみに本州ではツキノワグマ、北海道ではヒグマが生息していますが、上の画像はツキノワグマです。
近隣住民や観光客に注意をうながす「熊出没注意」の看板もありますが、こちらは道路標識とは異なるものです。
【レア度★★☆】ご当地アニマルも!レアな動物注意標識
ここからはなかなか見かけない動物や、限定地域でしか見ることのできない動物の標識を紹介します。
ウマ (宮崎県)
基本的にウマは家畜なので、道路標識には登場しません。しかし、宮崎県の都井岬には、数少ない日本の在来馬である御崎馬(みさきうま)が野生で現れます。御崎馬は放牧馬が繁殖した種ですが、現在は国の天然記念物に指定されています。
ウシ(北海道)
ウシも家畜ですので、道路標識ではあまり見かけません。しかし、牧畜が盛んな北海道では、ウシの道路標識がよく見られます。場所によっては白黒のカラー標識(少し変な言い方ですが…)も見ることができます。
カモシカ (富山県)
シルエットだけだとヤギにしか見えませんが、こちらはカモシカの道路標識です。日本のカモシカはニホンカモシカと呼ばれ、富山県をはじめとする6県で「県獣」として指定されています。
イリオモテヤマネコ (沖縄県)
沖縄県でしか見ることができないにも関わらず、全国的に有名なのがイリオモテヤマネコの道路標識です。イリオモテヤマネコは国の特別天然記念物に指定されています。
ヤンバルクイナ(沖縄県)
こちらも沖縄県でしか見ることのできない、ヤンバルクイナの道路標識です。沖縄本島北部に生息するヤンバルクイナは、土地開発や人間が持ち込んだ動物などによって生息数が減少しています。さらに、沖縄県では交通事故での死亡数も多いため、ヤンバルクイナのいる地域ではドライバーは注意深く運転する必要があります。
リス(北海道)
エゾリスが有名な北海道では、リスの標識を見ることができます。大きな尻尾が特徴的な、かわいい標識ですね。
ウサギ(鹿児島県)
野生のイメージがあまりないウサギ。奄美大島に生息するアマミノクロウサギの標識は現地でしか見ることができない、レア物です。
ハト (東京都)
東京都のハトというと白と灰色のハトを想像していまいますが、道路標識になっているのは、東京都の小笠原諸島でしか見ることができないアカガシラカラスバトです。アカガシラカラスバトは現在数十羽しか確認されておらず、絶滅危惧種に指定されています。
白鳥 (宮城県)
コハクチョウの飛来地となっている宮城県の伊豆沼・内沼では、ハクチョウの標識を見ることができます。宮城県には毎年10月上旬に飛来します。
ツル (北海道)
北海道ではタンチョウヅルの標識を見ることができます。絶滅危惧種に指定されているものの、現在は増加傾向にあります。折り鶴のモデルであったり千円札に描かれていたりと、日本の文化に深く根付いている鳥です。
カルガモ(静岡県)
親子のカルガモが描かれたこちらは、静岡県藤枝市の標識です。カルガモの親子が道路を横断しているのを見かけたら、優しく見守ってあげましょう。
カメ (沖縄県)
リュウキュウヤマガメという種のために設置されているカメの標識は、沖縄県の国頭村で見ることができます。リュウキュウヤマガメは鮮やかな赤が美しく、天然記念物に指定されています。
カワウソ (広島)
カワウソらしき標識は、広島市安佐北区安佐町の加計街道(国道191号線)で見ることができます。しかしニホンカワウソは30年前に絶滅しており、もしこの標識のの近くでカワウソのような動物を見かけても、それはカピパラ科のヌートリアでしょう。
クジャク (宮崎)
クジャクの標識は、宮崎県の一ッ葉有料道路で見ることができます。付近にある宮崎市フェニックス動物園が近くにあるために設置されています。
【レア度★★★】飛び出し注意!難易度高めの動物注意標識
珍しい動物標識をご紹介しましたが、次からは「注意って言われても避けられない!!」と言いたくなるような動物たちの標識をピックアップしてみます。
ヤドカリ (沖縄県)
宮古島や小笠原諸島に生息するオカヤドカリは国の天然記念物に指定されています。しかし、オカヤドカリは沖縄ではどこにでもいるような生物で、捕獲などに制限がかかっているというわけではありません。
「ヤドカリ」ですから、体の大きさは手のひらサイズ。似た生物にヤシガニがいますが、オカヤドカリはもっと小さな個体です。そのため、動物標識で注意を促されても、いざというときに避けることは難しそうです……
カニ (徳島県)
こちらは徳島県の由岐などに生息するアカテガニの標識です。陸上で生活し、海で産卵するというカニなので、夏には森から海へ大移動を行います。その際、道路を埋め尽くすほどの数にもなることから、こういった標識が設置されているようです。
しかしアカテガニは平均3cmほど。かなり目を凝らしても回避することは難しそうな大きさです。夏にこの看板を見つけたらいつも以上に安全運転を心掛ける必要があります。
カエル (北海道)
雨の日に道路を横断するカエルが多い場所では、こういったカエルの動物標識が設置されています。運転する側としてもカエルはひきたくないですが、普通のサイズのアマガエルを避けるのはとても難しそうですし、雨の日であればなおさらですね。
また、下は北海道で初めて確認されたヒキガエル「エゾヒキガエル」を保護する目的で作られた標識です。ヒキガエルの「ヒキ」と車が「轢く」をかけているのだとしたら、結構なブラックユーモアセンスがありますね。
イモリ (沖縄県)
奄美大島や徳之島など日本南部に生息するイボイモリは、沖縄県と鹿児島県の天然記念物に指定されています。土地開発や外来種の移入に伴って生息数が減少したために、2016年には国内希少野生動植物種にも指定されました。
小さなイモリを車で避けるのはかなり難易度が高そうです。
旅先でレアな動物注意標識を見つけてみよう
「動物が飛び出すおそれあり標識」にはドライバーへの注意喚起を促すこともちろん、天然記念物や絶滅危惧種に指定されている希少な動物を保護する目的のものも多く見られました。
動物警戒標識は、警戒標識うちの一種類にも関わらず、全てを把握することが不可能なほど多くのデザインが存在しています。よく見るものから日本に一つしかないもの、同じ動物でもデザインが違うものや、地域の団体が製作した手作りのものを含めると、膨大な数になります。
旅行先などで見たことのない看板を見つけてみるのも楽しいかもしれません。しかし、高速道路や交通量の多い道路など停車できない場所にあるものに関しては助手席にカメラマンを置く必要がありそうです。
ライター:MOBY編集部
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