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車とバイクの事故、バイクの過失割合が大きくなるのはどんなとき?

車と歩行者による事故、過失割合が大きいのは車だが……

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車を運転したことがある人なら誰しも、一度はヒヤッとした経験があるのではないでしょうか?
細心の注意を払って運転していても、自分だけではどうにもならないような時もありますよね。
車と歩行者の交通事故が起きたとき、ニュースなどでは車を運転していた人に過失があると取り上げられることが多いでしょう。
これは車と歩行者においては「交通弱者」は歩行者であるため。歩行者は車に乗っている人よりも事故にあったときに傷害を負いやすいからです。
どちらが交通弱者であるかは、事故の過失割合に大きく影響します。
過失割合とは、加害者・被害者どちらにどれだけの責任があるかを明確にするための数字です。
事故の状態によっては自分が加害者となってしまい、被害者の損失を負担する必要があります。
歩行者は、交通事故の被害者になりやすいため、車を運転する側には歩行者よりも多くの責任が生じ、事故が起こった時より多くの過失を問われることになります。
では、事故の相手が「バイク」だった場合、過失割合はどうなるのでしょうか?
車とバイクによる事故の過失割合はどうなる?

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バイクと車の事故の場合も車側に過失があるとされ、不利な結果になってしまう傾向にあります。
これは歩行者同様にバイクの方が、車と比べ身体の露出が多く外傷を負う可能性が高く、交通弱者とみなされることが多いためです。
ヘルメットなどで守られているとはいえ、バイクに乗っている人が受ける衝撃は車に乗っている人よりも大きくなります。
当然、怪我を負う確率が高くなります。
しかし、全てのケースにおいて、車側の過失が大きくなるとは限らないようです。
バイク側に明らかな違反行為がある事が判明した場合は一定の責任が認められ過失の割合が変わってくることもあります。
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バイクとの事故、車側の過失が大きくなるのはどんなとき?

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ソニー損害保険株式会社に、バイクの事故について、実際にどのような状況下で車側が不利な過失になってしまうのかを聞いてみました。
「警視庁が11月に発行した『交通安全情報』によると、バイクの死亡事故は単独に次いで、直進のバイクと右折車の“右直事故”が多いそうです。
「直進のバイクと右折車との事故の場合、基本的に信号機がない場所では、道路交通法上で直進車が優先されるという原則があります。
右折する側はより入念な安全確認義務が求められますが、それを怠ったという理由で、この場合“右折をした車側”の過失割合が高くなるという考え方になります。
そのため、信号機のない交差点における直進のバイクと右折車との事故の過失割合は『右折をした車:直進バイク= 85:15』と、車側の過失が大きくなる傾向にあります」
解説いただいた事例以外も、以下の事実が認められた場合は“右折をした車側”の過失が上乗せされる可能性があるそうです。
- 右折時におけるスピードの出し過ぎ
- 右折時にウィンカーを出さなかった
- 直進車の至近距離で右折を開始した
- 右折先の横断歩道上に歩行者がいるにも関わらず右折し、交差点内で停止した状態で衝突した
逆に、バイクの過失割合が大きくなるのはどんなとき?

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先にも述べたように車側が不利になりがちなバイクとの事故ですが、過失割合は事故の状況によって変わります。
実際、バイク側に過失が認められた事例をご紹介します。
例えば、バイクが道路外から進入したり車を追い越そうとして起こった事故の場合、危険行為としてバイク側に一定の過失があったと判断されると、バイク側の過失は7割となることも。
さらに、ちなみに車側には過失がないと認められるケースもあるようです。
バイクがセンターオーバーすることで起こった事故は、バイク側に10割の過失があるとされます。
このように、バイクが相手の事故であっても、状況によっては車側の過失割合が少なくなるケースがあります。
バイクとの事故は特殊性もあり、過失割合の判断が車同士の事故よりも難しいと言います。
不利な状況下に置かれやすい車側は、バイクが直進するのかどうかキチンと見極めてからこちらの動向を定める必要がありそうですね。
ライター:小高皐月
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