【アルポットレシピ】簡単なのに大満足!コンビニのレジ横惣菜で焼き鳥丼
アルコールバーナー調理器「アルポット」を使った「車中泊ごはん」を紹介するシリーズ。
第3弾は「道の駅や地元商店での地場産品を使う」という主旨から少し離れ、いつでも誰でも入手しやすいコンビニ惣菜を使ったレシピをご紹介しようと思います。
コンビニはチェーンにこだわらなければ日本各地にありますし、レジ横のショーケースには美味しそうな惣菜がいつも並んでいます。
コンビニのレジ横惣菜であれば、宿泊地に向かう途中でも入手しやすいので、キャンプや車中泊にも最適。
今回はコンビニのレジ横惣菜の定番「焼き鳥」を使って「焼き鳥丼」を作ろうと思います。
目次
アルポットでコンビニ焼き鳥丼を作ろう!
今回のレシピは工程が少なく作りやすいと思います。
ご飯を炊くパートと、焼き鳥を暖めて載せるパートのたった2工程で、簡単に美味しい焼き鳥丼ができあがります。
焼き鳥は様々な部位を購入しよう!
コンビニの焼き鳥は様々な部位が陳列されています。
店舗にもよりますが、最低でも2~3種類の部位を購入する事ができるのではないでしょうか。
どんぶりにした際に様々な食感や味を楽しむ事ができるので、複数の部位を選んで購入しておきましょう。
今回私が購入した部位は、もも肉×2本、ねぎま×2、鶏皮×1、大きめの塊×1です。
2人前の想定で購入しましたが少し足りなかったかもしれません。1人前4~5本がちょうど良さそうです。
また今回は、タレ味が売り切れであったため全て塩味を購入しました。ですがこれに関しては問題ありません。
焼き鳥はドンブリにする際に温める必要がありますが、その際にフライパンで市販や自家製のタレを絡めれば、タレ味にする事ができます。
筆者だけかもしれませんが、最初からタレ味のものを使うより、塩味の焼き鳥に自分でタレを絡めた方が美味しいように思います。ぜひ試してみてください。
アルポットで出汁ご飯を炊こう
今回は上に載せる焼き鳥の味が濃いので、ご飯はほんのり醤油味がする、控えめの出汁ご飯にしました。
以下は、アルポットでの炊飯の工程・手順です。
(1)洗米済みの米1.5合をアルミカップに入れる
(2)アルミカップの上の目盛りの少し下まで「水」を入れる
水には、小量の酒・みりん・塩・醤油を加えます。
味見をしてお好みの濃さにしてください。ここで薄すぎると炊きあがっても薄味になるので注意が必要です。
車中泊の際は、軽量カップやスプーンがない場合が多いので、炊く直前の味見で味を決めています。
(3)出汁昆布をカットして入れる
(4)ご飯にも鶏の味を付けたい場合は、鶏皮を1~2個入れて炊く(なくてもOK)
この工程はお好みになりますが、鶏皮を入れておくと油膜ができ、鍋肌にご飯が付きにくくする効果もあります。
(5)アルミカップの内蓋を閉じて、アルコールランプに点火する
(6)沸騰したら(約10分)内蓋を外して、そのまま沸騰状態を維持(約10~15分)する
(7)ヘラなどで底部の米が固まらないように混ぜ、上部の水分を下に落とす(焦がさないコツです)
(8)上部に少し水分が残る状態で、内蓋・外蓋を閉じ消火し、そのまま15分ほど蒸らす
(9)大皿にご飯を取り出し、上下をざっくり混ぜる。(おこげが不要な場合はここで取り除く)
(10)茶碗にもって、別途温めておいた焼き鳥を乗せ、薬味のねぎを散らしてできあがり!!
正肉・鶏皮・ネギなど、鶏肉の部位や具材を楽しみながら、シンプルに炊いた出汁ご飯を口いっぱいに頬張ってみてください。
ちなみに、スプーンを持参していると食べやすいですよ。
自宅やお店で同じものを食べるより、アウトドアで食べる焼き鳥丼はさらに美味しいはず。
それはきっと、アウトドアのエッセンスが振りかかっているからかもしれませんね。
焼き鳥はビールに抜群に合いますので、食前にはぜひ「プシュッ」とやってみてください(笑)。
ただし、飲んだら運転は厳禁でお願いします。
アルポット炊飯でご飯を上手に炊くコツ
最近では、メスティンに人気が集まっているようですが、筆者は車内で炎を露出させずに炊飯できるアルポットを常用しています。
「アルポットでご飯を炊くと焦げてしまうから」とアルポットを使わない方もいますが、実は、ちょっとしたコツを知っておくと、ご飯の焦げを軽減することができます。
筆者は多少のおこげがあった方が香ばしくて好みですが、あまりにひどく焦げてしまうと、さすがに美味しいとは感じられません。
ですので、焦げを最小限に留めて「おこげも美味しい」と言えるようなご飯を炊きたいものです。
先の手順でも少し書いていますが、ヘラでのかき混ぜが美味しいご飯の第1の条件です。
アルポットを構造的に見ると、下からアルコールバーナーで加熱するため、底の部分ほど熱が加わり炊飯が進みます。
さらに、縦に細長いアルミカップの中では米の対流が難しいため、上部には水分が残っているにも関わらず底部は水分不足に。
見えているのは上の部分だけなので、「まだ水分が残っている」と思い、そのうちに焦げてしまうと言う訳です。
上部に充分に水分があるうちに、ヘラで底部の米を動かす事で、水分が下に流れ込むと共に、上下の水分量の差が小さくなり、目視で判断しても底部だけ焦げると言う事を避ける事ができます。
最終的には「蒸らし」の時間に残った水分は吸収されますので、上部はまだ「おかゆ」のような状態で蓋を閉じ消火する事で、おこげの少ないご飯が炊けます。
第2の条件は、炊飯時に少し油脂を入れる事です。
こちらも手順で書いていますが、豚バラや鶏皮、牛脂など肉類の脂、オリーブオイルやゴマ油等の植物油などを加えておく事で、米がアルミカップに付きにくくなります。
白米の場合でも、味や香りに影響しない程度に、少量でも油脂を加えると効果があります。
また、事前にお米を洗って現地へ持参するのは基本中の基本です。
アルポットを含め、アウトドアで使用する炊飯器具はあまり圧力がかからないため、事前に洗米して水分を吸わせておく事が美味しいご飯を炊く最大のコツだからです。
洗米を済ませた米はあまり水を切り過ぎないようにして現地へ持参しましょう。
ソロ車中泊なら余った焼き鳥丼はお弁当に!
今回のレシピは、2人前で1.5合の米を炊いています。
ソロキャンの場合でも炊飯量を減らさずに、そのまま2人前で炊いて、余った分はお弁当にする…というのもアリかと思います。
上の写真では、焼き鳥丼に出汁巻玉子焼きをトッピングしています。
もちろん、お弁当箱になるものを持参していなければお弁当にできませんが、持参していない場合でも、おにぎりであれば簡単にできて、翌日の朝食や昼食に手軽に食べる事ができます。
お弁当にする場合は気持ち塩を多めにして炊くようにし、お弁当箱に詰めた後は、粗熱が冷めて結露しなくなってから蓋を閉じるようにしてください。
また、6月~8月の夏の時期は、冷蔵庫やクーラーボックスなどに保管するようにし、暑さで痛ませないように注意してください。
まとめ
今回は、コンビニのレジ横惣菜の中から焼き鳥をチョイス、出汁炊きご飯の上に載せた焼き鳥丼を作ってみました。
工程が少ない割に満足感の高い「車中泊ごはん」になったのは、シンプルに炊いた「出汁炊きご飯」がうまく炊けたことが大きいと思います。
アルポットでの炊飯はちょっとしたコツが必要ですが、車中泊に向いた調理器具ですので、ぜひ試してみてください。