日本は意外と問題ない?車中泊の旅「水問題」はどうしてる?
キャンピングカーや車中泊仕様にカスタマイズした車での旅は、ホテルのチェックイン時間や食事の時間を気にせず、自由に過ごすことができるのが魅力です。
しかし別荘やホテルとは違い、飲料水や自炊用の水・トイレ・お風呂など、車では賄いきれない「水」の問題が浮上します。
特に海外では、トイレひとつ使うのにも公共トイレの数が少なかったり、利用ごとに料金がかかったり、衛生的でなかったりと、大変な事情がたくさんあるようです。
また日本と違い「蛇口を捻って出てくる水」を安心してそのまま飲むことができない、という国も多いとか。
そんな車中泊旅の「水問題」ですが、海外と違い、日本では意外と問題なく過ごせてしまうことをご存知でしょうか。
今回の記事では、「水」に恵まれた日本ならではの「車中泊旅での水問題解決法」をご紹介していこうと思います。
水問題が心配で車中泊旅を躊躇している、という方はぜひチェックしてみてください。
目次
日本に多い「湧水」スポットで飲み水の心配なし
日本は蛇口を捻って出てきた水をそのまま飲むことができる、とても恵まれた水事情を持つ国です。
日本で「水道水を飲んでお腹を壊した」という経験を持つ方は、あまり多くないのではないでしょうか。
しかし、いくら水道水をそのまま飲むことができるとはいえ、立ち寄った施設内にある水道から許可なく水を拝借・・・というわけにはいかないのが実際です。
そんなときにおすすめなのが、全国各地にある「湧水スポット」。
みなさんは無料で水を汲むことができる「湧水スポット」が、日本に数多くあることをご存知でしょうか。
自然豊かな日本には、安心して飲むことができる水が湧き出ているスポットが多数存在しています。
湧水スポットは山周辺が多い印象ですが、海の近くでも湧水を汲むことができる場所があったりと、全国的にはかなりの数の「無料湧水スポット」が存在するようです。
場所によっては有料のところもあるため注意が必要ですが、私が訪れたことのある湧水スポットはどこも無料で、自宅からペットボトルなど水を入れる容器を持っていくことで、完全に無料で新鮮な水を汲むことが可能でした。
また「日本の名水」と銘打っている場所も多くありました。
湧水は料理にももちろん使用することができます。ペットボトルに多めに汲んで、自炊時に使用するのもおすすめです。
ただし、市販のペットボトルの水と異なり賞味期限などもないため、長く保存せず早めに飲み切る(使い切る)ことをおすすめします。
買い物&休憩にかかせない道の駅&サービスエリア
買い物や休憩など、車旅の途中で道の駅や、高速道路のサービスエリア・パーキングを利用される方も多いと思います。
筆者も長時間のドライブで疲れた際には、一度車から降り、レストランで飲食したり、水分補給したりなどよく利用をしています。
また旅の最中、食事を自炊する予定があるときなどは、道の駅で新鮮な野菜を購入することも多いです。
駐車場も広く、キャンピングカーでも問題なく駐車することができ、睡魔に襲われたら仮眠もできるとあって、道の駅やサービスエリアは車旅では欠かせない存在となっています。
休憩だけじゃない!トイレの利用ももちろん可能
そして道の駅やサービスエリア(パーキングエリア)では、もちろんトイレを利用することができます。
営業時間中は店舗内、時間外は屋外のトイレを利用する必要がある道の駅もありますが、基本的には24時間いつでも利用することが可能です。
また特に寒い地域などでは、屋外にあるトイレにもしっかりと暖房がついていたり、寒さの心配なく使えるよう配慮されている場所が多いように感じています。
清潔感のあるトイレで女性も安心
また、公共のトイレというと「臭い・汚い」というイメージを持つ方もいらっしゃると思いますが、最近では管理・掃除も徹底されているので「きれいなトイレしか使いたくない」といった方でも安心して利用することが可能です。
古くからある道の駅やサービスエリアでも、老朽化したトイレ部分をリニューアルしている場所も多数あり、公共のトイレが年々使いやすくなっているように感じています。
また公園内などにある公共のトイレも以前に比べるときれいになってきており、公園やコンビニまで加えると、無料で使うことができる公共トイレが、国内に多数存在することがお分かりいただけると思います。
現在の公共トイレには、昔ながらのイメージである「公共のトイレは臭くて汚い」といったイメージを払拭するだけの清潔感があります。
もちろん、睡眠中にトイレに目が覚めた際には一度車内に出なければならない、といった面倒さはあります。
しかし車から出てしまえば、女性でも安心して使うことができ清潔感のあるトイレを容易に使用することができるため、トイレについての心配もあまりしなくて大丈夫なようです。
道の駅やSAにも湧水スポットが!
先ほどご紹介した、湧水を無料で汲むことができる「湧水スポット」ですが、湧水スポットのある道の駅も現在多く存在します。
筆者はよく富士山周辺の道の駅を利用することが多いのですが、湧水スポットがある道の駅がかなり多くあり、車でのおでかけの際にはペットボトルや水筒を持参し、湧水を飲み水や調理用の水として利用しています。
買い物・休憩ができる上にトイレも使うことができ、飲料可能な水を汲むこともできる道の駅をいくつかピックアップしておくと、水問題のかなりの部分を解決することが可能となります。
日帰り温泉や銭湯の利用でお風呂問題も解決!
車での旅で心配なのはトイレ、飲み水だけではありません。
家にいたりホテルに泊まる際には問題なく利用することができる「お風呂」ですが、車内にシャワー設備のないキャンピングカーなどでは、日帰りでお風呂やシャワーを使い、体を洗うことができる施設を利用する必要があります。
ですが、日本には温泉や銭湯・健康ランドなど日帰りで入浴できるスポットがかなりたくさんあり、訪れた地域で絶景を眺めながら露天風呂に浸かる、なんてことも可能です。
入浴施設は基本的には有料ですが、自治体が運営する温泉や浴場には、無料で利用できる施設も全国にいくつかあるようです。
無料や格安で利用できる入浴施設を、インターネットや雑誌などで調べてみるのも楽しいかもしれません。
また先ほどご紹介した道の駅や高速のサービスエリアにも、温泉施設が併設されている場所が多数あります。
設備の整った道の駅やサービスエリアなら、旅の途中でふらりと立ち寄ることで、車中泊旅で懸念されるお風呂・トイレ・飲料水等の「水問題」のほとんどを解決することができそうです。
トイレやお風呂の心配をせず、気軽に旅にでかけよう!
今回は、キャンピングカーなど車での車中泊旅の際、1番心配する方が多い「水」に関するさまざまな問題について、車中泊旅を日頃から行っている筆者が、情報や解決方法等をいくつかご紹介しました。
お風呂やトイレなど水関連の問題は、車中泊の旅をする限りは必ず考える必要があり、切っても切り離せないものと言えます。
車中泊の旅に出かける際に毎回トイレやお風呂の場所を探すのは大変かもしれませんが、日本では思ったよりも容易に問題解決できる方法が、数多く存在するのも事実です。
お得な情報を集めたり、利用可能な施設を探す時間も旅の楽しみの一部と考え、ぜひ旅ごとに楽しんでプランを練り、充実した車旅を堪能してみてください。