ヒッチキャリアに荷物を積んだ車

けん引以外にも使える?『ヒッチメンバー×アタッチメント』で荷物の収容・運搬能力がU P!



ヒッチメンバーはトレーラーのけん引に必須のパーツである。

キャンピングトレーラーに限らず、ボートトレーラーやバイクトレーラーなどを持っている人、もしくは検討している人にとってはお馴染みのアイテムだろう。

逆を言えば、トレーラーに興味のない方には縁遠いもの、と思われるかもしれない。

しかし実はトレーラーを引く以外にも、アタッチメントを取り付けることで色々活用できるお役立ちアイテムなのである。

様々なアタッチメント

何かを「引っ張る」だけがヒッチメンバーの仕事ではない。

さまざまなアタッチメントをご紹介しよう。

ヒッチキャリア

ヒッチキャリアamazon

出典:Rakuten

ヒッチメンバーに取り付ける「荷台」のこと。

行ってしまえば単なる荷台なのだが、かさばるものをキャリアに積めれば、室内空間を圧迫することもない。

細かいものはガーデン用のコンテナなど、しっかりした箱に入れればOK。防水も効いていて、荷崩れの心配も減る。

旅先で出たゴミなどもヒッチキャリアに載せてしまえば匂いも気にせずにすむ。

ボックスキャリア

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出典:Rakuten

ヒッチキャリアが「平台」型の荷台なのに対し、最初から箱型になっているのがボックスキャリアだ。

箱に直接、物が詰められるのがメリットだが、あいにく日本ではあまり販売されていない。

ヒッチキャリアのほうが自由度が高いこと、外しておくとき、ただの板に近いヒッチキャリアのほうが場所をとらない、などの理由からだと思われる。

サイクルキャリア

ヒッチサイクルキャリア

出典:Rakuten

旅先での足として、子どもの遊び道具として、もちろんスポーツとしても人気なのが自転車だ。

しかし、それを旅先まで持って行こうと考えると、たとえ折り畳み自転車でも、それなりの場所をとってしまう。

そこで役立つのが、自転車専用のサイクルキャリアである。

室内空間を圧迫せずに自転車が運べるうえ、車輪が泥だらけでも心おきなく積めるというメリットもある。

キャリア使用時の注意点とは

このように、非常に便利なキャリア・アタッチメントだが、使用上の注意点がいくつかある。

積載可能な重量を把握すること

ヒッチキャリアに荷物を積んだ車

ヒッチメンバーにアタッチメントを取り付けるということは、リアオーバーハング(車軸より後ろ)に重さがかかる=後輪への負担がかなり大きくなる、ということ。

ビルダーやヒッチメンバーのメーカーによく相談して、何キロ位まで荷重可能なのか、知っておくのが肝心だ。

車の限界を超えて重い荷物をリアに積載すると、最悪の場合、バーストなどのトラブルにつながる恐れもあるので注意したい。

灯火類やナンバープレートの視認性を確保すること

ヒッチキャリアに荷物を積んだ車

荷物で灯火類(ウィンカーやブレーキライト、バックライト)やナンバープレートが見えなくなると、道交法違反になる。

特に灯火類が隠れてしまうと、違法であることよりむしろ、安全面での問題が大きくなる。

こちらの意思表示(ウィンカーやブレーキ)が後続に見えなければ、それは即、事故に直結しかねないことはおわかりいただけると思う。

また、ナンバープレートがはっきり見えないのも違法。

時折、ヒッチキャリアでナンバープレートが隠れてしまうため、ナンバープレートのコピーなどを作って見えるところに掲示して走っている車を見かけるが、これも法令違反。

どうしても荷物を積みたい。でも、積むととナンバープレートが隠れてしまう。そういう場合には、ナンバープレートの移設を検討すべきだ。

入手・取り付けは必ずプロの手で!

ヒッチメンバー

ヒッチメンバーは、基本的に取り付ける車種ごとに決まっている。

たとえばハイエースならばハイエース専用を。ボルボならボルボ専用品がある。つまり、ハイエースベースのバンコンなら、迷わずハイエース用を取り付ければよいのだ。

問題は、専用ヒッチメンバーがない車種の場合だ。

まず、アメリカ製のキャンピングカーやトレーラーは、ヒッチメンバーはほぼ標準装備。ヨーロッパ製のキャブコンやバンコンにはオプション設定がある。

が、国産キャブコンの場合(ほとんどがトヨタ・カムロードベース)に取り付けたい場合は、基本的にワンオフでオーダーすることになる。

トレーラーを連結するにせよ、ヒッチキャリアで荷物を積載するにせよ、大きな荷重・負担がかかるのがヒッチメンバーというパーツである。

安全に取り付けるためにも・安心して使うためにも、部品の検討、手配、施工はプロ(ビルダーやディーラー)に任せるのがベストだ。

荷物の収容・運搬能力が格段に上がるヒッチメンバー。

旅やキャンピングカー遊びの可能性をぐっと広げてくれるありがたいアイテムだが、導入には慎重な検討が必要なパーツだということは、覚えておきたい。