スポットエアコンの性能は果たして!?いざ夏の車旅へ!
前回の記事↑では、トヨトミ製の「スポット冷暖エアコン(TAD-22KW)」をDIYで取り付ける様子をご紹介しました。
その後、なかなか旅に行けなかったのですが、子供が夏休みに入ったので私も休暇を取り、山梨・長野を旅行することにしました。
いよいよスポットエアコンの出番です!
実際に使用した感想やトラブル・改善点などまとめてみました。
目次
RVパーク「やまなみの湯」でスポットエアコン初始動
旅の停車場所、第1夜目はRVパーク「やまなみの湯」。電源付きの有料車中泊スポットなので、スポットエアコンを動かすには絶好の場所です。
夕方、電源を繋いでスポットエアコンを稼働。外気温は24℃ですが、蒸し暑さがあります。
お風呂と買い物をしている2時間半ほどの間、車内を涼めておけるようにスポットエアコンを稼働させてみることにしました。
さて、車内はどれほど冷えているか。
う〜ん、外よりは快適でしたが、思ったよりは涼しくありません。
1~2時間過ぎたあたりで、スポットエアコンを切り、網戸+ベンチレーター「MAXFAN」を動かしてどちらが涼しいか試してみました。
MAXFANの風力はなかなかのものですが、すぐに湿度が上がり一瞬でムシムシする状態になりました。
やはりスポットエアコンを使用した方がだいぶ涼しく、快適に過ごせそうです。
できれば車内があと1~2℃温度が下がり、もう少し湿度がなくなってくれれば快適で理想的だな、と思いつつ就寝することにしました。
ふと夜中2時頃目が覚めたときに1つ忘れていたことに気付きました。ドレン水のタンクのたまった水を捨てていなかった!
案の定、満水で溢れ、床が少し濡れてしまいました。
寝る前にチェックして捨てておけば良かったのですが、うっかり忘れてしまいました。
タンクは5Lですが、8時間位で溢れてしまうことが分かりました。失敗して学ぶこともあります。これも経験ですね。
Carstayをはじめて利用してみた!
2日目の夜、この日は「Carstay」で予約をしていた北アルプス絶景の宿「林りん館」の駐車スペースに滞在です。
「Carstay」とは、車旅をする人向けにカーシェアや車中泊が可能なスポットを紹介している便利なサービスです。
利用するのは始めてですが、「林りん館」のオーナーさんとすぐに連絡も取れ、問題なくチェックインをすませ、さっそく電源ケーブルを繋がせて頂きました。
しかし、ここでトラブルが発生しました。
外部電源ケーブルを差込口にさして、外部電源用のブレーカーに切り替えても通電していません。
前日に「やまなみの湯」で外部電源につないだ際に、コンセントが大きくて電源BOXの蓋が閉まらなかったので、家庭用電源コードをさしてから外部電源ケーブルを繋いでいました。
その家庭用コード内が焼けたようになっていたので、恐らくどこかで断線したのかもしれません。
そこで別の家庭用の4mコードを繋いで対応。スポットエアコンと冷凍冷蔵庫を繋げました。
車内のサブバッテリーは、走行充電とソーラー発電で蓄積された分を、冷蔵庫と就寝までの照明に使うことにしました。なんとか電気が使え、スポットエアコンも動かせたので安心しました。
「林りん館」のある地点は標高が高い分涼しいので、スポットエアコンの冷気も気持ち良く、温度湿度ともに快適で前日よりも気持ちよく過ごせました。
トラブル発生!スポットエアコンが動かせない
旅3日目の夜は、佐久市にある元旅館で、現在シェアハウスとゲストハウスとして運営されている「柏屋旅館」の駐車場に泊まります。こちらもCarstayで予約しました。
到着しチェックイン後、旅館の廊下にあるコンセントに電源を繋ぎ、近隣の散策がてら夕食を食べに行くことに。
お腹も満たされ、車内に戻ってくると、スポットエアコンを付けて出てきたはずが全然涼しくありません。
「あれ?スポットエアコンが消えている!?」リモコンを押すとまたすぐに動き始めました。
その後も、2度ほどスポットエアコンの電源が落ちていました。すぐに電源をつけ直しても動かず、暫くしてから付けると、何事も無かったかのように動き始めます。
スポットエアコン自体の問題なのか理由はよくわかりません。
そして更に問題が発生しました。
今度はスポットエアコンだけではなく、その他の電気も落ちました。旅館のブレーカーが落ちてしまったようです。
恐らく、使わせてもらっているコンセントと同じ電気系統内で更にスポットエアコンを稼働させたか、ドライヤーを使用したかで1500wを超えて小ブレーカーが落ちたと予想しました。
なにぶん22時を過ぎていたので、施設の責任者を呼んで確認するのも如何なものかと思ったのと、またブレーカーが落ちたりしたら大変なので、この夜はスポットエアコン稼働を諦めることに。
幸い夜には雨も降り、涼しくなってくれたので、ベンチレーター+網戸でもなんとか寝られましたが、スポットエアコンを使うために有料のCarstayを利用して電源を使用できる宿泊地を選んだのに、ブレーカーの容量不足で使用できないという、なんとも悔し悲しい結果。
最近はエアコンを搭載するキャンピングカーも多く、数年前より電気の使用量が増えていることもあるせいか、RVパークでもブレーカーが落ちる問題は結構あるようです。
Carstayで電源が使える場所を探すときは、電源が使えるかどうか、トイレが設置されているかなど、ネット予約時に詳細を確認することをおすすめします。さらに詳しく知りたい場合はメッセージで質問などしてみるとよいかも知れません。
泊まる前に確認しておきたいブレーカー容量
ここ数年でRVパークやCarstayなどのサービスが増えてきて車旅もしやすくなりましたが、運営に乗り出した方々がキャンピングカーや電源に関する部分にまで目が届いていないのかもしれません。
「電源がありさえすれば良い」というところで終わってしまい、「キャンピングカーには何アンペアの電源が必要か?」ということ所まで至っていないのが現状のようです。
1台でもギリギリの電源の場所に何台かの車で電源を共用して、何度もブレーカーが落ちた、という話もよく聞きます。
CarstayだとRVパークと違い、特別に車中泊の為に大容量ブレーカーの設備を増設していない事が多いので、事前に確認しておくことが必要だとこの旅でわかりました。
安定の使い心地RVパーク「ぶどうの丘」
4日目の夜は「RVパークぶどうの丘」を予約しておきました。
この施設は過去に何度か利用しているので、チェックインや電源BOXからの電気の引き入れもスムーズに進みます。
かなりお気に入りのスポットです。長期の旅をする場合には、自分が安心できる場所を見つけておくのも大事ですよね。
施設周辺には安価で食事ができる(我が家の予算では厳しい)お店がありません。
ほうとう屋さんが一軒あるのですが、調べてみると休みだったので、食料を買い込んで、車内でほうとうを作り、丘から見える夜景を眺めながら夕食を楽しみました。外食をしなくても、気軽に料理ができるのも車旅の魅力です。
夕食後は、スポットエアコンを稼働させてから「ぶどうの丘」敷地内の入浴施設へ向かいました。
のんびりお風呂に浸かって車に戻ろうとした時、前日のスポットエアコン不調が頭をよぎり不安になりましたが、戻ってみるとしっかり稼働していて、涼しい快適な空間になっていました。
やはり前日はブレーカーが原因だったようです。
この日は昼は暑かったのですが、ぶどうの丘が高台にあるためか、夜は涼しく過ごしやすかったです。スポットエアコンも快調に動き、快適に過ごせました。
夜中の2時頃、目が覚めると室温は22℃まで下がっており、寒いほどです。その晩はスポットエアコンを消して朝まで過ごせました。
ドレンの水はそれほどたまらなかったので湿度が低い日はスポットエアコンの効きも良いようです。
RVパーク甲州市勝沼ぶどうの丘
住所:〒409-1302 山梨県甲州市勝沼町菱山5093
TEL:0553-44-2111
利用可能台数:4台
利用料金:2000円/台
チェックイン:当日15:00〜20:00
チェクアウト:翌日10:00
トイレ・洗面所:24時間利用可能
ゴミ処理:可(無料)
電源:あり
入浴施設:RVパーク併設「ぶどうの丘温泉 天空の湯」
公式HP:https://budounooka.com/
旅中のトラブル番外編
今回の旅でスポットエアコンを積載後、初の山道走行をしました。
スピードを出さずに、荷物が飛び散らないよう丁寧に運転をしていましたが、それでも斜面のコーナリング時は、スポットエアコンがずれて倒れてきました。
そういえば、スポットエアコンをただ載せていただけできちんと固定していなかったのです。本当にうっかりしていました。
そこで、旅の途中のお店ですぐに備品を購入し、ゴムロープとキャスター止めでしっかり固定させました。
26kgもあるスポットエアコンですから、しっかり固定しておかないと大事故につながりますね。何事もなくてよかったです。
旅の前は、念には念を入れるぐらい安全面は徹底しておかないといけませんでした。反省です。
まとめ
今回の旅でスポットエアコンを使って夜を過ごした訳ですが、電源付きの車中泊地だからと言って必ずしもエアコンが使えるとは限らないということが分かりました。
1台あたりの電源BOXやコンセントが1500wあるかは、とても重要な点です。我が家のスポットエアコンは700w位の定格電力ですが、起動時には倍位、もしかしたら倍以上の電力量になっている可能性があります。
今後、夏に車中泊施設を予約する時にはRVパークやCarstayに紹介されていてもアンペアやワット数を確認してからにしようと思います。
また、実験の段階で分かっていた車内を冷やす機能も、夜間でも外気温や湿度が高いときは快適のレベルに届かない可能性もあります。
そんなときには扇風機、接触冷感の寝具やマット、下着、氷枕を使用して、眠りやすい空間を作りや工夫が必要です。
幾つかのトラブルはありましたが、やっぱり夏の車旅にはスポットエアコンは取り付けておいて良かったです!スポットエアコンを使って快適に過ごす事ができました。
皆さんも暑さ対策をして、快適で楽しい車旅に出かけてください。