車旅の飯はSOTO「レギュレーターストーブ」に任せておけ!
こんにちは、渡辺です。
突然ですが皆さん、旅先で自炊する際の火器は何を使用していますか?
車中泊の場合、カセットコンロを使用しているという方が多いのではないでしょうか。
筆者も長年家庭用カセットコンロを愛用していて常に車に積んでいたのですが、なんというか、使っている時も使わない時も地味にかさばるんですよね。
そこで今回ご紹介したいのは、新富士バーナーさんから販売されているコンパクトガスストーブ「SOTO レギュレーターストーブ ST-310」です。
マイクロレギュレーター搭載で、真冬や早春晩秋の気温が低い時期でも、外気による影響を受けずに安定して高出力を維持することが可能。
高性能かつコンパクトなので、車中泊時の火器類をアップデートしたい方など、ぜひ参考にしてみてください!
目次
マイクロレギュレーターとはなんぞや?
まず、なぜマイクロレギュレーター機構が必要なのかという話をしたいと思います。
それは、使用環境によってドロップダウン現象が起きてしまうから。
横文字ばかりでややこしいですね。順を追って説明していきます。
ドロップダウン現象とは、ガスボンベが外気温の影響や連続使用時の気化熱によって冷やされ、ボンベ内の圧力を維持できずに火力が弱まってしまう現象をいいます。
低温によって内部の圧力が弱まってしまうんですね。実際、真冬に屋外で使用したりすると明らかな火力低下を起こします。
そこで登場するのがマイクロレギュレーター機構です。
簡単に説明すると、通常の燃焼器具はニードル式といって、ガスの通り道を針のような器具で狭めたり広げたりしながら火力調整をしています。水道の蛇口をひねるようなイメージです。
対してマイクロレギュレーター機構を搭載したものは、内部に設置されたスプリングの動きを利用して低温環境時でも一定のガス供給が可能なシステムになっています。
これによりレギュレーターストーブは安定した火力を得ることができるわけです。
使用上の注意点
レギュレーターストーブに限ったことではありませんが、加熱器具類は締め切った空間で使用すると一酸化炭素中毒を引き起こす可能性があるので、車中泊で使用する際は締め切った状態では絶対に使用しないように注意してくださいね。
レギュレーターストーブのメリット
車中で湯を沸かしコーヒーやカップラーメンを作るといった簡単な調理から、鍋や煮込み料理などなんでも来いな万能ストーブ。
そんなレギュレーターストーブのメリットをひとつずつ見ていきましょう。
収納時のコンパクトさ
カセットコンロと同等かそれ以上の能力をもつにも関わらず非常にコンパクト!
収納時は本体裏側の各足付け根にあるポッチを押すと足のロックが外れ、スムーズに折りたたむことができます。
折りたたむと成人男性の手のひらサイズに収まるほど小さくなるので、適当に車に放っておいても全く邪魔になりません。
五徳の安定感
意外と大きめな五徳もポイントが高いですね。気をつければそこそこ大きい鍋までのせることが可能です。
五徳のサイズは縦横およそ10cm。 対角線はおよそ13cmとなっており、さらにストーブ自体の高さも低いので安定性は抜群です。
車内で鍋などをこぼしたくないので五徳の安定感はかなり重要です。
燃料入手のしやすさ
レギュレーターストーブの燃料は、一般的に広く普及しているCB缶と呼ばれるタイプのガス缶になります。家庭用のよくあるガス缶ですね。
このタイプのガス缶は入手が容易で、ドラッグストアやホームセンター、コンビニなどあらゆる場所で入手が可能。突然のガス切れ時にも安心で、レギュレーターストーブさえ車に積んでおけば、急な車中泊などにも即対応可能です。
他には、主にアウトドアで普及しているOD缶とよばれるドーム型のガス缶を使用するストーブもあるのですが、OD缶はアウトドアショップなどの限られた場所でしか手に入らなかったりと、事前準備が不可欠なので注意しましょう。
レギュレーターストーブのデメリット
熱問題
レギュレーターストーブのデメリットとして熱の問題が挙げられます
長時間調理していたりするとレギュレーターストーブを置いたテーブルに熱が伝わり熱くなってきます。
筆者は今まで木製のテーブルなどで使用しても特に問題はなかったですが、あまり熱に弱い素材のテーブルは使用しない方が良いかもしれません。
そして、金属製の五徳の足にも熱が伝わってくるため手で持つ際は火傷しないようにすること。
また、足に伝わった熱でプラスチックなどのテーブルは変形してしまうかもしれませんので注意が必要です。
この辺りには特に注意して使用してください。
点火スイッチが押しにくい
着火する際の点火スイッチが本体下部の非常に押しづらい位置にあり、場合によっては直接ライターで火をつけたほうが早い場合もあります…。
レギュレーターストーブをカスタムしよう!
ここではレギュレーターストーブのデメリットを解消するお手軽カスタムをご紹介していきます。
耐熱シリコンチューブ
筆者のレギュレーターストーブの足部分に装着されている黒いチューブ。
これは耐熱シリコンチューブで、五徳をつたってきた熱での火傷防止とテーブル保護になっています。
純正キットも販売されていますが、チューブの内径が4mmの物を購入すれば足に入るので、ホームセンターやamazonなどでも購入できます。
取り付ける際には、チューブ内とレギュレーターストーブの足にシリコンスプレーや洗剤などを塗ってから取り付けましょう。そうしないと鋭角に曲がっているところがスムーズに通せません。ご参考までに。
アシスト点火スイッチ
つけにくい位置にある点火スイッチを延長するためのアイテムです。
こちらも500円ほどで購入できるので取り付けておいて損はないかと思います。
風防
100円ショップダイソーで販売されている、クッキーの型抜きセットの丸い型がレギュレーターストーブのバーナー部分にシンデレラフィット!商品名は「Cute Cookie Cutters」です。
屋外で風が強い状況下では少し力不足ではありますが、あるとないとでは大違い。100円なので着けておいてもいいかもしれません。
失敗なし!登板率激高のレギュレーターストーブ
コンパクトで場所を取らず必要な時にさっと取り出せる。
そんな気軽さと安定の高火力が自慢の「SOTO レギュレーターストーブ ST-310」。
燃料調達のしやすさや五徳の安定性など、調理をする火器としての役割を十分に果たしてくれ、車中泊で活躍すること間違いないでしょう。
ぜひ一度お試ししてみてはいかがでしょうか。