【実機レビュー】EcoFlow WAVE3はキャンピングカーで使える?

車中泊ポータブルエアコン購入。EcoFlow WAVE3とは?

EcoFlow WAVE3
サイズ:W51.9 × D29.7 × H33.6 cm
重量:約15.6 kg
冷房能力:1.8kW
暖房能力:2.0kW
電源:AC100〜240V、DC48V
冷房最大消費電力:820W
価格:149,930円(参考価格:公式)
わが家の購入価格:79,800円(コストコにて)
詳細はこちら▷ECOFLOW
※主にキャンプ場などの外部電源を想定しているため、バッテリーは未購入。
WAVE3を購入した理由
わが家は、夫婦+未就学児2人の4人家族でキャンピングカー旅を楽しんでいます。
この2年間、真夏の旅では以下のアイテムを駆使して、どうにか夏を乗り切ってきました。
・DC扇風機
・アクリル二重窓+遮光ブラインド
・「ひんやり水流快眠マット」(消費電力約5W/高冷感)
しかし、さすがに限界を感じる場面が増えてきました。
・子どもが夜中に目を覚ます
・暑くて寝つけない
・翌朝の移動がつらい…
そんな日々が続き、「もう無理だ…」と感じた私たちは、ついにポータブルエアコンの導入を決断。
選んだ理由①排熱ダクトが吸気・排気の両方に対応
排熱のみのスポットクーラーと違い、車内が負圧にならず外気の流入を防げます。
選んだ理由②外部電源でフル稼働可能
わが家の電源は鉛バッテリーなので、主にオートキャンプ場などの外部電源利用が前提です。
選んだ理由③比較的軽量で設置が簡単
重量は15.6kgとポータブル性が高く、車を乗り換えても使い回せる点が魅力でした。
愛車エルグランドキャンピングカーの断熱・遮光対策

わが家のエルグランドキャンピングカーは、以下のような断熱・遮光構成です。
・居住空間:アクリル二重窓+遮光ブラインド
・運転席まわり:エルグランド専用の断熱遮光サンシェード
・居住空間と運転席の間:遮熱カーテンを設置し空間分離
アクリル二重窓は空気層があるため断熱性能が高く、遮光ブラインドと組み合わせることで直射日光や外気の熱を効率的にカットできます。
WAVE3の設置場所
さらに、居住空間と運転席の間に遮熱カーテンを設置することで、冷気が逃げにくいエリアを作り、効率的に冷やせるようにしています。

キッチン上にWAVE3を設置し、排熱ダクトはアクリル窓を一部開けて車外へ。
ドレン排水はシンクに直接流すようにしています。
電源はオートキャンプ場の外部電源を使用しました。

設置にかかった時間はわずか5分。
撤収も同程度で済むため、手間はほとんど感じませんでした。

ちなみに、排熱ダクトの貫通口は自作で対応しました。
外側はプラ段、内側は二重の段ボールを使って断熱性も確保。
WAVE3付属の段ボールガイドを活用すれば、DIY初心者でも30分ほどで簡単に作成できます。
WAVE3は本当に冷える?車中泊で実証!
昼の検証
場所:三重県・みつえ青少年旅行村
天気:晴れ
外気温:30〜31℃、湿度約53%
稼働時間:12:45〜16:00(最大出力、設定温度16℃)
設置環境:直射日光が当たる状態
車側のクーラーで冷えた状態をキープするため、到着後すぐにWAVE3を起動しました。
ダイネット上部の壁の温度計
・12:49|室温30.2℃/湿度49%
・13:16|室温30.5℃/湿度44%
・14:00|室温30.6℃/湿度43%
・16:12|室温30.3℃/湿度42%
WAVE3本体の温度計
・14:10|室温28.1℃
・16:11|室温27.1℃
湿度低下で体感温度が快適に!除湿効果も十分
数字上は大きな温度変化は見られませんが、湿度が下がったことで体感は明らかに快適に。
扇風機と併用した結果、子どもたちも昼寝できるほど涼しく過ごせました。
さらに大きめのサーキュレーターを使えば、室内全体の冷却効率はさらに向上しそうです。

なお、ドレン水はシンクに直接排水していたため正確な量は不明ですが、4〜5時間で約500ml以上は排出されていた印象があり、除湿性能の高さも実感できました。
夜の使用状況
天気:晴れ
夜間の外気温:26℃
稼働時間:21:00〜23:00(設定温度26℃)※2時間タイマーで利用
結果:扇風機併用で朝までぐっすり快眠!
夜は外気が涼しかったため、寝入りだけWAVE3を稼働させ、その後は扇風機で対応。
タイマー機能を使えば、快適な入眠環境を確保しつつ、無駄な稼働を防げるので節電にも効果的です。
ぶっちゃけ、買ってよかった?
めちゃくちゃ快適。買ってよかった!
子どもたちがしっかり眠れるようになり、暑さへの不安が解消されて、家族全員の旅の満足度がUPしました。
設置・撤収も約5分で完了し、DIYでさらに使い勝手も向上させることも可能です。
稼働音もわが家では許容範囲内で、とくに気になることはありません。
▲気になる点を挙げるなら…
・本体がやや大きく、収納場所に困る
・バッテリーを購入しなかったため、外部電源がないと長時間稼働は難しい
それでも、「暑さで寝られない」という最大のストレスが解消された価値は、価格以上に感じました。
まとめ|“我慢しない”夏旅を楽しもう
キャンピングカー旅の快適さは、ちょっとした工夫と設備投資で驚くほど変わります。
わが家は2年間、「我慢と知恵」で夏を乗り切るスタイルでしたが、WAVE3を導入してからは「涼しいって、こんなにラクなんだ…」と実感。
・家族全員がよく眠れる
・休憩の質が向上
・暑さストレスから解放
これらの変化が、そのまま旅の満足度につながりました。
同じように暑さに悩む方にとって、このレビューが少しでも参考になれば嬉しいです。
今年の夏は、“我慢しない”快適なキャンピングカー旅を楽しみましょう!