『ジャパンキャンピングカーショー2021』行ってきました!今年の傾向や感想、総まとめ。
4月2日、3日、4日の3日間、千葉の幕張メッセで「ジャパンキャンピングカーショー2021」が開催されました。
当初2月に実施の予定でしたが、昨年から続く新型コロナウイルス流行の影響で、延期開催となりました。
ということでもちろん行ってきたので、イベントの様子を感想とともに振り返ってみたいと思います。
目次
主催者も来場者も、新型コロナ対策はしっかり。
まずは今やお約束のコロナ対策。入場口の前ではスタッフが、新型コロナ追跡アプリへの登録を呼びかけて、デジタルの体温センサーも設置してあり、十分な感染対策が講じられているように見受けられました。
まだまだ収束はしていないものの開催側も来場者もWith コロナにいい意味で慣れてきていて、滞りなく入場できました。
階段を降りて展示会場入りして、すぐのブースはトイファクトリー。
初日金曜日の12時半過ぎでしたが、いきなりの行列でびっくり。もうこんなに混んでいるのかと思ったら、周りのブースはまだそんなでもない。
なんでだろう、新型コロナ対策の入場制限のせいかなと考えていたら、思い当たったのが先日のドキュメンタリー番組へのトイファクトリー・藤井代表の出演。もしかしたら、その影響もあったのかも知れません。
個人的にトイファクトリーのブースで特に気になったのが、日本の有名家具メーカーのカリモク家具とコラボしたトヨタハイエースベースの「BADEN Karimoku version 2021」。
カリモク家具は「木を知り、木を愛する家具メーカー」をコンセプトにしている老舗の国産家具メーカーというだけあって、収納棚など車内の家具には、主にナラ材(オーク)を使用しており、空間全体が温かみのある印象です。
またシートのファブリックもカリモク家具らしいカラーリングで、明るくも落ち着く、まるで家の一角をそのまま切り取ったようなクオリティに仕上がっています。
トイファクトリーのブースには他にも、テレビでも紹介されていたペットが快適に過ごせる「ベルゲンウィズペット」や、箱型のユニットを自由に組み合わせて自由にレイアウトできる「MOBILITY UNIT HACO×HACO」などの新型モデルが展示され大変な賑わいを見せていました。
リモートワーク、災害時の使用を想定したモデルがいろいろ。
ご時勢で、主催者からの事前の告知(ニュースリリース)を見ると今回のジャパンキャンピングカーショーでは、テレワーク(リモートワーク)や災害時にも活用できる車両の展示をクローズアップするとありました。
どこのビルダーがどんなモデルでリモートワークや災害時向けというアピールしているのかと歩いてみると、まず目に付いたのが愛知県豊橋のK-WORKSのブース。
移動可能なオフィスというコンセプトのオフィスカーを3台も展示していました。
災害時の使用を想定したモデルとして目立っていたのは、コイズミの「かるキャンNUGGET(ナゲット)」。
キャンプなどのレジャーでの使用はもちろんのこと、災害支援のボランティアスタッフの拠点としての活用も視野に入れているそう。
引き出し式のシンクに、ルーフテント、防水加工された大きな収納ボックス……。被災者の生活を邪魔することなく、ボランティアスタッフがナゲットで自活できる設備がそろっています。
いろいろ実用的だけど、単純にこの外観、カッコイイですね。
ダレクトカーズの「TRIP 3」は1,105Wソーラー発電が標準装備。
“ソーラーだけでクーラー可動” とうたっていましたが、外部電源まったく頼らなくて真夏でも快適に車内ですごせるなら、災害時のシェルターとしても十分過ぎる性能と言えるでしょう。
ダイレクトカーズは「TRIP 3」を含めて新モデルを3つ、ジャパンキャンピングカーショー2021でお披露目していました。
自動車メーカーもキャンピングカー・車中泊市場に本格参入?
キャンピングカーといえば、トラックベースにしてもバンベースにしても軽自動車ベースにしても、ベース車はトヨタや日産、三菱などの自動車メーカーの車両をキャンピングカービルダーが仕入れて、そこに架装(居住部分の改造)して完成させるというパターンが一般的です。
トヨタや日産などの自動車メーカーからするとキャンピングカー・車中泊仕様車は販売台数的に小さなマーケットにすぎなかったから、参入してこなかったのだと思います。
しかしここ数年、キャンピングカー・車中泊市場がものすごい勢いで盛り上がってきていることもあってか、今年は日産自動車が出展。
車中泊仕様として「NV350キャラバン・マルチベッド」「NV200バネット・マルチベッドワゴン」「セレナ・マルチベッド」の3モデルを展示していました。
さすが自動車メーカーですね、ナレーターコンパニオンが説明していて、ここだけちょっとモーターショーのようでした。
定番はやはりハイエースのバンコン。クーラー装着はもう当たり前に。
これは毎度どのキャンピングカーショーに行っても思うことですが、ベース車としてはトヨタのハイエースが相変わらず強いです。
なんせ全部で300台以上が展示されていたので、そのうち何台か正確にはわかりませんが、半数くらいはハイエースだったように感じました。
大きさ、信頼性、走行性能、すべてがハイレベルでバランスがよい。リセールバリュー(買い取り・下取り価格)も高く望める。ハイエース一強はこの先も続くでしょう。
全体的に感じたのはクーラー装着モデルがかなり増えてきたこと。
ベース車の外装を大きく変えないバンコン(バンコーバージョン)はスペースが限られるのに、それでもクーラー付きモデルがどんどん増えています。
今や日本の夏は夜でも冷房なしではいられませんものね。防犯的にもキャンピングカーの窓を開け放って眠るわけにもいかないし。
そんなニーズに各ビルダーさんが応えようとした努力の跡が見て取れました。
まとめ
ジャパンキャンピングカーショー2021の来場者数は3日間で2万4,166名。
昨年は1月31日~2月2日の3日間で6万6,493名だったので、前年比で約64%減ということになります。新型コロナのぎりぎり前に開催された昨年と比べると、コロナの影響が大きいと言わざるを得ません。
キャンピングカー自体の需要は年々高まる一方で、販売総額で言うと2019年は過去最高の526億2,577万円で前年比約15%増(日本RV協会の調査)でした。
イベントに行っていろんなモデルを実際に見て、比較検討したかったけど今回はやめといたという人も多かったと思います。
このあともキャンピングカーイベントは各地で開催が予定されています。
今回見逃したという人も新型コロナの収束具合を見ながら、よかったら出かけてみてください。
※今後のキャンピングカーイベントの予定はこちら。
https://jrva-event.com/event/year_2021_area_0.html