レンタルキャンピングカー1泊2日で紅葉狩りの旅。in 山梨県都留市(前編)
今回は編集部メンバーでレンタルキャンピングカーを使って山梨県の都留市に紅葉を見に行ってきました。
山梨県都留市はトレッキングや川釣りがお好きな方にとっては馴染みのある場所かもしれません。
都心から車で約90分とアクセスもよく、自然豊かな里山の景色が広がる穏やかなまちです。
正直なところ私達にとってはあまり馴染みがなく、富士五湖方面に遊びに行く途中、高速道路上で通過するなというぐらいイメージでした。
リニアモーターカーの実験線が通っている事で有名というとおわかりになる方もいるかもしれません。
そんなちょっとだけマイナーな都留市ですが、今回は「生涯活躍のまち・つる推進協会」という協会の方がおすすめのスポットをご紹介してくれるとのことで、キャンピングカーでお邪魔しました。
都心から近いということもあり、当日はお昼頃に東京の杉並区にある編集部を出発というゆる〜いスケジュール。
ちなみに今回レンタルしたキャンピングカーは前回に引き続き、ナッツRVの「クレソンボヤージュW エボライト」です。
途中談合坂PAでのトイレ休憩をはさみつつも、2時間程で今日の宿泊地となる「都留戸沢の森 和みの里キャンプ場」に到着しました。
都留戸沢の森 和みの里キャンプ場
こちらのオートキャンプ場から歩いて3分ほどの位置にある「芭蕉 月待ちの湯」という温泉施設が、キャンプ場の受付となっています。
都留戸沢の森 和みの里キャンプ場
所在地:山梨県戸沢1126
TEL:0554-46-0753
公式サイト:http://www.ichii-yado.com/index.html
受付で話を聞くと、平日ということもあり、オフシーズンなのもあって私達の他にお客さんはおらずキャンプ場は貸切状態とのこと。
すぐ近くに温泉施設付きのオートキャンプ場でこの人の少なさはまさに穴場!テンションが一気に上がる中、キャンプサイトを案内して頂きキャンピングカーで向かいます。
キャンプサイトに向かう途中、少し狭い道を通過します。
微妙に傾いている木に車をぶつけないように恐る恐るゆっくりと進んでいきます。なんとか無事に狭い道を抜けてキャンプサイトに到着。
すぐ近くに道路はあるものの、車通りは少なく民家も近くにはないので聞こえてくるのは鳥と虫の鳴き声だけです。
東京都心から車でたったの90分の場所にあってこの自然を堪能できるのは凄いですね!
やっと車をサイトに駐車しましたが、買い出しを済ませていなかったため、近隣(車で10分程)の場所にあるスーパーに夕飯の食材を求めて出発。ホームセンターも併設した大型のスーパーです。
せっかくキャンプ場での宿泊なので外せないのはBBQ。そして今回はキャンピングカーもあるので、電子レンジでチンできるお惣菜なども購入します。
ビールやお茶などのドリンクと肉、ウインナー等の生物はすぐにキャンピングカーの冷蔵庫へしまい、キャンプ場に戻ります。
キャンプ場に戻ってしばらくすると日も暮れてきたので焚き火を開始。
この日は空に雲がかかっていて夜空全体がというわけではありませんでしたが、時折雲間から顔を出す星々はとても綺麗でした。
普段のキャンプとは違ってテントなどの設営が必要がないので、自然をゆったりと楽しめるのはキャンピングカーならではですね。
ゆっくりと自然や焚き火を堪能しているとお腹も空いてきたので食事の準備を開始します。
食器などが洗える炊事場やトイレもキャンプサイトのすぐ近くにあるので不便は感じませんが、
キャンピングカー内にもギャレーがあるので、簡単な水仕事はキャンピングカー内でも済ませることができます。
今日の夕飯のメニューは、BBQ、スープに投入するだけのミルフィーユ鍋、スーパーのお惣菜の餃子、春巻き、舞茸の天ぷらです。クレソンボヤージュにはガスコンロが付いていないため、レンタカーに備え付けのカセットコンロで鍋を作ります。
鍋は車内に匂いが付きそうだったので、カセットコンロは外に出して使用しました。
キャンプ場などではカセットコンロは外に出せるので便利ですね。
お惣菜はキャンピングカーの電子レンジでチンします。そしてもちろんビール。
ビールもキャンピングカーの冷蔵庫で冷え冷えです。
惣菜を電子レンジでチンして、冷蔵庫から冷えたビールを取り出す。ここまで普段の生活みたいですね(笑)
ただ、そんな普段の生活を自然の中でもすることができる。これはキャンピングカーの醍醐味ではないでしょうか。
そんなこんなで夕食もひととおり落ち着いたところで、入浴タイム。
先ほど受付をした「芭蕉 月待ちの湯」の最終受付時間が20時30分とのことで、閉館する前に火の番を残しつつ交代で入浴へ向かいます。
芭蕉 月待ちの湯
「芭蕉 月待ちの湯」はキャンプ場やコテージの宿泊客以外でも利用可能な日帰り天然温泉で、キャンプ場から徒歩3分の距離にある先程、受付をした建物です。
近くには戸沢川が流れ、優しい水の音と自然豊かな山々の景色が楽しめます。特に露天風呂は開放感あふれる作りになっており、温泉施設の名前の由来にもなっている松尾芭蕉の句牌があります。この時期の都留市は最低気温が2、3度ぐらいの日も多く、深々と冷える中で入る露天風呂は最高。
温泉はもちろんのこと脱衣所も綺麗に手入れされているので、安心してお風呂を楽しめます。
芭蕉 月待ちの湯
所在地:山梨県都留市所沢874番地1
TEL:0554-46-1126
営業時間:10:00〜21:00(最終受付20:30)
休業日:毎週月曜日(祝日の場合は翌日)
公式サイト:http://www.tsukimachi-onsen.com
夜になってくるとさらに冷え込みましたが、ここはキャンピングカー持ちの特権。
FFヒーターの電源をON!
普段、テント泊の時は入浴後は湯冷めする前に寝袋に潜り込んでいましたが、自分たちのすぐ横に暖房ガンガンの部屋が待機していると思うと湯冷めなど恐るるに足りません。FFヒーターはとても暖かく頼もしい存在でした。
翌朝
初日に家庭用エアコンや電子レンジ、冷蔵庫、FFヒーターなど家電製品を好きなように稼働させていたので、バッテリーの残量が気にって朝に確認するとまだ50%残っていました。
今回の旅のキャンピングカーはナッツRVの「クレソンボヤージュW エボライト」ですが、この車の1番の特徴がEVOLITEシステムと呼ばれる高効率充電システムです。走行充電の効率が非常に良いので丸1日、家と変わらない電気の使い方をしていてもバッテリー切れになることはありませんでした。
また、今回宿泊した「都留 戸沢の森 和みの里キャンプ場」は電源も完備しており500円で使用することができます。私達は、電源を借りましたが充電を忘れてしまい、朝になって少しだけ充電させてもらいました。
朝もかなり冷え込んでいましたが、車内は暖かく、家で寝ているのと勘違いしてしまうぐらい快適でした。朝食の準備はしていなかったので朝はコーヒーだけです。
車内の水道から鍋に水を入れ、カセットコンロでお湯を沸かして目覚め濃いめのコーヒーを飲んでから出発します。
本日は、朝から「生涯活躍のまち・つる推進協会」の方とお会いする約束があるので待ち合わせ場所の「都留エコハウス」へ。
都留市エコハウス
都留市役所のすぐ隣りにあるこの古民家をリノベーションしたような建物は、環境省が住宅環境対策の普及を目的として全国20カ所に建設した「エコハウス」の1つです。外観は築50年ぐらいたっているのではないかというレトロで良い雰囲気の建物ですが、オープンは平成22年とまだ新しい建物です。
今回都留市を紹介してくださるのが柿沼さん(写真右)と藤島さん(写真左)。お二人とも出身は東京ですが、都留市の魅力にはまり地域おこし協力隊として、半年ほど前に都留市に移住されたそうです。
建物の中は、生木のいい香りと太陽の光が気持ちの良い空間になっています。エコハウスは現在「都留市移住・定住相談センター」として使用されているほか、草木染めや太極拳などの体験教室も開催されています。
2階には都留市への移住に関心のある方が一泊二日でお試し滞在できる部屋もあり、天井には調湿や脱臭効果のある間伐によって出た廃材を炭化した活性炭が使用されています。さすがエコハウス。
館内を見せていただいた後は、都留市のおすすめスポットを紹介してもらいました。なかなかのハードスケジュールになりそうなので早速出発。
太郎・次郎滝
まず始めのスポットは、「太郎・次郎滝」という滝です。
この辺りの地域はいたるところに用水路のような川があり、綺麗な水が勢いよくながれています。集落全体が虫や鳥の鳴き声とせせらぎの音に包まれています。
駐車場に車を停め歩いて太郎・次郎滝を目指します。駐車場からは約5分ほどで太郎・次郎滝に到着。
集落の裏手にある階段を降りていくと、一気に滝の存在を近くに感じる風景に。
落差10mの壮観な2つの滝もさることながら、断崖のいたるところから滴り落ちる大量の湧水が幻想的な風景を作り出しています。
太郎・次郎滝
駐車場所在地:都留市夏狩1800-1
駐車台数:10台
都留市ホームページはこちら
太郎・次郎滝に行く時に気をつけていただきたいのが駐車場の場所。住宅街の中にポツンとあり、案内板があまりなく、Googlemapでも滝の位置しか出てこないので、事前に都留市ホームページなどで駐車場の場所を確認すると安心です。
たっぷりマイナスイオンを浴びた後は次の目的地「田原の滝」へ。
田原の滝
田原の滝は江戸時代の俳人・松尾芭蕉が「勢ひあり 氷消えては 瀧津魚」と詠んだことでも知られる景勝地です。元々は上下二段の滝でしたが崩落が進み、滝の位置も後退したことから、安全のため土木技術によって再生された人工の段瀑となっています。
この日は、先日の台風の影響が残っているのか水量がとても多く川が少し濁っていましたが、普段はとても綺麗な水が流れているそうです。
滝の奥側には富士急行線も通っており、電車が警笛を鳴らして通過します。この時期には滝・紅葉・電車が同時に映るフォトジェニックな写真も撮れるのでおすすめです。
滝を望める近くの公園には芭蕉像やトイレ、駐車場などが完備され富士山の湧水群を巡る散策コースの出発地点にもなっています。
田原の滝
所在地:山梨県都留市十日市場1527
TEL:0554-43-1111
2つの滝を堪能した後は、さらに紅葉を求めて「楽山公園」へ。
続きは次回、後編でご紹介していきたいと思います。