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レンタルキャンピングカー1泊2日で紅葉狩りの旅。in 山梨県都留市(後編)

レンタルキャンピングカー1泊2日で紅葉狩りの旅。in 山梨県都留市(後編)

前回に引き続き、山梨県都留市で「レンタルキャンピングカー1泊2日で紅葉狩りの旅」の後編をお送りいたします。



2つの滝を堪能した私達が次に向かったのは、紅葉がきれいな公園、楽山公園です。

楽山公園


楽山公園 石碑と紅葉

都留文科大学の山側から少し丘を登ったところに楽山公園はあります。付近には150本のソメイヨシノの木があり桜の名所でもありますが、夏は紫陽花、秋は紅葉といった四季折々の風景を楽しめる場所です。観光地というわけでもないのですが、季節を感じられる穴場スポットです。

楽山公園 紅葉

紅葉の撮影をしていると、都留文科大学の学生さんがお弁当を持って公園に来ていました。大学からちょっと歩いた場所にこんな素敵な公園があるのはなんとも羨ましい。あまりの心地良さに思わずベンチに腰を下ろしてボーっとしてしまいました。

楽山公園 ベンチ

紅葉も綺麗ですが、楽山公園は小高い丘にあるので都留市の街並みを見渡すこともできます。桜や紫陽花の時期にも来てみたいですね。

楽山公園
所在地:山梨県都留市上谷2140
TEL:0554-43-1111
※公園の駐車場はありませんのでご注意ください



コワーキングコミュニティ「teraco」


コワーキングコミュニティteraco 駐車場

滝や公園で撮りためた写真を整理するため、続いて訪れたのはコワーキングスペースです。

キャンピングカーであれば電源もあるので、車内でも充分にPC作業は可能ですが、編集部の4名で作業をするのにはちょっと手狭なのと、地元の方と交流できないかなという期待もあり、コワーキングスペースに向かいます。

そして、訪れたのがコワーキングコミュニティ「teraco」さん。

コワーキングコミュニティteraco 入口

アパートを改装した建物の2階に「teraco」はあります。1階には都留文科大学の学生さんが運営するカフェなど面白そうなお店も。

店内は木のぬくもりを感じる暖かな内装。もちろん電源やWi-fiも完備されているので、仕事や作業をするのにもってこいの空間です。

コワーキングコミュニティteraco 作業風景

そこで出会った、スタッフの佐々木さんは大の車好きで、1年ほど前に埼玉県から都留市に移住されたとのこと。せっかくのチャンスなので都留市の魅力やteracoについてインタビューさせていただきました。

コワーキングコミュニティteraco 佐々木さんインタビュー

DRIMO編集部
DRIMO編集部
お忙しいところ、インタビューを受けていただいてありがとうございます。お店の看板にあまり聞きなれないコワーキングコミュニティと書いてあったんですが、「teraco」さんってどんなお店なんですか?


「teraco」は主に都留市で働くフリーランスの方の共有の仕事場なんですよ。ただ、teracoでは場所の提供だけでなく会員同士で仕事自体も共有し合っていて、新たなビジネスを作り出すということもやっています。
佐々木さん
佐々木さん


DRIMO編集部
DRIMO編集部
仕事まで共有し合える関係を築いているって良いですね。


実はteracoのほとんどの会員はここを会場として行なっている田舎フリーランス養成講座/いなフリ(2020年からワークキャリアにブランドチェンジ予定)」の卒業生なんですよ。なのでお互いの人間性であったり、どんなスキルを持っているのかっていうのが分かっているから仕事の話もしやすいんです。
DRIMO編集部
DRIMO編集部


DRIMO編集部
DRIMO編集部
田舎フリーランス養成講座 いなフリって何ですか?


いなフリは地方移住型のフリーランス養成講座で、1ヶ月間地方に移住する形で「WEB技術や独立に必要なスキル、地域体験などを複合的に学ぶことができる講座です。teracoはその講座の会場としても使われているんです。
佐々木さん
佐々木さん


DRIMO編集部
DRIMO編集部
なるほど。そんな講座があるなんて知らなかったです。佐々木さんが都留市に移住されたのも田舎フリーランス養成講座が開講されていたからですか?


それが一番大きな理由ですね。あとは僕、車がとても好きなので富士五湖が近くて毎週でも走りに行けるこの立地がとても気に入ったんです。東京と比べて駐車場代も安いので一石二鳥でした。
佐々木さん
佐々木さん


DRIMO編集部
DRIMO編集部
車が本当にお好きなんですね。キャンピングカーや車中泊にも興味はありますか?


実は先日ネットオークションで軽バンを購入したんですよ。これからDIYでバンを車中泊仕様に改造して、フリーランスで働きながらバンライフを始めようと計画中です。
佐々木さん
佐々木さん


バンを動く家として利用する新しいライフスタイルのバンライフ。いなフリが行なっているフリーランス養成講座との相性も良いですね。

コワーキングコミュニティ teraco
所在地:山梨県都留市田原2-14-8 小宮ビル2F
営業時間:9:00〜17:00
teraco公式サイト:http://teraco-tsuru.com
田舎フリーランス養成講座/いなフリ:https://workcareer.jp/2020_03_tsuru/


この後も佐々木さんとキャンピングカーやバンライフの話で盛り上がりましたが、そろそろお昼時でしたので昼食も兼ねて次の目的地「道の駅 つる」へ出発。結局、話に夢中になってしまい、肝心のPC作業はあまりできませんでした。

道の駅 つる


道の駅つる 外観

リニア実験場の目の前に位置する「道の駅 つる」はRVパークとしての機能も持ち、都留市や富士五湖の観光拠点として活躍しています。

宿泊可能なRVパークは一区画につき100Vの外部電源が2つ付いているので、アイドリングをせずとも車内で電気を使うことができます。ただし、週末はほとんどの場合、全て埋まってしまうそうなので事前の予約が必須です。宿泊料金は2,552円(2019年11月時点)でこの料金の中に電気利用代金やゴミ処理の費用も入っています。

RVパークつる

館内は豊富な富士の湧水で育てられた農作物や山梨県の地ビールやワインなどもたくさんあります。

道の駅つる おみやげ

珍しい自然薯の1本売りや、ここでしか食べられない都留市のブランド豚「富士湧水ポーク」を使ったメンチカツなど都留ならではの美味しそうな食材が並んでいます。

道の駅つる 自然薯

道の駅で働くスタッフの方にオススメ商品を聞いたところ、一番の人気商品が道の駅の地産地消レストラン「お勝手場」で毎日手作りされている「プレミアム生プリン」とのこと。昔ながらの素朴でシンプルなプリンですが、濃厚な卵の味と程よい苦味のあるカラメルソースが絶妙にマッチした絶品でした。

道の駅つる 生プリン

この日は平日でしたので販売されていませんでしたが、土日限定でこのプリンに自然薯を加えた特製プリンもあるみたいです。自然薯のとろみがプリンと混ざり合いなんとも言えない食感になるのだとか。これは気になりますね。

道の駅つる 生プリン試食

もちろんプリンだけでは足りませんでしたので、館内の地産地消レストラン「お勝手場」で食事をとることに。

道の駅つる 食堂

注文したのは「富士湧水ポーク」を使ったカツカレー。ジューシーなお肉ももちろん美味しかったのですが驚いたのがカレーのルー。食事に口をつける前から、スパイスの香りが広がり食欲を掻き立てられます。食後にスタッフの方にルーについてお話を聞いたところ、研究に研究を重ね、12種類のスパイスで作ったオリジナルのものだそう。

道の駅つる カレー

道の駅つるでは、温泉やアミューズメント施設が併設されているわけではないので、お客様に満足してもらうために食事にはとことんこだわっているそうです。都留にお立ち寄りの際はぜひご賞味ください。

道の駅 つる
所在地:山梨県都留市大原88
TEL:0554-43-1110
営業時間:9:00〜17:30(4月1日〜12月30日)9:00〜17:00(1月5日〜3月31日)
駐車場:93台(RVパークは6台)
公式サイト:https://www.1000nentsuru.com


道の駅にいる時から気になっていた高架線。これは全長42.8kmもあるリニアモーターカーの実験施設で実際にリニアモーターカーを走らせて実験を行なっています。全長42.8kmの内、約35.1kmはトンネル区間となっているリニア実験線ですが、「道の駅つる」周辺は地上にリニアモーターカーが姿を見せる貴重なエリアです。


リニア見学センター


リニア見学センター どきどきリニア館 外観

「道の駅 つる」から車で3分ほどの位置には「リニア見学センター」があります。リニア見学センターは2014年4月にオープンし、リニアモーターカーについての知識を学べたり、体験ができる「どきどき リニア館」と山梨県の観光情報の紹介やリニアグッズを販売している「わくわく やまなし館」が敷地内にあります。

どきどきリニア館に入り、まず目に飛び込んでくるのがこのリニアモーターカー。2003年に鉄道の世界最高最高速度581Km(当時)を樹立した時の実験車両(実物)です。

リニア見学センター リニアモーターカー展示

外観はとても未来的ですが、中に入ると、ちょっと小さめの新幹線といった感じ。展示用のため左側の座席はない状態ですが、実際のリニアモーターカーの座席は新幹線よりも1列少ない4列となるそうです。

リニア見学センター リニアモーターカー内部

リニアモーターカーの説明を受けている



2Fに上がると、リニアモーターカーが浮上する仕組みなど、リニアモーターカーの仕組みを体験しながら学べる展示がたくさんあります。

リニア見学センター 浮上実験

リニアモータカーは150km/h前後で浮上走行にきりかわるらしい



中でも特に人気なのが磁気浮上を体験できるこちらの実験装置。大人1人で乗るのはちょっと恥ずかしかったですが、地面との摩擦がなく前後に動くこの不思議な感じは1度体験してみる価値ありです!

リニア見学センター ミニリニア

2Fにはリニアモーターカーの走行試験を間近で見られる屋外見学テラスもあります。しかし、残念なことに現在は改良型試験車両の製造中とのことで、2020年の5月頃まで走行試験は実施されない予定とのこと。新しい車両のお披露目が今から待ち遠しいですね。

リニア見学センター 実験線

3Fにはリニアモーターカーが開通された後の未来の山梨県を想像して造られた巨大ジオラマがあります。バックには四季折々の山梨の風景がスクリーンに映し出され、車や電車、リニアモーターカーが走るリアルなジオラマに大人も大興奮でした。

リニア見学センター ジオラマ

リニアモーターカーを満喫した後はもうひとつの建物、「わくわく やまなし館」へ。

リニア見学センター わくわく山梨館 外観

館内の1階にはここでしか買えないリニア関連グッズや山梨県のお土産を販売している「ショップ2027」があります。(2027年は品川と名古屋を結ぶリニアモーターカーの開通予定年)

リニアモーターカーのグッズに大人も子供も大喜び間違いなしです。ここの売れ筋No.1商品は、「リニア見学センターオリジナルクッキー」だそうです。

リニア見学センター ショップ

2階には山梨県の観光情報コーナーがあります。編集部でお邪魔した時間が閉館間際でしたのでスクリーンに映像は映し出されていませんが、普段は映像やパネルで山梨県の観光情報が紹介されています。各市町村のパンフレットもあるので、山梨県に旅行される際はここで情報収集するのも良さそうです。

リニア見学センター 観光情報センター

3階はリニアモーターカーの走行試験を見学できる展望室になっており、リニアモーターカーの走行試験が行われる際には見ることが出来ます。どきどきリニア館の展望室よりもやや低い位置にあるので、また違った角度からリニアモーターカーを見ることができそうですね。

訪れる前は子供向けの施設かと思っていましたが、実際には大人も楽しめるコンテンツが盛りだくさん。リニアモータカーについて学んだり、体験したりできるのはリニア見学センターだけ!ぜひ遊びに行ってみてください。駐車場も広く、キャンピングカーでも問題なく停めることができました。

リニア見学センター 駐車場

山梨県立リニア見学センター
所在地:山梨県都留市小形山2381
TEL:0554-45-8121
開館時間:9:00〜17:00(最終入館16:30)
休館日:公式サイトのカレンダーをご確認ください
公式サイト:https://www.linear-museum.pref.yamanashi.jp/index.html


リニア見学センターで楽しんでいたら、すっかり日もくれてしまい。なんだか空腹に・・・

今回、色々と都留市のおすすめスポットを教えてくださった、「生涯活躍のまち・つる推進協会」の柿沼さん、藤島さん(前編参照)と合流し、おすすめの焼き鳥屋さんへ向かいます。

本格炭火やきとり またぎや


本格炭火やきとり またぎや

今回の旅の最後となる焼き鳥屋さんは都留市上谷にある居酒屋「またぎや」さん。

東京の立川で17年間焼き鳥屋をされていたご主人自慢のヤキトンや焼き鳥は絶品。写真に写っているお魚は珍しいヤマメの刺身。川魚であるヤマメは淡白な味のイメージがありますが、またぎやさんのヤマメは脂がのっていて非常に美味です。

本格炭火やきとり またぎや 食事

ご主人は、釣りが大の趣味で東京から都留市に移住されたそうです。

本格炭火やきとり またぎや ご主人

本格炭火やきとり またぎや
所在地:山梨県都留市上谷6-10-2 フェスタイン1F
TEL:0554-56-9004
営業時間:17:00〜22:30(L.O.22:00)
定休日:月曜日



生涯活躍のまち・つる推進協会


柿沼さん、藤島さん

美味しい食事に舌鼓を打ちながら、「生涯活躍のまち・つる推進協会」の活動や都留市の魅力についてお話しを聞かせていただきました。

「生涯活躍のまち・つる推進協会」では”多世代にわたる市民が生涯を通じて活躍し、いきいきと暮らせる環境を多様なプレイヤーの共創により実現する“をミッションに掲げ、健康増進・仕事創出・生涯学習・移住促進の4つのテーマで事業を創出されているそうです。

柿沼さんと藤島さんも元々は東京のご出身ですが、半年ほど前に都留市に移住し、現在は主に都留市への移住促進事業に従事されています。そんなお二人が感じる都留市の魅力についてお聞きすると「自然がたくさんあるのに都心へのアクセスが良い」「外から来た人に対しても寛容な文化があるので移住者にとっても居心地が良い」との答えが返ってきました。

生涯活躍のまち・都留推進協会

都留市は人口3万人ほどの市ですが、人口の10%にあたる約3,000人は都留文科大学の学生さん。毎年800人近い学生さんが都留市に新しく住み始めたり、逆に卒業生を送り出したりと人口の規模に対してヒトの行き交う割合が非常に多いという背景があるので、「移住者に対しても寛容なまち」なのだそうです。

また、「teraco」で出会った佐々木さんや「またぎや」のご主人のように都留市の雄大な自然に魅かれて移住する方も多いとのこと。車で少し走れば、富士山の美しい水が流れる桂川や「新・花の百名山」に選ばれた三ツ峠山や二十六夜山、富士五湖方面にも近く、釣りやトレッキングなどを楽しむ人には最高の環境です。キャンピングカーを使って山梨県に遊びに行く際の拠点としてもとても良い環境だと感じました。

今回は一泊二日での都留市への旅でしたが、素敵な人や場所との出会いがたくさんありました。DRIMO編集部でもまたゆっくり遊びに行きたいと思います。読者の皆様もぜひ一度、都留市に足を運んでみてください。

今回取材にご協力頂いた皆様、ありがとうございました。

・生涯活躍のまち・つる推進協会 様
・都留戸沢の森 和みの里キャンプ場(芭蕉月待ちの湯)様
・コワーキングコミュニティteraco 様
・道の駅 つる(RVパーク つる) 様
・山梨県立リニア見学センター 様
・本格炭火やきとり またぎや 様

DRIMO編集部

DRIMO編集部です。 キャンピングカーや車中泊の情報を中心に、バンライフなど車旅に関する情報をお届けします。