【富山】地元民が19カ月車中泊で厳選!知る人ぞ知る秋の道の駅グルメ6選

富山・石川を中心に、会社員のまま連続19カ月の車中泊生活を送ってきました。
平日も休日も各地の道の駅を巡り、泊まったり買い物したりするうちに、地元の名物食材にはずいぶん詳しくなったと思います。
今回は、富山県の道の駅で手に入る「秋のグルメ」をご紹介。
決して高いものばかりをおすすめするのではなく、その土地ならではの味を楽しめる品を選びました。
車旅では道の駅に立ち寄る機会も多いはず。
全国的にはまだ知られていない富山の食材を、ぜひ旅の途中で見つけて、買って、味わってみてくださいね。
ブリ・フクラギ

富山といえば、ブリ。
なかでも氷見の寒ブリが有名ですが、富山では1年を通してブリが水揚げされ、寒ブリ前のほどよい脂のブリも人気です。
地元で日常的に食べられているのは、ブリの若魚「フクラギ」。
フクラギはハマチサイズのブリで、脂が控えめでさっぱりしているため、毎日のおかずにはこちらを好む人が多いんです。
秋は越冬前で身が肥え、より旨みがアップしています。
購入できる「道の駅 氷見(ひみ番屋街)」

富山県でも指折りの人気の、道の駅氷見(ひみ番屋街)。
氷見漁港直送の鮮魚を中心に、地元野菜や加工品、飲食店がずらりと並びます。
車中泊の拠点としても知られ、温泉へ徒歩で行けるのも魅力です。
行ってみた感想
ここまで鮮魚が充実した道の駅は貴重。
冬は運がよければ寒ブリの一本買いも可能です(不漁時を除く)。
通年でブリ・フクラギや刺身が並び、館内の食事処ではそれらを使った海鮮丼も楽しめます。
車中泊スポットとしても人気で、使い勝手抜群でした。
道の駅 氷見(ひみ番屋街)
所在地:富山県氷見市北大町25-5
TEL:0766-72-3400
営業時間:
物販施設8:30〜18:00
鮮魚施設8:30〜18:00(売り切れ次第終了)
フードコート8:30〜18:00
飲食施設11:00〜18:00
回転寿司10:00〜20:00
休館日:1月1日(施設メンテナンスのため臨時休業あり)
駐車場の台数:普通車220台、大型車10台
詳細はこちら▷道の駅 氷見
学校給食にも出る紅ズワイガニ

福井の越前ガニが有名ですが、富山もカニどころ。
ズワイガニ・紅ズワイガニの両方が水揚げされ、紅ズワイガニは「高志の紅ガニ」ブランドとして人気上昇中です。
学校給食に出ることもあるほど、地元では身近な存在。

シーズン中は、「カニ小屋」がオープンし、一人3,500円でまるごと一杯のカニを堪能できますよ。
購入できる観光名所「新湊きっときと市場」

道の駅ではありませんが、新湊の代表的な観光スポット、新湊きっときと市場。
カニのシーズンには多くの観光客でにぎわい、カニを買うことができます。
新湊漁港が近く「昼セリ」を見学できるのも魅力です。
行ってみた感想
シーズン中は入り口前でカニを実演販売があり、茹でている香りが食欲をそそります。
館内にはカニ以外の鮮魚も豊富。
レストランや浜焼きコーナーなど飲食店も充実していますが、通は周辺の食堂を選ぶことも多いようです。
近くには、「カニ小屋」もあります(水・日曜日定休)。
ちなみに、ここは24時間利用できるトイレがないため、車中泊には不向きです。
新湊きっときと市場
所在地:富山県射水市海王町1
TEL:0766-84-1233
開館時間:9:00〜17:00(時期により変動)
休業日:年中無休
駐車場の台数:普通車365台、大型車20台
詳細はこちら▷新湊きっときと市場
最近人気の「ゲンゲ」

富山湾で水揚げされる深海魚・ゲンゲ。
かつては見た目の印象からほとんど注目されませんでしたが、近年はコラーゲンたっぷりの旨みが評価され、富山湾を代表する魚の一つとして人気が高まっています。
地元の居酒屋でも見かける機会が増えました。
旬は9月から翌5月です。
汁物や煮付けが定番ですが、唐揚げもおすすめ。
私は「ひみ番屋街」で唐揚げを購入しましたが、ふわふわした食感で、臭みはまったくありませんでした。
購入できる道の駅「魚の駅 生地」

ここは漁協が運営する「魚の駅 生地」です。
取り扱う魚の種類はとても多く、生け簀の生魚が並ぶことも。
富山県の東西で獲れる魚は少し違うので、氷見の「ひみ番屋街」と比較しても面白いです。
カニやトヤマエビも多く取り扱っています。
行ってみた感想
スーパーではまず見かけないような魚を買うなら、ここが最短ルートです。
たとえばトヤマエビはスーパーに並んでいませんが、「魚の駅 生地」では量も多く、価格も手頃でした。
食事は別棟「できたて館」で、魚料理中心のメニューが揃います。
ちなみにここは車中泊不可です。
魚の駅生地
所在地:富山県黒部市生地中区265
TEL:
・できたて館【航海灯】0765-57-3567【香家】0765-57-0430
・とれたて館0765-57-0192
営業時間:
・できたて館【航海灯】11:00〜15:00(L.O14:30)【香家(予約)】17:00〜22:00
・とれたて館9:00〜18:00
定休日:水曜日
駐車場の台数:普通車40台
詳細はこちら▷魚の駅 生地
かぼちゃいろいろ

秋といえば、かぼちゃ。
富山・飛騨の山間部には、ご当地ならではの品種がいくつもあります。
ここでは代表的な二つをご紹介します。
五箇山ぼべら(富山)
五箇山で育てられている「五箇山ぼべら」。
ラグビーボールのような形で、甘みが強く、皮がやわらかいのが特徴です。
2004年の「富山の伝統野菜」調査で存在が広く知られ、その後は品種改良が進み栽培が広がりました。
宿儺(すくな)かぼちゃ

飛騨高山特産の細長いかぼちゃ。
名は飛騨の伝統「両面宿儺」に由来します。
あえて否定しますが「特級呪物」ではありません。
2001年ごろに自家用栽培され、糖度が高く、へちまのような長い形が特徴。
スーパーではカット売りされることが多いです。
富山でも見かける機会があり、道の駅 白川郷でも販売されていました。
購入できる道の駅「道の駅 福光」

南砺市周辺の農作物が集まる「道の駅 福光」。
富山県内でも「ひみ番屋街」と並ぶ人気の道の駅です。
野菜は種類も豊富で、スーパーでは見かけない、伝統野菜にも出会えます。
行ってみた感想
国道304号線沿いにあり、南砺市はもちろん石川県側からの来訪者も多いです。
南砺市の特産品も購入できますが、五箇山の堅豆腐や赤カブの加工品、かぶら寿司など、南砺の特産品が揃い、地元客で賑わっていました。
こちらは車中泊も可能です。
道の駅 福光
所在地:富山県南砺市中ノ江21
TEL:0763-52-4100
営業時間:9:00〜18:00
休館日:12月31日、1月1日、1月2日
駐車場の台数:普通車120台、大型車15台、身障者用2台
詳細はこちら▷道の駅 福光
のどぐろ

富山では、アカムツを「のどぐろ」と呼びます。
名前の通り、口の中が黒いのが特徴。
富山湾では高級魚として知られていますが、小ぶりなものはスーパーで手頃に買えることもあります。
「白身のトロ」とも称され、県外からこの魚を目当てに来る方も多いです。
食べられる場所「氷見前寿司」
ひみ番屋街の敷地内にある寿司屋「氷見前寿司」です。
ネタは主に氷見漁港から直送。
富山湾の魚を味わえる一軒で、のどぐろは生と炙りの両方を提供しています。
行ってみた感想
ネタが大ぶりで、満足感があります(賛否両論あり)。
旅の時間に余裕がないときでも入りやすく、ここで食事をしてから「ひみ番屋街」で買い物を楽しむ人が多い印象です。
氷見前寿司
所在地:富山県氷見市北大町25-5
TEL:0766-50-8838
営業時間:10:00〜20:00
定休日:1月1日
駐車場の台数:普通車220台、大型車10台
詳細はこちら▷氷見前寿司
呉羽なし(くれはなし)

呉羽山麓で育つ富山の名産の呉羽なしです。
種類は幸水、豊水、秋月、新高の順に旬が移ります。
特徴は、袋をかけない露地栽培。
直射日光と雨風を受けて育つため、甘みがのりやすいと言われています。
買うなら、道沿いの直売所がおすすめ。
完熟に近い時期に収穫されるため、スーパーよりも甘さや鮮度が抜群です。
購入できる道の駅「道の駅 万葉の里高岡」

国道8号線沿い、能越自動車道・高岡ICすぐ横にある「道の駅 万葉の里高岡」です。
農産物は少なめですが、呉羽なしは取り扱っています。
お土産や工芸品が充実しており、とくにドラえもんグッズは多数あります。
名物爆盛りメニューでも知られ、挑戦する人が後を絶たないとか。
行ってみた感想
人気の車中泊スポット。
金沢・能登・飛騨・新潟方面のいずれにも動きやすく、北陸旅の中継地点として抜群の立地です。
周辺は飲食店が多く、遅い時間でも食事に困りません。
また、車で約3分の場所に入浴施設もあり、拠点にすると旅の計画が立てやすいと思いますよ。
道の駅 万葉の里高岡
所在地:富山県高岡蜂ヶ島131‐1
TEL:0766-30-0011
営業時間:9:00〜21:00
定休日:年中無休
駐車場の台数:普通車70台
詳細はこちら▷道の駅 万葉の里高岡
まとめ
道の駅や市場を回れば「今ここだけ」の味に出会えます。
買い物は鮮魚は午前、直売の果物・野菜は夕方の値下げも狙い目です。
保冷バッグ&保冷剤を忘れずに。
車中泊は各施設のルール順守・火気厳禁・ゴミ持ち帰りなど他人に迷惑をかけないよう楽しみましょう。
氷見で魚、新湊でカニ、黒部で珍魚、南砺でかぼちゃ、高岡で梨――この“食のはしご”だけで富山の秋を満喫できます。