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14ヶ月の車中泊生活者が教える。西能登の道の駅巡りおすすめルートと観光スポット

西能登道の駅巡り

私は現在、石川県七尾市の企業に勤めながら、車中泊生活を続けています。

気がつけば14カ月を超えました。

平日は氷見市や七尾市の、海が見えるような場所を選んで車中泊をしています。

最近では、氷見市や七尾市以外でも車中泊を行う機会が増えてきました。

その中でも能登エリアの道の駅にはずいぶん詳しくなったと思います。

前回の記事では、能登半島の東側の道の駅を巡るおすすめルートを紹介しました。

今回はその続編として、輪島市をスタート地点に、能登半島西側を巡るおすすめルートをご紹介します。

あわせて、各ルート沿いにある観光スポットについても、実際に訪れた視点で解説したいと思います。

今回のルート




七尾市→道の駅 輪島→道の駅 赤神→道の駅 とぎ海街道→道の駅 ころ柿の里しか→道の駅 のと千里浜→道の駅 織姫の里なかのと→七尾市

七尾市→道の駅輪島→道の駅赤神




ルート:能越自動車道・国道470号・国道249号

今回は「七尾市」からスタートするルートをご紹介します。

能越自動車道を使えば、一気に七尾市までアクセスできるため、ガソリン補給や食料の買い出しなど旅の起点として非常に便利な場所です。

今回は、輪島市には寄り道せず、移動することを考慮しています。

能越自動車道を活用することで、効率よく移動できます。

道の特徴について


七尾市から三井ICまでは、道路の復旧が進んでおりスムーズな移動が可能です。

三井ICから先、輪島方面へ向かう道は、道路脇にまだ復旧工事中の箇所はありますが、通行には支障ありません。

ただし、輪島市から「道の駅赤神」へ向かう峠道は、地震の被害が大きかった場所であり、一部は片道交互通行となっています。

ナビの案内通りでは通行しにくいケースもあり、実際に私も危うく通行困難なルートに案内されかけました。

ナビよりも道路標識を優先して走行することを強くおすすめします。

給油・食料調達について


能越道の「直津IC」手前には大きめのセルフのガソリンスタンドがあります。

また、和倉温泉付近には「どんたく」という大型スーパーがあり、食材や飲み物の調達も安心です。

道の駅 輪島の特徴


道の駅 輪島の外観

輪島市の中心部に位置する道の駅です。

もともとは、「のと鉄道・輪島駅」として使用されていましたが、廃線となり、現在はその跡地を有効活用して道の駅として整備されています。

この道の駅にはバスターミナルが併設されており、観光客の利用も多く見られます。

ただし、道の駅としての営業は、震災の影響もあってまだ完全には復旧していない印象です。

周囲の飲食店は営業を再開していますが、時短営業を行なっているところもあります。

事前に営業時間を調べておくと安心です。

道の駅 輪島
所在地:石川県輪島市河井町20-1-131
TEL:0768-23-1503
駐車場の台数:普通車56台(ただし一部仮設住宅スペースとなっている)
詳細はこちら道の駅 輪島



道の駅赤神の特徴




道の駅 赤神は、冒険家・風間深志さんと縁が深いようで、バイク乗りの聖地のような存在です。

施設内には、風間さんが北極点到達時に実際に使用した道具の展示もあります。

マスコットキャラクター赤髪ほのこの看板

また、ここにはマスコットキャラクターの「赤髪ほのこ」ちゃんがいて、販売店では「赤髪ほのか」グッズが買えるそうです。

建物

敷地内には足洗い用の水道設備があります。

トイレも、この規模の道の駅としては比較的広めで使いやすい印象でした。

私が訪れた際は、販売店もレストランも営業時間外でしたが、掲示物によると、現在は時短営業中(10:00〜14:00)のようです。

すぐ近くに、スーパーの並みに品揃えのあるドラッグストアがあり、鮮魚も手に入ります。

道の駅自体は空いていて、私が土曜日の夜に車中泊した際も、利用者はほとんど見かけませんでした。

道の駅赤神
所在地:石川県輪島市門前町赤神壱110
TEL:0768-45-1001
駐車場の台数:普通車31台
詳細はこちら▷道の駅赤神



道の駅赤神→道の駅とぎ海里山街道




ルート:249号線

道の特徴について


道路状況に関しては、輪島市付近と比較すると、地震などの被害が少なめで、通行にも特段の問題はありませんでした。

給油・食料調達について


この区間では、目立たったガソリンスタンドやスーパーは見かけませんでした。

ただし、「道の駅 とぎ海街道」周辺まで来ると、エネオスやアポロのような大手のガソリンスタンドや、大型スーパーが点在しており、補給や買い物には便利なエリアです。

道の駅 とぎ海街道の特徴


道の駅 とぎ海街道の外観

町の中にある道の駅で、ホテル兼温泉施設が併設されています。

海が目の前に広がっており、「世界一長いベンチ」があることで人気の観光地でもあります。

駐車場は広く、車中泊利用者も少なめで静かに過ごせる場所です。

販売店は営業を再開しており、町の特産品を中心として品揃えが特徴。

私が訪れたときは、閉店後でしたが、建物は立派で、施設の充実ぶりが感じられました。

この道の駅は、海辺のレジャーエリアの一部として整備されており、周辺ではテニスやゴルフも楽しめる「総合レジャーランド」のような施設になっています。

道の駅 とぎ海街道
住所:石川県羽咋郡志賀町富来領家町甲3-5
TEL:0767-42-0975
駐車場の台数:普通車75台
詳細はこちら▷道の駅とぎ海街道



おすすめ観光スポット①:トトロ岩


トトロ岩

地震の前は、両耳がしっかりとあったトトロ岩でしたが、地震の影響で片耳が崩れてしまいました。

それでも、まだトトロの姿は保たれています。

よく見ると、小さい目玉もついていて、まさに「トトロ」にそっくりな岩です。


おすすめ観光スポット②:琴が浜(泣き砂の浜)




ここの砂丘は、足を踏みしめると、「キュッキュッ」と音を立てて泣くように鳴くため、「泣き砂の浜」と呼ばれています。

また悲恋物語が語り継がれており、有名な景勝地として知られています。


道の駅とぎ海街道→道の駅ころ柿の里しか




ルート:深谷中浜線または国道249号線

道の特徴について


この区間を移動する際、海岸線の景色を楽しみたい場合は「深谷中浜線」を通るルートがおすすめです。

いくつかの景勝地へのアクセスも良好です。

ただし、地震や豪雨などによる道路損傷の影響で、交互通行の箇所がいくつかあります

逆に早く「道の駅 ころ柿の里しか」に行くなら、「国道249号線」を利用すると良いです。

道の駅 ころ柿の里しかの特徴


道の駅 ころ柿の里しかの外観

「道の駅 ころ柿の里しか」は、雰囲気としては「道の駅 とぎ海街道」と似ていますが、ここの名物は「ころ柿(干し柿)」です。

とくに人気なのが「ころ柿ソフトクリーム」。

地元名産のころ柿を使った甘みで、訪れる人からの評判も高いです。

また、農産物だけでなく、新鮮な海産物も多く扱っています。

この道の駅には温泉施設が併設されていおり、夜でもにぎわっている印象を受けました。

「道の駅 とぎ海街道」は海のレジャーエリアという感じですが、「道の駅 ころ柿の里しか」は町の中心にあり、地元の人々の日常的な利用も多そうな雰囲気でした。

温泉施設は21:00まで営業しているので、旅の疲れを癒すのにも最適です。

道の駅 ころ柿の里しか
所在地:石川県羽咋郡志賀町末吉新保向22番地1
TEL:0767-32-4831
駐車場の台数:普通車75台
詳細はこちら▷道の駅 ころ柿の里しか



おすすめ観光スポット①:厳門(がんもん)




石川県志賀町には、日本海の荒波によって削られた奇岩が数多く存在していますが、「厳門」もそのひとつです。

江戸時代の浮世絵師・歌川広重が描いた「六十余州名所図会」にも登場しており、歴史的にも価値のある景勝地です。


おすすめ観光スポット②:旧福浦灯台(きゅうふくらとうだい)




旧福浦灯台は、日本で最古の木造灯台のひとつと言われています。

その起源は1608年にまで遡り、当初はかがり火を焚いて航行する船の導標として使われていました。

現在の灯台は、1876年に当時の姿そのままに再建されたもので、歴史建造物としても大変貴重です。


道の駅ころ柿の里しか→道の駅のと千里浜




ルート:国道249号線

道の特徴について


この区間では、千里浜に向かう途中でバイパスに入るため、走りやすい道路状況となっています。

ただし、周りの車はスピードを出していることが多いため、ゆっくり走りたい方には別ルートの検討もおすすめです。

とはいえ、現在の道路状況においては走行上の問題はほとんどありません。

道の駅 のと千里浜の特徴


道の駅 のと千里浜の外観

新しい道の駅らしく、直売所やカフェはもちろん、足湯、RVパーク、そして千里浜を走った車のためのタイヤシャワーを完備しています。

千里浜なぎさドライブウェイのゴール地点に近く、SSTR(サンライズ・サンセット・ツーリング・ラリー)のグッズなども多数取り揃えられています。

とても広く清潔感がありl、おしゃれな雰囲気が印象的です。

周囲は海岸リゾートエリアということもあり、道の駅も洗練されていて、旅行気分を盛り上げてくれます。

5月時点では車中泊利用者はまだ少なめでしたが、これから夏にかけて海水浴シーズンとともに車中泊利用者が一気に増えると予想されます。

道の駅 のと千里浜
所在地:石川県羽咋市千里浜町タ1-62
TEL:0767-22-3891
駐車場の台数:普通車166台
詳細はこちら道の駅 のと千里浜



おすすめ観光スポット①:気多大社(けたたいしゃ)




能登国一宮として知られる「気多大社」。

大伴家持が参拝した記録もあり、崇神天皇の時代から創建されたという由緒正しい神社です。

恋愛成就のご利益があるとも言われ、女性にも人気の高いパワースポットです。

詳細はこちら▷気多大社


おすすめ観光スポット②:宇宙科学博物館 コスモアイル羽咋




「学研ムー」でおなじみ、UFOの町・羽咋市にある話題の施設です。

本物のロケットパーツやNASA関連技術に加え、ロズウェル事件の宇宙人模型などユニークな展示もされています。

詳細はこちら▷宇宙科学博物館 コスモアイル羽咋


道の駅 のと千里浜→道の駅 織姫の里中能登




ルート:国道415号線、国道159号線

道の特徴について


道路の復旧も完了しており、地震の影響は無く、快適に走行できます。

このルートは、羽咋市内から七尾市内までをつなぐアクセスの良い道路です。

中能登町のショッピングエリアを通過するため、途中でのガソリンの補給や食材調達にも困りません。

道の駅 織姫の里なかのとの特徴


道の駅 織姫の里なかのとの外観

ここの道の駅は「カラフル野菜」を名物として販売しているのが特徴です。

また、飲食店が3店舗あり、和風・洋風・軽食とそれぞれ特色のメニューを提供しています。

ドッグランも併設されていて、地元の犬愛好家も毎日訪れるほど親しまれています。

販売店も力が入っていますが、それ以上に観光案内も積極的にアピールしている印象です。

「おむすびの遺跡(おにぎり型の土器)」が発掘されたことや「どぶろく造り」が左官職人によって行われていた歴史などを観光PRに活用しています。

道の駅の道路を挟んだ向い側には、平和堂のショッピングモールがあり、この一帯は中能登町の中でもにぎやかな場所です。

道の駅 織姫の里なかのと
住所:石川県鹿島郡中能登町井田部10-1
TEL:0767-76-8000
駐車場の台数:普通車99台
詳細はこちら▷道の駅 織姫の里なかのと



おすすめ観光スポット①:能登國二之宮 天日陰比咩神社(あまひかげひめじんじゃ)




能登二宮であり、二千年の歴史をもつ由緒ある神社です。

大三輪の神が祀られており、古くから酒造りの神社として信仰されてきました。


おすすめ観光スポット②:雨の宮古墳(あめのみやこふんぐん)




こちらは4世紀ごろに築かれた古墳群で、36基の古墳が確認されています。

石川県内最大級の古墳で、当時の姿を体感できる貴重な史跡です。

詳細はこちら▷石川県中能登町


道の駅織姫の里中能登→七尾市(終点)




ルート:国道159号線

旅のスタート地点を七尾市にしたのにあわせて、終点も七尾市としました。

これにより能登半島の西側をぐるっと一周するルートが完成します。

七尾市を終点としたもう一つの理由は、能越自動車道から北陸自動車道や東海北陸自動車道へのアクセスが楽なことです。

なお、このルート以外にも、羽咋市方面から金沢方面へ向かうのも良いでしょう。

道の特徴について


距離は比較的短いですが、七尾市街地から能越自動車道・七尾ICまでのアクセスが良好です。

旅の締めくくりとしても便利なルートです。

能登の車中泊サラリーマン

能登地方を拠点として活動している50代男性。 普段はサラリーマンとしてとある能登地方の企業に籍を置いています。 自宅はあるものの、6カ月以上車中泊で生活していております。 私が車中泊を続ける目的は、度重なる災害で車中泊を余儀なくされた場合に備え、出来るだけ快適に過ごせるノウハウを蓄積することです。