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【富山】16カ月車中泊生活者おすすめ!漫画・アニメの聖地とその近くの車中泊スポット

漫画・アニメの聖地

私は車中泊生活16カ月目の会社員です。

出身は富山県高岡市。

現在は高岡・氷見・七尾エリアを拠点に、日替わりで車中泊スポットを巡る日々を送っています。

富山県西部(高岡・氷見・射水エリア)には、昭和から平成・令和にかけての漫画やアニメの舞台となった“聖地”が点在。

今回は、車中泊生活16か月の私が実際に訪れたスポットを「漫画・昭和レトロ編」と「アニメ・平成以降編」の2回に分けて紹介します。

前編では「まんが道」「きまぐれオレンジ☆ロード」「ほしのふるまち」といった、昭和の名作やノスタルジックな舞台を中心に。

後編では「君の膵臓をたべたい」「ゆるゆり」など、近年話題のアニメ作品の舞台を取り上げます。

それぞれの聖地とあわせて、車中泊に便利な道の駅情報もあわせて紹介するので、旅の参考にしてください。

まんが道


漫画、アニメの紹介




「まんが道」は、藤子不二雄(A)先生による自伝的な漫画です。

藤子・F・不二雄先生との出会いから、東京に上京するまでが「富山編」で描かれています。

二人が小学生時代に高岡市立定塚小学校で出会い、漫画を通じて意気投合。

やがて一緒に漫画雑誌へ投稿するようになります。

高校卒業後は、一度就職をしますが、夢を諦めきれず、ついに二人は手塚治虫先生のもとでプロの漫画家を志し、上京することに。

と、いうところまでが富山を舞台とした物語です。

ロケ地紹介:高岡古城公園


高岡古城公園内

高岡市の顔というべき公園であり、かつて前田利長が築いた「高岡城」の跡地です。

江戸時代初期、「一国一城令」により城は取り壊されましたが、米蔵や市小倉(いちおぐら)などの施設は残されました。

町人の移動も制限されたことで、城下町としての機能は失われても、高岡の町は栄え続けました。

高岡古城公園内

明治時代に入ると、この場所は「高岡公園」として整備され、現在は緑豊かな市民の憩いの場となっています。

この古城公園のすぐ近くが、定塚小学校の学区であり、二人はよく古城公園の小山で漫画のアイディアを語り合っていたとのことです。


ロケ地紹介:定塚小学校


定塚小学校の外観

主人公が通っていた小学校です。

藤子不二雄(A)先生は、小学校の時に疎開でこの小学校に転校。

この時に藤子・F・不二雄先生と出会いました。

当時の校舎は現存していませんが、「この小学校で、二人は出会ったんだなあ」という感慨を持つことができます。

古城公園からも徒歩圏内で、最寄りの道の駅は「道の駅 万葉の里高岡」。

車で10分の距離にあります。


ロケ地紹介:文苑堂本店


文苑堂本店の外観(現在はホテル)

高岡市の地方チェーン「文苑堂書店」の旧本店です。

現在は、建物はそのままにホテル「ホテルニューオータニ高岡 アネックス棟」として利用されています。

私が学生の頃、この場所は漫画を描く道具の聖地のような存在でした。

地方では入手が難しかったであろう、スクリーントーンも種類が多く揃っていました。

最寄りの道の駅は、「道の駅 万葉の里高岡」。

車で15分ほど。

ただしこのエリアは市街地のため、駐車は市営駐車場の利用がおすすめです。

ホテルの詳細はこちら

まんが道のロケ地巡りに便利な拠点「道の駅 万葉の里高岡」


道の駅 万葉の里高岡の外観

「道の駅 万葉の里高岡」は、能越自動車道 高岡ICに隣接しており、能登方面・飛騨方面・金沢方面・新潟方面への中継地点としても多くの人が利用しています。

車中泊をしている車がいつも数台はあり、とくに能登地震の復興支援関係者が中継拠点として利用している様子もみられます。

また、併設レストランでは爆盛りメニューが有名です。

ボリューム満点で手頃な価格で食べられ、地元の人や旅人に人気。

一人では完食が難しい量のため、シェアして食べるのがおすすめです。

徒歩圏内にコンビニがあり、深夜まで営業している天然温泉付き銭湯も近くにあります。

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道の駅 万葉の里高岡
住所:富山県高岡市蜂ヶ島131番地1
駐車場の台数:普通車70台
車中泊:可能
アクセス:
「高岡古城公園」からは車で約10分
「定塚小学校」からは車で約10分
「文苑堂書店」からは車で約15分
詳細はこちら道の駅 万葉の里高岡



きまぐれオレンジ☆ロード


漫画、アニメの紹介



高岡が生んだもう一人の名漫画家


「きまぐれオレンジ☆ロード」は、1980年代にブームを巻き起こしたラブコメ作品。

作者の「まつもと泉」氏は、実は富山県高岡市にある高岡工芸高校の出身です。

同校は藤子・F・不二雄氏も通った高校で、2人の人気漫画家を輩出しているという事実は、あまり知られていません。

まつもと泉という名前は、もともと2人の合作ペンネームだったそうですが、デビュー直前に1人が離れたため、そのままペンネームを変えずに活動を開始したのだそうです。

「きまぐれ☆オレンジロード」とは?


週刊少年ジャンプにて、1984年から1987年まで連載されていました。

美少女キャラをメインに据えた少年漫画として、新しいブームを作った作品とも言われています。

物語の中心は、超能力を持つ優柔不断な主人公・春日恭介と、クールな美少女・鮎川まどか、そして年下の檜山ひかるによる三角関係を描いたドタバタ恋愛ドラマです。

当時アシスタントの証言によると、鮎川まどかのモデルは、中森明菜さん、檜山ひかるのモデルは小泉今日子さんとのことで、80年代アイドルの雰囲気が色濃く反映されています。

ロケ地紹介:高岡古城公園


古城公園のシーンははっきりとわかりづらいのですが、「おそらくここでは?」と地元民ならピンとくる場所がいくつもあります。

とくに、古城公園にはお濠があり、当時ボートに乗れたと記憶しています。

高岡古城公園内

作品中に登場するボートを漕いでいるシーンも、まるでその記憶を呼び起こすような描写になっています。

なお、ウィキペディアなどでは、「最初と最後の階段のシーンは古城公園」との記述もありますが、実際のロケ地としては氷見市の朝日山公園の可能性が高いようにも感じます。

最寄りの道の駅は、上の記事で紹介した「道の駅 万葉の里高岡」まで車で10分で行けます。


ロケ地紹介:高陵中学


高陵中学の外観

こちらは、きまぐれオレンジ☆ロードの主人公たちが通う「高陵学園」のモデルとなった中学校、富山県高岡市の「高陵中学校」です。

作者の「まつもと泉」氏も実際に通っていました。

最寄りの道の駅は、上の記事で紹介した道の駅万葉の里高岡までは車で約10分です。


ロケ地紹介:越中中川駅


越中中川駅の外観

高岡市内にある越中中川駅(JR氷見線)は、まつもと泉氏が通った高校のすぐ近くにあります。

漫画「きまぐれオレンジ☆ロード」に登場する「中川駅」は、地下鉄のように描かれていますが、駅名は「ここから名前をとったな」と、地元民としては納得の一致です。

まつもと泉氏が通っていた当時、中川駅の前には「10段ソフトクリーム」で有名なお店がありました。

私も食べたことがあります。

残念ながら2018年に閉店しましたが、なんと現在、「道の駅 万葉の里高岡」で10段ソフトクリームが復活!

ぜひ味わってみてください。

最寄りの道の駅は、「道の駅 万葉の里高岡」までは車で約10分です。


ロケ地紹介:abab


ababの外観

漫画の中で、主人公たちがアルバイトしていた喫茶店「アブカブ(abcd)」という店が登場します。

そのモデルではないかと噂されているのが、高岡駅前の通りにある「abab(アバブ)」というパブレストラン。

実際に訪れてみると、外観も店内も漫画とは異なりますが、「元ネタでは?」と思わせる雰囲気があります。

作中では高校生の恭介たちが働いていた喫茶店として描かれていましたが、実際は落ち着いた大人向けで、学生が気軽に入れる感じではないかもしれません。

最寄りの道の駅は、「道の駅 万葉の里高岡」まで車で約15分。

文苑堂本店からは、歩いて2〜3分の場所にあります。

町の中なので、市営駐車場の利用がおすすめです。

ほしのふるまち


漫画、アニメの紹介


原秀則先生による漫画作品「ほしのふるまち」は、週刊ヤングサンデーに掲載されていた恋愛ストーリーで、その舞台は富山県氷見市。

構想段階で担当編集者が富山出身だったことから、取材旅行を経て氷見市が舞台に選ばれました。

物語は、進学校で落ちこぼれて転校したきた少年と、地元の高校生に通いながら看護師を目指す少女との青春ラブストーリーです。

作中内に登場する街並みや自然の風景は、氷見市の実際の景観に忠実に描かれています。

本作は後に実写映画化もされ、主演は俳優・中村蒼さんと女優・山下リオさんです。

ロケ地紹介:氷見駅


氷見駅の外観

JR氷見線の最終駅である氷見線は、漫画に登場し物語の冒頭に多く描かれており、駅舎は今もなお、当時とほとんど変わらない姿を保っています。

主人公が通う高校のモデルとなっている「氷見高校」へ通う学生が、よく利用しています。

景色

また、氷見市は藤子不二雄A先生の生家がある町としても有名で、町中には「藤子不二雄Aワールド」に包まれています。

最寄りの道の駅は、道の駅 ひみ番屋街まで車で約5分です。


ロケ地紹介:高岡駅


高岡駅前

漫画「ほしのふるまち」にも登場する高岡駅ですが、漫画に描かれた駅はすでになく、現在は近代的な新駅舎へと生まれ変わっています。

そんな中でも、駅前にある大伴家持像(おおとものやかもち)像は、今も変わらず訪れる人々を迎えています。

また、ここはJR氷見線の始発駅でもあり、運が良ければ「忍者ハットリくん電車」を見ることができます。

最寄りの道の駅は、道の駅万葉の里高岡まで車で約10分です。


ロケ地紹介:薮田漁港バス停


薮田漁港バス停

ここは主人公たちが暮らしている家の近くにあるバス停で、物語の印象的なワンシーンにも登場します。

バス停のそばには薮田漁港があり、堤防の上でのシーンが描かれるなど、重要な場所となっています。

映画版でも、同じ場所が使われており、リアルな風景と物語がリンクしています。

とくに印象的なのが、DVDの裏表紙に使われている写真。

バス停の屋根に登った主人公と、その下に立つヒロインが会話するシーンが写されています。

最寄りの道の駅は、道の駅ひみ番屋街で車で約5分です。


ロケ地紹介:氷見高校


氷見高校の外観

物語に登場する高校のモデルとなったのが、富山県立氷見高等学校

小高い山の上に建つこの高校は、とても見晴らしがいいです。

また、近年では磯焼け対策の一環で除去されたウニを育てるプロジェクトに取り組み、地元のフレンチ料理人とコラボする活動など、全国的にもちょっと有名になりました。

最寄りの道の駅は、道の駅 ひみ番屋街で車で約5分です。

ロケ地紹介:魚眠洞・デイリーヤマザキ


魚眠洞

氷見の風景で、一コマ大きく描かれた場所がここです。

かつては「魚眠洞」がありましたが、現在は廃業しており、立地的にも惜しまれています。

魚眠洞とデイリーヤマザキ

その隣にあるのが、デイリーヤマザギ。

古くから営業しており、能登方面へ向かうドライバーやライダーに人気があります。

とくに七尾方面まで飲食店が少ないことが理由です。

また、すぐ近くには「薮田漁港」があり、歩いて約3分。

なお、トイレはありませんが、泊まれる駐車場もあり、実際に何台か停まっている様子もみられます。

最寄りの道の駅は、道の駅 ひみ番屋街で車で約4分です。


ほしのふるまちロケ地巡りに便利な拠点「道の駅ひみ番屋街」


富山観光で必ず名前が挙がる人気スポットが、ここ道の駅ひみ番屋街。

新鮮な魚介類を扱う市場では、寒ブリが1本売りされている事が多いです。

飲食店の数も多く、氷見の特産品を多く揃えています。

トイレの数は多く、24時間利用可能です。

人気の車中泊スポットですが、駐車場が広く、泊める場所に困ることはありません。

お店が営業している時間帯であれば、ここだけで富山名産のほとんどを味わえます。

また、周辺には氷見市の飲食店が点在し、天然温泉の入浴施設も隣接していますので、とても便利です。

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道の駅ひみ番屋街
住所:富山県氷見市北大町25-5
駐車場の台数:普通車214台
車中泊:
アクセス:雨晴海岸から車で約15分
詳細はこちら▷道の駅ひみ番屋街


 

能登の車中泊サラリーマン

能登地方を拠点として活動している50代男性。 普段はサラリーマンとしてとある能登地方の企業に籍を置いています。 自宅はあるものの、6カ月以上車中泊で生活していております。 私が車中泊を続ける目的は、度重なる災害で車中泊を余儀なくされた場合に備え、出来るだけ快適に過ごせるノウハウを蓄積することです。