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ほんのちょっとの道具の改造で、キャンプや車旅の車外空間が快適に!



ほんのちょっと改造するだけで劇的に便利になったり、あまり使っていなかったのに復活するキャンプ道具がある。

キャンピングカーや車中泊仕様車と言うと室内に目が向きやすいが、車外を快適にする事も案外大切なように思う。そして、それはもちろん映えとかを狙うためではない。

自分で道具に手を加えたり作ってしまうことで、より快適な空間が生まれれば楽しさが倍増するのだ。

今回は実例を交えながらそんな話題を。

あまり使っていなかった折りたたみチェアが復活

上の画像は現在最も気に入っている折りたたみチェアで、「あまり使っていなかった…」やつのことではない。これから述べるのは、このチェアをより快適に使うための工夫についてだ。

この折りたたみチェアは背もたれを3段階でリクライニングさせることができるようになっていて、食事やデスクワーク、昼寝のどれにも使う事ができる。

そして、一番のポイントは背もたれに十分な高さがあり、寝落ちしても首が後ろにカクッとならないことだ。これはイスを昼寝に使いたかったら非常に重要で、抑えておくべきポイント。

リクライニングチェア2

しかし、寝るときには足を上げたくなるからオットマンのようなものが欲しくなる。

今までは折りたたみのプラスチックのスツールをオットマン代わりにしていた。まあこれでも良いのだが、ちょっと硬いのが玉に瑕ではあり、見た目もチグハグで味気ない。

ディレクターズチェア1

何か良いものはないかと思っていたら、このあまり使っていなかった折りたたみチェアが目に留まった。

自分で買った覚えはないのだが、沢山あるイスの中に紛れていた1つだ。

見たら品名にカタカナで「ディレクターチェア」と書いてある。何故か日本人はsや’sを省きたがるクセがあるが、それを言うならディレクターズチェアだ。しかし、そんなことはどうでも良い。

この出番が少ないイス、最近のお気に入りのリクライニングチェアのオットマンとして使うのに、高さや大きさもにちょうど良い感じだ。

パイプがアルミで軽く、ワンアクションで展開できて面倒くさくないのも良い。そして、多分メーカーは違うと思うのだが、偶然にもまるで揃えたかのような色合いなのも◎だ。

このままオットマンとして使っても何も問題はないのだが、見ていたら閃いてしまった。ほんのちょっと改造するだけで、オットマン以外にも非常に便利に使える道具になることを・・・。

改造と言っても大したことではない。中途半端な高さの背もたれを外すだけのことだ。

ドリル

背もたれの柱は長いリベットのようなもので留められいるので、ドリルで頭を打ち抜けば簡単に外すことができる。

リベット外した後

片側2点で留められているから上から外してみたのだが、両側の下のリベット2つだけ外して背もたれを垂らしてしまうと上の画像のようになる。肘掛の付いたスツールのような状態だ。

リベット外した後畳んだ様子

たたんでも問題ないので、どうやら背もたれを取り払ってしまう必要はなさそうだ。取り敢えず下のリベットは外さずに残しておくことにしたのだが、この理由は後ほど。

それで、肝心な背もたれを外したかった理由は下の画像のようにして使おうと思ったからだ。

board-on

オットマン以外のメインの使用目的はこれだ。

ボードを洗ったり、フィンを付け外しする際の台として使いたかったのだ。肘掛け部分にボードを置いているのだが、背もたれがあったらこうして使うことはできない。

そして、これなら前用後ろ用2つの台を用意しなくても1つで事が足りてしまう。そして軽くて、たたんでおいても、海から上がってきたら片手でボードを持ったまま台を広げる事ができる。

実際使ってみたら今まで使った中で一番使いやすかったようで、結構感動してしまった。

肘掛け

肘掛け部分には元々パッドが入っていたのだが、薄かったからさらにパッドを追加して巻いた。使ったのは水道管に巻くようなやつだけど、パドルが送られてくるときにシャフトに巻かれていた廃材だ。

車の横

車の脇の日陰になる場所や開けたテールゲートの下にリクライニングしたチェアとセットで置けば、ゴキゲンな空間が出来上がる。

手作りオットマン

写っているのが汚い足で申し訳ないが、本人は極楽。ビールにアルコールが入っていなくても、冷えてさえいれば申し分なし!

パラソル

先日、ホームセンターで夏の終わりのセール価格になっていたので、イスに付けられるパラソルも調達した。

秋も日差しは強いし、こんなに小さなパラソルでも上空のトンビから大事なおにぎりやサンドイッチを守る事ができるのだ。

世間では季節商品と思われるようなものでも、このように自分にとっては季節限定ではなく役に立つものがある。季節の変わり目は、こうした買い物が狙い目だ。

IKEAテーブル1

その他にこんな使い方もできる。

このテーブルは、いつも主に車内で使用しているのだが、横着者がベッドの上で使う御膳のような物だ。

IKEAテーブル2

脚がついているので、高さもハイ・ロー2通りの使い方ができる。

イスを改造することで、この横着者御用達ベッド御膳まで、使い方の幅が広がった。

ピン

そして、上側のリベットを外して背もたれを取り払ってしまわなかった理由がこれ。

このままでもスツールとして使えるが、上の画像のようにリベットの代わりに抜き差し可能なピンを入れれば、元通り背もたれのあるイスに戻して使うことも可能なのだ。こうして使う機会は少ないかもしれないが、人に貸すときなどにはこうして使えた方が便利だ。

ほんの僅かに手を加えただけで、一応これでオットマン・ボードの台・ハイテーブルの脚・ローテーブルの脚・スツール・チェアと、6通りの使い方のできるマルチパーパスな道具に変身してしまった。

他にも、クーラーボックスを置く台にしたり、使い道は色々あると思う。

あまりと言うより、滅多に使われることのなかったものだが、これからは常備品として活躍することになり、何だかちょっと嬉しい気分になる。物の運命もわからないものだ。

他にも、ちょっとの改造で使いやすくなるアイディア

ランタン

これは以前にも紹介した事があるが、お土産物か何かのランタンの中に、100均で買った電球型のLEDライト(ランタンの後ろに写っているのと同じライト)を入れたもの。

忘れられていたようなお土産物も、こうして少し手を加えるだけでちょっとオシャレな実用品になる例だ。

鍋蓋1

これも以前紹介したかもしれないが、私はコッヘルの蓋にドリルで穴を開けて使っている。こうすることで、パスタや蕎麦を茹でた時にザルがなくても湯切りができるのだ。

最近は元々こうなっている製品も見かけるようになったが、新たに買い換える必要などない。簡単なことだからある物を活用して是非自分でやってみていただきたい。

鍋蓋2

このように縁から垂れにくくなるため、ヤカン代わりとして使う際にも使いやすくなる。

しかし、米を炊く時には蒸気がでてしまうのでダメだ。米炊きにも使いたかったら、アルミフォイルなどで穴を塞ぐ必要がある。

注ぎ口

これはOD缶(ガス缶)の大きい方がちょうど入る大きさの、ミニマムな装備にしたい人に人気のあるようなタイプのアルミのコッヘルだ。

しかし、やはり縁がそのままではヤカン代わりには非常に使いにくいため、プライヤーでグニュっと2回曲げて小さな注ぎ口を作ってしまった。

カップ麺のお湯を沸かしたり、2~3人分のコーヒーのお湯を沸かすのにも手頃なサイズのヤカンになるので、ファースト&ライトを目指すわけでなくても、車に常備しておくヤカン兼小鍋としても重宝する。

他にも、お玉やヘラの柄を曲げたり切ったり、ちょっと手を加えて使いやすくしている物は多々あり、忘れてしまったアイディアもある。

とにかく、こんな風にちょっと手を加えるだけで格段に使いやすくなったり、蘇る道具は少なくない。

そしてこんなことを考えている時間も楽しいものだけど、それがまた車の中で寝ているときなどに思いついたりすることも多いから尚面白い。