キャンピングカーはDIYでもっと快適になる!内装を大改造します!
我が家にキャンピングカー、セレンゲティがやってきてもう8年。
いわゆる「キャブコン」と呼ばれる、大きい真っ白の箱型で、頭の部分がドン!と出っ張ったタイプです。キャンピングカーという言葉を聞いたとき、一般的にイメージされるアレですね。
キャンピングカーにもいろいろとタイプがありますが、私はこのタイプを選んで大正解でした。
8年経った今でも、まったく飽きることなくキャンピングカー生活を楽しんでいます。いや、楽しみすぎています!
ここまで惚れ込んでいる理由はたくさんあるのですが、今回はそんな『キャンピングカーの魅力』と、『キャンピングカーでより快適に過ごすためのおすすめDIY』をご紹介します。
目次
いつでも出発できることが一番の魅力!
私は56歳の現役の会社員で、そうそう長いお休みもなく、変則勤務をしているため決まった休みを取りにくい環境にいます。
今まで何度か家族で旅行を計画しても、仕事の関係で宿をキャンセルしなければならなくなったり、急に休みが決まって旅行しようとしても、高い宿しか空いていなくて断念したことも。
そのたびに家族に申し訳なく思い、私自身もとてもがっかりしていました。
しかし、キャンピングカーが我が家にある今では、そんなことはありません!
キャンピングカーがあればあらかじめ宿を探しておく必要がないので、休みが決まったら、すぐに旅行に出かけられるんです。
たまにある土日休みのときは金曜の夜から出発できるので、時間も有効活用できますしね。まさに、『行きたいときが行きどき』という感じです。
キャンピングカーだからこそのワクワク
キャンピングカーで旅行するときの流れは、だいたいパターンが決まっています。
仕事を終わらせて、夕食、お風呂も済ませたら、だいたい夜の8時。
ここから、おもむろに出発準備を始めます。
私はキャンピングカーと設備の点検と準備、奥さんは夕食の残りと冷蔵庫の賞味期限間近の食材を優先的にキャンピングカーに積み込みます。
キャンピングカーにも冷蔵庫があるので、ムダになる食材がぜんぜんありません。夕食の残りは明日の朝食になります。
遊びがひと段落した子ども達は、この頃にはすっかりパジャマ姿。おのおのキャンピングカーに乗り込みます。
ミニバンでは、こんなことできないですよね。
準備ができたら、家族みんなで意気揚々と「さぁ行くぞ!」と出発。こんなワクワクする瞬間って、なかなかないですよ!
できる限り現地のそばまで運転して、眠たくなったら駐車場泊。
布団は我が家から持ち込んだ普段から使い慣れているものなので、夜もぐっすり。これを使うときと使わないときでは、疲れの度合いがぜんぜん違います。
こんな風に、今でこそキャンピングカーは我が家に欠かせない存在になっていますが、実のところ、私は当初キャンピングカーには懐疑的だったんです。
しかし、実際にキャンピングカーに乗ってみると、それまで感じていた「まぁ便利とは思うけど、それほどか?」という考えはどこかに消えてしまいました。
キャンピングカーで旅行に行くと、「めいっぱい遊んできた!」と心から思えるんです。
アウトドアは非日常を楽しむものですが、キャンピングカーだと、プラスアルファで快適性が付いてくるのもうれしいところ。
宿の予約もいらないし、チェックイン・チェックアウトを気にする必要もナシ。
ちょっとしたビジネスホテルより、ずっと居心地が良いです。
そして行きたいときにすぐ旅行に行ける、この手軽さもたまりません。
家族が仲良くなる車
我が家のキャンピングカーは、「家族が仲良くなる車」です。長女がキャンピングカーの旅の途中で言った言葉なのですが、まさに言い得て妙。
この言葉を聞いて、しみじみ「キャンピングカーに乗っていて良かった。子ども達が喜ぶ体験をさせられて良かった」と思いました。
キャンピングカーであちこち回りながら、食事、睡眠といった普段家の中でしていることすべてを車内でするという旅は、ある意味、家にいるよりも「家族」を感じます。
その日行った場所の感想、明日の予定など、おしゃべりの話題は尽きることがありません。
普段は聞けない子どもの関心事も知ることができて、「家にいたら、こんなに子ども達と会話する機会ってないよなぁ」と気づかされることも。
それは奥さんに対しても同じです。
普段は必要なこと以外はあまり話さないのですが、キャンピングカーに乗っていると、非日常のワクワク感からか、会話がとても弾みます。
「自分たちが乗っているキャンピングカーには不思議な力があるんだな」という思いをつくづく抱いています。
もちろんすべてのご家族にあてはまるとは限りませんが、少なくとも私が知っているキャンピングカーに乗っている方は、皆さん同じようなことをおっしゃっています。
DIYでより自分だけのスタイルに
キャンピングカーは、後ろの居住空間になる部分をDIYで手を加えることで、さらに使い勝手を良くすることができます。
ご自身のDIYスキルなどにもよりますが、改造(キャンピングカーにおいては快適化と呼びます)することで、自分や家族にぴったりのスタイルを追求することもできるんです。
私自身、木工が好きなので、ある程度は自分でどんどん快適化を進めています♪
あまり快適化しすぎると意図せず違法改造となってしまったり車検が通らなくなってしまうといった問題が起こることもありますので、不安な場合はお近くの運輸支局などに確認してみるといいかもしれません。
それでは、私が実際に行ってきたDIYの中でもあまり難しくない、おすすめの快適化方法をご紹介します。
カーテンを取り付ける
1つめの方法が、フロント席に遮光カーテンを取り付けるというもの。
私はアルミレールも設置して、宿泊地に到着したらすぐにカーテンを引き、プライベート空間を確保できるようにしています。
以前はウインドに貼るタイプの商品を使っていたのですが、カーテンの方が使い勝手が良いので、現在ではまったく使わなくなりました。
ウインドに貼るタイプは、冷気がダイネットに入るのを防ぐ働きがあってカーテンよりも防寒効果に優れているのですが、カーテンは開け閉めが簡単でサッと引けばすぐに遮光効果が得られますからね。
今のところ、私が住んでいる北海道の寒さに対してもカーテンで十分。
キャンピングカーの内装にビス留めをしないといけないので勇気がいりますが、一度付けてしまうと、もう手放せなくなりますよ!
床をふかふかにする
キャンピングカーに実際に乗ってみるまでは、キャンピングカーは夏しか出番がなく、コストパフォーマンスが悪い代物だと思っていました。
しかし、十分な断熱構造をしており、FFストーブもあるため、夏よりむしろ冬の方が出番があると知ってから、急にキャンピングカーが欲しくて欲しくてたまらなくなり、ついその勢いで買ってしまったんです。
振り返ってみると、英断でしたね!
とはいえ、北海道の冬は甘くありません。
標準装備のパイル地のカーペットのままでは、ボディ下部から上がってくる寒さで、とんでもなく足が冷たくなってくるんです。
つらさをやわらげるため、いろいろ情報を探しているうちに出会ったのが、ジョイントクッションマット。
さっそくサンプルを入手して検討した結果、我が家では「まずは敷いてみよう。ダメならまた考えよう」という結論に。
価格的にもあまり厳しくなかったので、ダメ元のような気分でチャレンジしたのですが、これが大正解!
今まで寒い寒いと思っていたのがウソのようです。
ジョイントクッションマットを敷いているところは、冬に素足で歩いても、まったく冷たさを感じません。
奥さんや子ども達からも「ふかふかで最高!あたたかい!」と好評でした。
ちなみに、購入したのは16ミリのタイプ。
お手入れのしやすさを考えて、コルクタイプではなく、一般的な素材をチョイスしました。
作業はいたってシンプルです。
キャンピングカーのサイズに合わせてジョイントクッションマットをカッターで切り、敷き詰めていくだけなので、あっという間に作業が完了しました。
秋口に作業をしていたのもありますが、あたたかくて、ふわふわで、作業をしている最中からすでに快適。
足元の冷え対策をするだけで、こうまで全身があたたかくなるものなんですね。
さらに防音効果も期待できるので、マルチルーム内、リアゲートルーム内まで、すべて敷き込みました。
汚れたらその部分だけを取り替えればいいので、経済的でもあります。
我が家で使っているEVA製のジョイントクッションマットは滑りにくい素材でできているので、積んだ荷物も安定していますよ。
DIYで収納を工夫する
キャンピングカーの中に、着替え、食材、飲み物、食器、娯楽用品、場合によってはキャンプ道具、靴、そして洗濯物やゴミ……といったモノをすべてしまおうとすれば、けっこうな収納スペースが必要になってきます。
しかし、我が家のキャンピングカーにはこれらすべてのものがしまえるほどの収納スペースはありません。
店頭で展示されているキャンピングカーはゴージャスで、収納なんていう現実的なことからかけ離れていたのもあって、ついつい見落としていました。夢のキャンピングカーライフが叶うことで頭がフワフワしていたのもあったかもしれません。
納車後いざ車旅に出かけてから、収納スペースが少ないことに気づいたんです。
昼と夜ではモノの配置を変えることも多く、しまい直すのもなかなか大変。特に、朝起きてからモノを片付けて走り出せる状態にするのが面倒なんです。
そこで、我が家では収納スペースを数カ所DIYで作ることにしました。
下駄箱を作る
キャンピングカーの後ろの部分は、我が家では土足厳禁。
しかし、そうすると家族全員分の脱いだ靴でスペースに余裕がなくなってしまうので、どうにか対策をしなければと考えました。
そこでまたしても得意の木工で、下駄箱を作成。
あふれかえっていた靴がすべてキレイに収まるので、とても満足しています。
大型収納庫を作る
夜も更けた頃、パジャマに着替えてキャンピングカーで「さぁ寝るか!」となったとき、問題になるのがそれまで着ていた服。
夏ならまだしも、寒い時期は着ている服がすごい量になりますから。
1人でもかなりの量なのに、家族全員分となったら、こんもりと服の山ができあがります。
バッグにしまうのが一番シンプルですが、我が家はダイネットの対座シートの足元に大型収納庫を設置して、そこにすべての服をしまうことに。
ただ設置するだけではFFヒーターの吹き出し口を塞いでしまうので、ダクトホースを使って吹き出し口を移設しました。
服だけでパンパンのバッグが増えることを防げるだけでなく、ダクトホースの熱が収納庫の中を暖め、朝が来る頃にはポカポカ♪ぬくぬくの服を着て、快適に朝をスタートさせられるんです。
「数日のことなんだし、そもそも着替えなくても良いのでは?」と思う人もいるかもしれませんが、家と同じように、ちゃんとパジャマに着替えて、今日の楽しい出来事に思いを馳せながらゆったりと眠るのが、キャンピングカー旅の醍醐味でもあるのです。
まとめ
キャンピングカーの魅力や、おすすめのDIY方法をご紹介しましたが、ご自身でできる範囲から快適化をされて、よりご自分とご家族のライフスタイルに合ったキャンピングカーに仕上げていってくださいね。
私自身も、まだまだ手を加えたいところがたくさんあります。
キャンピングカーでの車旅に出かけるたびに新しく工夫できそうなところが見つかるので、車旅から戻った後は、すぐにDIYを始めているような状態です。
「次は何をしよう?」と考えるだけでもワクワクしますよ♪
改めて、キャンピングカーは本当に楽しいです。
キャンピングカーでの車旅を重ねることで、車や旅に対する考え方も変わってきました。
おすすめの大人の遊びだと私は思っています。
これからも、自分たちの生活をキャンピングカーに合わせるのではなく、自分たちの生活に合ったキャンピングカーを追及していきたいですね。
ぜひ皆さんもチャレンジしてみてください。応援しております!
DIYでの加工や改造は安全面に影響が出る可能性があります。また、アフターサポートなどを受けることができなくなる可能性もありますので、法令、基準などを遵守した上で自己責任で行ってください。不明な場合は販売店などに確認してから行うようにしましょう。