DIYで遊びをプラス!ルーフテントとルーフラックの両立を実現
こんにちは。西オーストラリア、パース在住のbemntyです。
我が家ではキャンプと一緒に、サーフィンやSUPなどのウォータースポーツを楽しんでいます。
しかし、我が家の車のルーフには常にルーフテントが設置されているため、サーフボードなどの大きな物をルーフラックに積めません。
そこで、DIYをして、ルーフテントもルーフラックも両立して使えるようにしました。
そんな我が家のカスタムカーをご紹介しますので、ぜひアイディアの1つとしてご覧ください。
目次
ルーフテントとルーフキャリアの状況
ルーフテントについて
オーストラリアでは、気軽に楽しめるルーフテントはとてもポピュラー。特に若い世代から人気を集めています。
もちろん、キャンピングカーや、けん引タイプの寝室・キッチン・バス・トイレ付きのキャラバンも豪華で人気ですが、やはり高価なので、こちらではリタイアした世代や年配の方々が主流です。
我が家のキャンプスタイル
我が家は、仕事の合間に車旅に出かけるというスタイルを取っています。
そのため、仕事とキャンプの両立ができるように、マルチスタイルの自家用車をコンセプトに、試行錯誤しながら理想のキャンプカーに近づけててきました。
こちらが、そのキャンプカー。
仕事で使っているピックアップトラックのハイラックスにルーフテントを設置することで、キャンプにも対応できるようにしました。
カスタムで道具入れのキャノピーを荷台に設置していて、写真では見えにくいかもしれませんが、その上にルーフテントを常設しています。
ルーフテントは畳んだ状態だと邪魔にならないので、普段から積みっぱなしです。
キャノピーについて
話は前後しますが、荷台に取り付けたキャノピーには、常に仕事用の工具が入っています。
そのため、キャンプに行くときは、これらの工具を出して、代わりにキャンプ用品や食材を積み込みます。
ちなみに、このキャノピーは取り外しが可能。キャンプ場に長期滞在する場合などは、車だけで移動することもできます。
こちらが、キャンプ用品に入れ替えた時のキャノピーです。
左のグレーのボックスが冷凍庫。ブルーのボックスがクーラーボックスです。
普段は工具でいっぱいの引き出しですが、キャンプに行く時は、食器や冷蔵庫に保管する必要のない缶詰や調味料を入れています。
我が家は、車の脇にテーブルとチェアをセットして、さらにテーブルの上にカセットコンロを置いて調理する、というキャンプスタイルです。
その際、このキャノピーの高さが物を出し入れするのに丁度よく、体に負担がかからないので、とても重宝しています。
話は戻って、このキャノピーの上に常設しているルーフテントについて。
常設していること自体は問題ないのですが、それだとサーフボードなどを載せるルーフラックが使えません。
そのため、DIYでルーフテントとルーフラックの両立を叶えることにしました。
DIYでルーフテントとルーフラックの両立を実現!
カンガルーバー(ブルバー)について
具体的には、カンガルーバーにポールを付けるDIYをすることで、ルーフテントを積みながらも、ルーフラックを使えるようにしていきます。
最近ではあまり見なくなったかも知れませんが、昔は日本でも、カンガルーバーを装着している四駆車をよく見かけました。
そんな、日本では車の装飾アイテムとして定着していたカンガルーバーですが、ここオーストラリアでは、その用途はもっと実用的。
郊外を車で走行している時にカンガルーが飛び出してくることは日常茶飯事なので、カンガルーから車のボディを守るために使われています。
こちらではブルバーとかルーバーと呼んでおり、必要不可欠なアイテムなので、ほとんどの四駆車に装着されていますよ!
このカンガルーバー(以下:ブルバー)ですが、別の用途にも使われます。
主にトラックに取り付けて、屋根に木材などの建材を載せて運ぶための補助にするのです。
ブルバーに取り付けたポールは「フロントブルバーキャリア」と呼んでいます。
オーストラリアではピックアップトラックがとてもポピュラーなので、日本ではめずらしいですが、こちらではよく見かけるスタイルです。
ブルバーキャリアを応用したDIY
今回、我が家が行ったDIYは、その応用。
フロントブルバーキャリアを自分で設置して、ルーフキャリアを活用しようというアイディアです。これなら仕事でも使えますし、サーフボードを運ぶのにも便利です。
そこで、車にもともと設置していたスチール製のブルバーに、同じ素材のT字フロントブルバーキャリアを溶接で取り付けました。
上の写真は、以前に付けていたフロントブルバーキャリアです。ネジで固定しているだけの、既成品のプラスチック製でした。
これを活用しても良かったのですが、長距離を移動することの多いオーストラリアでの車旅では、ネジの緩みを頻繁にチェックする必要があります。それが面倒だったので、強度が高いスチール製を採用しました。
溶接で固定しているので強度があり、走行距離が長くても安定感抜群。安心して走行できていますよ。
そして、このフロントブルバーキャリアと、車のルーフに直接取り付けているベースキャリアに、SUPボード・サーフボード専用のキャリアを設置。ボルトでしっかりと固定しました。
ちなみに、SUPボード・サーフボード専用のキャリアは、「YAKIMA」のもの。
「YAKIMA」は、自転車、サーフボード、スノボなどのキャリアやルーフテントを販売する、アメリカの代表的なアウトドアブランドです。
ベースキャリアは、オーストラリアのメーカー「RHINO-RACK」。
盗難防止ロック付き&スチールケーブルで安心な上に、キャリア角にあるローラーでボードの積み下ろしが簡単にできるという優れものです。
見た目よりも安定感がある
実際にサーフボードを載せた写真がこちらです。
SUPボード、ロングボード、ショートボードの3枚のサーフボードを積んでいます。
不安定に見えますが、走行距離3,000km、15日間の車旅でも安定感があって、全く問題ありませんでした。
ボード類は、使う時以外は積みっぱなし。キャリアにロックがあるため、防犯面でも安心です。
フロントブルバーキャリアの悪い点
ルーフテントとサーフボードキャリアを両立するのは良いことばかりで、我が家のキャンプスタイルに完璧にマッチしていると思います。
あえて悪い点を挙げるとしたら、助手席の眺めがやや悪いこと。写真のように、せっかくの景色をサーフボードがさえぎってしまいます。走行中に写真を撮りたくても、これでは満足いく一枚に仕上がりません。
また、助手席でフロントブルバーキャリアのことをすっかり忘れてウトウトしていた時、ふと起きたら目の前にポールがあるので、何かのポールに衝突するのかと錯覚して、飛び起きたこともありました。
理想のオリジナルキャンプカーをめざして
おそらく日本ではあまり見かけないであろう、ルーフテントとサーフボードの両立をするためのDIY、ご覧になっていかがでしたか?
実は、オーストラリアのキャンプ場でも「良いセッティングだね」と、よく他のキャンパーの方から声をかけられます。
我が家では、将来、陸路でオーストラリアや日本を一周するのが目標で、よく「オーストラリア一周はやっぱりキャラバンでだよね」とか、「日本だったらキャンピングカーが良いよね」など、夢を膨らませています。
とはいえ、その時々の状況やその土地に合ったキャンプカーが一番だと思うので、今の時点では、このハイラックスがベストな選択だと思っています。
今後もアイディアがあれば、もっと手を加えて、さらに便利で愛着の湧く車に仕上げたいですね。
今回ご紹介した我が家のアイディアが、読者の皆さまの“理想のキャンプカー”づくりのヒントとなったら嬉しいです。
DIYでの加工や改造は安全面に影響が出る可能性があります。また、アフターサポートなどを受けることができなくなる可能性もありますので、法令、基準などを遵守した上で自己責任で行ってください。不明な場合は販売店などに確認してから行うようにしましょう。