海辺の車中泊 注意点とその対策

夏の海辺で車中泊!安全に楽しむための必須ポイント




海沿い車中泊の魅力


海辺車中泊 注意ポイント 対策

車中泊の最大の魅力は、どこでも好きな場所に「移動する家」を持って行って宿泊できることです。

海沿いの場合、スポットによっては海から数歩の場所に車を駐車し、絶景のなか車中泊をすることができます。

海辺車中泊 注意ポイント 対策

日中は海で海水浴やウォーターアクティビティを楽しんだり、ビーチでゆったり過ごしたりして満喫できます。

夜には満天のキレイな星空を鑑賞し、波の音を聞きながら眠りにつき、そして朝は水平線からのぼる朝日を、車の中の特等席から眺めることができます。

海辺の車中泊は魅力たっぷりで、一度体験すると何度もリピートしたくなります。

海辺車中泊 注意ポイント 対策

海辺での車中泊は絶景で癒される最高のひとときですが、海ならではの注意点や危険もあるので気をつける必要があります。

海辺での車中泊の注意点


①海辺の強風に注意


海辺車中泊 注意ポイント 対策

海辺は海風の影響で陸地よりも風が強く、風を遮る建物などの障害物もないので風の影響を直接受けやすいのです。

私たちも離島を訪れた時期は「メイストーム」と呼ばれる春の強風に遭遇!

台風並みの強風がキャンピングカーを襲い、車が横転するんじゃないかとヒヤヒヤするほどの強さでした。

風が強すぎて日中は外に出られず、夜は暴風の音で眠れず、せっかく美しいビーチでの車中泊が最悪な体験に。

海辺での車中泊をする際は天気予報をしっかりチェックし、台風や風の強い日は車中泊を控えるようにしましょう。

強風の対策


強風対策としては、風の向きを考慮して車を駐めることが重要です。

車の横から強風を受けてしまうと、車全体が大きく横揺れしてしまうので、正面、もしくは後ろから風を受けるようにし、横からは受けないようにしましょう。

また、安全のために、サイドオーニングやイス、テーブルなどはしっかり車内に収納し、風に飛ばされないようにするのが良いです。

展望台や開けている場所は風の影響を受けやすいので、近くに風をしのげる大きな建物の隣に車を駐車するか、他のキャンピングカーなどの大きな車と隣り合わせで駐車し、お互いを風から守るようにするのが良いでしょう。

②車がサビてしまう!塩被害に注意


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特に怖いのが車への塩害です。

車に付着した塩をそのまま放置していると、ボディの表面がサビるだけでなく、サビに気が付きにくい足回りのサスペンションやブレーキ、ステアリング、タイヤなどもサビの被害で腐食し、高額な修理費用がかかってしまう場合もあります。

また、キャンピングカーの電気系統も湿気による不具合や、故障も起きやすくなります。

配線部分には特に気をつけ、定期的な点検やメンテナンスを行うようにしましょう。

塩害の対策


対策としては海へ行く前に、外部からの雨水や汚れをはじいて車を保護する効果がるコーティングをしていくといいでしょう。

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そして、海を訪れた後は、必ず洗車して塩を全て洗い流すのが最も効果的な対策です。

特に車の下部分は潮風にさらされやすいので、足回りを重点的に洗うことが重要です。

別の記事にキャンピングカーの洗車方法を紹介したので良かったら合わせて読んでください。

洗車の記事はこちら▷大型キャンピングカーの洗車は大変?!洗車方法と注意点を紹介【失敗談も】

③車内に砂や汚れが入りやすい


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外との距離が近いため、窓やドアなど至る所から砂が入ってきます。

掃除したばっかりなのにもう砂だらけ!なんてことも。

窓からも砂は入ってきますが、一番入ってくるのは出入り口ドアの足元です。

車内は土足禁止ですが、それでも足についた細かい砂が入ってきてしまうので、ドア付近には砂をはらえる用のブラシ、足を洗う用の水の入ったペットボトル、そしてタオルを常備しています。

さらに、外でサンダルを脱いだ後に使う踏み台や、フロアーマットと2段階ステップを設置して、足の砂が車内に入らないように工夫しています。

車内に砂を入れない対策


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窓のサッシなど細かな箇所にも砂が溜まりやすいので、ブラシでこまめに拭き取るようにしましょう。

砂はサビや劣化、故障の原因になってしまうので、しっかり取り除くのが重要です。

また、風に運ばれた塩と砂が車のボディに付着してしまい、そのまま表面をこすると小さな傷ができてしまいます。

海に出かけた後は早めに水圧の強いホースで、車全体を洗い流すようにしましょう。

車の表面に付着した塩や砂を放置すると、故障やトラブルになる可能性があるため、特に車の足回りを重点的洗うのが大切です。

④砂浜でタイヤが埋まらないように注意【脱出アイテムを常備】


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海外の一部の場所では、砂浜での車中泊が許可されているスポットもあり、海も近く眺めも良くて最高ですが、タイヤが砂にはまらないように注意が必要です。

特にキャンピングカーや重い車両は重さでどんどん砂に沈んでしまい、気がついたら動けない!なんて大惨事もあります。

以前、ビーチで車中泊中に友人のキャンピングカーが砂にはまってしまったことがあり、一緒に脱出のお手伝いをした経験があります。

その経験から、いつスタックしても大丈夫なように、車に常備している脱出用のアイテムを紹介します。

砂に埋もれた時の脱出アイテム


まずはスコップです。

雪キャンプでも使われている折りたたみ式スコップがあり、場所も取らずにコンパクトに収納できるので、車中泊には最適です。

スコップを使ってタイヤの周りの砂をかき出し、脱出するのに役立てることができます。



それでも抜け出せない場合はスタックシートを使います。

スタックシートは滑り止めマットで、タイヤの下に敷いて乗り上げることで、脱出を助けてくれます。

砂浜だけでなく、雪道や泥道などでも使用できるので、緊急脱出用に車内に携帯しておくことが重要です。


悪天候や高潮、津波注意報に注意


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海辺での車中泊で最も怖いのが悪天候による高潮や高波などの天候災害です。

高波や高潮が発生してしまった場合、逃げ場がなくなる可能性があるため、いち早く避難するのが重要です。

海辺で車中泊する際は、必ず事前に天気予報をチェックし、台風や大雨警報が出ている場合は海に近づかないようにしましょう。

また、天気の良い海での車中泊中も油断は禁物です。

急な気圧の変化や風の影響で突然大嵐が来る可能性もあるため、車中泊中もこまめに天気予報を確認し、すぐに行動に移せるように準備しておきましょう。

悪天候の対策


私たちもサルディーニャ島へ滞在していた時は、最低でも1日3回はアプリで天気をチェックし、必要に応じて場所を移動していました。

利用している天気アプリは「Windy」(ウィンディー)で、漁師やサファーも良く使っているアプリです。

自分がいる場所の状況を知るのに最適で、雨雲や雨量、風速、風向き、波の高さなどを細かく予測してくれるので大変役に立ちます。

このアプリのおかげで、近づいて来る嵐を事前に知ることができ、海辺での車中泊で大助かりでした。

無料で世界中で利用可能で、アウトドアアクティビティに大活躍するので、スマートフォンにダウンロードしておくのがおすすめです。

「Windy」 アプリWebサイトはこちら

注意点も頭に入れて海辺で最高の車中泊にしましょう


今回は海辺での車中泊の魅力と忘れてはいけない注意点を紹介しました。

好きな場所で寝ることができる車中泊はとても素敵ですが、自然の中ということを忘れずに、天候など常に警戒しながら快適で楽しい海でのひと時を過ごしましょう。