マイナス5℃!真冬にキャンピングカーで快適に車中泊できるのか?

【検証!】マイナス5℃!真冬にキャンピングカーで快適に車中泊できるのか?




私のキャンピングカーの断熱処理と暖房器具は?


断熱処理 マイナス環境下 快適車中泊

バンコンGTの断熱処理は


私のバンコンGTの断熱処理は、ビルダーの標準仕様として「トリプル断熱」と呼ばれるシステムを採用しています。

・新素材断熱材(天井、壁など)
・断熱セラミック塗装(ボディー内部)
・断熱フイルム


また、DIYで窓ガラスに貼った断熱シートが暖房効果を高め結露も防いでいます。

車中泊で使っている暖房器具


暖房器具 マイナス環境下 快適車中泊

今回使用した暖房器具は、バンコンGTにオプションで装備したFFヒーターと、カセットガスストーブです。

●FFヒーター仕様
メーカー:エバスペヒャー
モデル:エアトロニックD2
燃料軽油
発熱量:0.85~2.2W kcal/h
温風処理量:40~105 kg/h
消費電力:8~34 W
燃料消費量:0.1~0.28 L/h
寸法:310×115×122 mm
重量:2.7kg


FFヒーターには運転モードが3つあります。

・サーモモード :温度設定で作動するモード。
・タイマーモード:時間設定モード。
・ファンモード :連続作動モード。


私は、主に車内の温度変化を感知して自動でコントロールするサーモモードを使っています。

今回の車中泊でもサーモモードを使用しました。

いつもは20℃に設定していますが、このときは早朝には氷点下になることが予想されたので23℃で作動させました。

●カセットガスストーブ
仕様
メーカー:イワタニ
モデル:CB-STV-EX
サイズ:約311×208×299mm
重量:約2.6kg (カセットガス含まず)
発熱量:約1.0kW (900kcal/h相当)
ガス消費量:約76g/h (エコモード:約65g/h)
連続燃焼時間:約3時間20分 (エコモード:約3時間50分)


カセットガスストーブは連続燃焼時間が短いですが、スイッチを入れるとすぐに暖まるのがメリット

またガス缶が手に入りやすく電源を必要としないので、スポット暖房には最適な暖房器具です。

どうしても長時間の連続暖房が必要なときは、電源を確保してパネルヒーターをFFヒーターの補助暖房として使用します。


実際にマイナス5℃になった夜に車中泊してみました


マイナス環境下 快適車中泊

温度計の位置



それでは「道の駅 宇陀路大宇陀」で実際に車中泊した様子をお伝えします。

今回の車中泊、翌朝には外気温マイナス5℃を記録しました。

外気温と車内の温度を計測しました。

外気温の温度計は、リアハッチキャリアに設置。

車内に温度計を3つ置きましたが、本記事では車内中央で測った値を紹介しています。

暖房器具の使い方


前述したとおり、メイン暖房のFFヒーターとスポット暖房のカセットガスストーブを使用。

真冬で気温が氷点下になることが予想されたので、FFヒーターの設定温度は23℃としました。

2つの暖房器具は、暖房能力や連続燃焼時間を考えて使い分けます。

FFヒーターは暖房能力が高く、連続燃焼しても消費電力が少ないので、メイン暖房として温度設定を変更せずに連続使用。

カセットガスストーブは暖かさを調節するときにスポット使用します。

車中泊の様子と外気温・車内温度の変化


温度 マイナス環境下 快適車中泊

12:00 自宅から温泉に出発。
FFヒーターON(設定温度 23℃)。
当日は朝から寒い日だったので、家から温泉に向けて出発するときにスイッチを入れました。

14:00 大宇陀温泉 あきののゆ 到着。
愛犬の散歩や入浴、食事の間もFFヒーターは常につけた状態。

19:00 道の駅 宇陀路大宇陀 到着。
外気温 マイナス0.6℃ 車内温度17.3℃

20:30 カセットガスストーブに火をつける。
外気温 マイナス0.2℃ 車内温度15.8℃
少し寒くなったのでカセットガスストーブに火をつけた。

23:00 就寝
外気温 マイナス1.4℃ 車内温度26℃
就寝後しばらくしてストーブのガスが無くなったもよう。

4:00 カセットガスストーブのボンベを交換して再度火をつける。
外気温 マイナス4.1℃ 車内温度12.8℃
早朝寒さで目が覚め、トイレに行き再度カセットガスストーブに火をつけた。

7:00 起床
外気温 マイナス5℃ 車内温度20.7℃
カセットガスストーブの火を止める。

11:00 道の駅を出発して帰路につく
外気温8.5℃ 車内温度26.6℃

一晩過ごしてみて


マイナス環境下 快適車中泊

道の駅での滞在時間は16時間。

19:00(外気温マイナス0.6℃、車内温度17.3℃)→11:00(外気温度8.4℃、車内温度26.6℃)。

外気温がマイナス4.1℃だった朝方4時、ガスストーブが消えていて車内温度が12.8℃となったのがこのときの室内最低気温でした。

朝7時に起床したときの外気温はさらに下がって-5℃でしたが、FFヒーターとガスストーブを併用していたため車内温度は20.7℃まで上がっています。

服 マイナス環境下 快適車中泊

就寝時にすでに外気温がマイナスだったので、トイレなどで夜中に車外に出ることを考え、ワークパンツとボアジャケットを着て寝ました。

車内では少し暑いくらいでしたが、車外に出たときは厳しい寒さを感じずに済んだので、ちょうどよかったと思います。

ただ暖かい空気は上に溜まるため、足元は少し冷えます。車内でくつろいでいるときでも靴下は必要でした。

まとめ


犬

バンコンGTに乗って8年目。

外気温がマイナス5℃になった日でもそこそこ暖かく車中泊ができました。

FFヒーターはメインの暖房器具として安定性があり、カセットガスストーブはサブの暖房器具として暖かさの調節に有効だとあらためて実感しました。

いかがでしたでしょうか。バンコン購入を検討している人の参考になれば幸いです。