車中泊をするときの「問題点」と、その対策法とは?
目次
車中泊をする時の問題点とその対策方法も!
安価でレジャーを楽しむことができ、旅の自由度も高いことから、近年人気の高まる車中泊。
しかし、ホテルなどの宿泊施設に泊まるのとは違い、快適に過ごすためにさまざまな問題を解消する必要があります。
今回の記事では、車中泊をする際の問題点5つと、それらを解消する手段をご紹介します。
これから車中泊をする予定があるという方は、ぜひ記事をチェックしてください!
楽しいだけじゃない!「車中泊」の問題とは
時間や滞在場所に捉われず、自由に旅を楽しむことができる「車中泊」。
しかし、自宅と同じか、それ以上に快適に過ごせるホテルや旅館での宿泊とは違い、さまざまな問題点もあるのが現実です。
以下で実際に車中泊をした際に筆者が感じた「車中泊の問題点」と、それらを解消するための対策方法を5つお話していきます。
車中泊をする際の問題点1.「車中泊をする場所」が限られる
ホテルや旅館の予約いらずでどこでも泊まれる!というイメージの強い車中泊ですが、実はクルマを停めて寝泊まりをする場所は「どこでもOK」というわけではないのです。
道の駅での車中泊を楽しまれている方も多いと思いますが、実は道の駅は「休憩としての数時間の仮眠はOK、車中泊は基本的にNG」となっています。
車中泊を推奨している道の駅もあるのですが、数はかなり少ないです。
高速道路のサービスエリアやパーキングエリアも同様で、仮眠は可能になっていても、車中泊での利用は想定していないようです。
また、その他の公共の駐車場なども車中泊を推奨しているわけではなくいため、周囲にトイレやなどの設備がないことも多く、車中泊には不向きといえます。
以上の理由から、車中泊をする際は、事前に「車中泊OK」となっている場所を探しておき、必要に応じて車中泊スポットの予約をしておく必要があります。
車中泊が可能な場所としては、オートキャンプ場やRVパークなどの車中泊スポットなどがあります。
特にRVパークをはじめとした「車中泊スポット」は、車中泊人気が高まっている影響もあり、この数年でかなり増えているようです。
とはいえ、まだまだ数は少なく予約も必要であることから、多少不便に感じることもあるかもしれません。
しかし、車中泊スポットは有料とはいえ、1泊クルマ1台で1000〜6000円程度の場所が多く、ホテルや旅館泊に比べて比較的安価な上に、トイレや電源などの設備もあるのでおすすめです。
車中泊をする際の問題点2.車内の「温度管理」の難しさと「気温対策」
車内にエアコンやヒーターなどを設置していない場合には、車内の温度管理が難しく、季節によっては快適に過ごすことがかなり難しいです。
「クルマのエンジンをかけて、クーラーやヒーターを使えば問題ない」という方もいらっしゃるかもしれませんが、エンジンをかけたまま車中泊をすることは周囲の迷惑にもなりますし、マナーとしてNGです。
「真夏と真冬は車中泊しない」という方もいるほどで、筆者も、まったく対策をしない状態での車中泊はおすすめしません。
「暑さ」「寒さ」に対応するための対策は、いくつかあります。
例えば、夏場はできるだけ標高の高い場所へ行き、日陰に駐車する。
遮光カーテンやサンシェード、サーキュレーターやポータブルクーラーを使うのもおすすめです。
毎年夏は比較的気温が低く過ごしやすい、北海道で車中泊をするという人も多いんですよ。
また、冬は温暖な海の近くや、四国・九州方面へいったり、車内用の電気ヒーターや電気毛布、冬用のシェラフを利用することで暖かく過ごすことができます。
冬に頻繁に車中泊をするという方は、FFヒーターの導入も検討してみてください。
車中泊をする際の問題点3.周囲の「騒音」問題
車中泊する場所にもよりますが、クルマやバイクの音がうるさかったり、周囲に騒いでいる人がいるなど、「騒音」に関する問題もあります。
起きて過ごしている時は良いのですが、特に睡眠時は周囲の音が気になると眠れませんよね。
翌日寝不足のまま運転しなくてはならなくなった、ということも多々あるようです。
「騒音」に悩まされた時の1番の対策は「場所を移動してしまうこと」です。
可能であればクルマを移動し、騒がしい場所から離れてしまいましょう。
RVパークなどで場所が指定されていて移動が難しいといった場合には、ノイズキャンセリング機能のあるイヤフォンを使用して音楽を聴いたり、耳栓を使って騒音を軽減するのもおすすめです。
直接注意に行くことでトラブルに巻き込まれることもありますので、できるだけそれ以外の方法で対処を。
どうしてもというときは、施設を管理している方に連絡し、その方から注意をしてもらうことも一考してみてください。
車中泊をする際の問題点4.トイレやお風呂、シャワーなど「水回り」の問題
キャンピングカーによってはトイレやシャワーなど水回りの設備が整っている場合も多いとは思いますが、それがが備え付けられていないクルマで車中泊をする場合は、外部の施設を利用する必要があります。
トイレについては、道の駅や高速道路のSA・PA、コンビニやスーパーなどで借りることができますし、車中泊スポットには必ず24時間利用可能なトイレがありますので、特に問題なく利用ができると思います。
しかし、お風呂やシャワー・洗濯に関しては、日帰り温泉やコインランドリーなどの有料の施設を利用するしかなく、別途費用がかかります。
外部の施設を利用する場合は、事前に場所を探して営業時間内に訪れ、お金を払うことで始めてシャワーやお風呂、コインランドリーを利用することができるのです。
費用を安く抑えたり、できるだけ移動せずにすべてを済ませるためには、必要な設備が整っているキャンプ場や車中泊スポットを選択するのがおすすめ。
施設によっては、車中泊をする費用にシャワー代が含まれている場合もありますので、利用する予定の施設をしっかりとチェックしておきましょう。
車中泊をする際の問題点5.夜の時間の「暗さ」や「灯り」の問題
車中泊の際は、夜間など周囲が暗くなる時間帯に、明るさを確保するための「灯り(ライト)をどうするか」というのも問題のひとつとなります。
車内に関しては、短時間ならクルマについている「車内灯」を使うというのもアリです。
しかし、長時間の使用はバッテリー上がりの心配もありますし、車内灯では明るさが足りない場合も当然あります。
また、テーブルやチェアを出して屋外で過ごすことや、少し離れた場所にあるトイレに行くことを想定して、手元や足元を照らすための「灯り」を準備しておくと安心です。
筆者の場合は、車内に2〜3個ほど充電式のLEDランタンを常備しています。
ランタンであれば、車外へ持ち出すこともできますし、車内で過ごすのに十分な明るさを確保することができます。
最近では、車中泊の必須アイテムともいえる「ポータブル電源」にも、非常用のライトがついていることが多いです。
100円ショップなどでもランタンやタッチ式のライトを販売しており、手軽に取り入れたい場合はこちらがおすすめ。
いずれにせよ、なにかしらの「光源」は忘れずに準備しておきましょう。