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【車中泊実体験】1年かけてDIYしたキャラバンで初めての夏。断熱・エアコンは必要?

断熱・エアコンは必要?

長期の車中泊旅を快適に楽しむため、筆者は日産キャラバン・スーパーロングを約1年かけてDIYしました。
キッチンやベッドを製作しただけでなく、真夏の車中泊を見据えて断熱施工を施し、ルーフトップエアコンも設置。

暑さ対策にも力を入れてきました。

そして迎えた、完成後初めて夏。
実際に車中泊をしてみると、1年かけて準備した暑さ対策は本当に必要だったのか、どの対策が効果的だったのかが見えてきました。

今回は、実際の車中泊を通して感じた断熱の効果、ルーフトップエアコンの使い心地、さらに「ここまでDIYして本当に良かったのか」という本音を紹介します。

これから夏の車中泊を始めたい方や、バンライフの暑さ対策を検討している方の参考になれば幸いです。

初めてのバンライフに向けて暑さ対策を重視


キャラバンキャンピングカー車内の様子

今回が、私たちにとって初めての本格的なバンライフです。
せっかく日産キャラバン・スーパーロングをベースに車を作るなら、短い旅行だけでなく、長期の旅でも無理なく快適に過ごせる空間にしたいと考えました。

旅先では寝るだけでなく、料理をしたり、雨の日に車内でゆっくり過ごしたり、ときには仕事をしたりすることもあります。
そのため、ベッドやキッチンだけではなく、「夏でも快適に過ごせること」も重要な条件でした。

夏を想定して断熱とエアコンを導入


夏の暑さ対策として行ったのが、断熱施工とルーフトップエアコンの設置です。

断熱施工では、「アクリアウール」や「スタイロフォーム」などの断熱材を使用し、ルーフ・壁・床まで施工しています。
詳細はこちら▷【キャンピングカーDIY実例】キャラバンを断熱化!壁・天井の施工とウッド内装仕上げの苦労

さらに、冷房設備として NYHGOXM のルーフトップエアコンを取り付けました。

内装を剥がして断熱材を施工し、屋根を加工してエアコンを取り付けるなど、約1年かけてDIY。
製作中は「初めてのバンライフなのに、ここまで必要なのか」と迷うこともありましたが、その答えは、完成後初めて迎えた真夏の車中泊で見えてきました。

真夏に車中泊して分かった断熱の効果


外気温35℃で車内は約40℃まで上昇


真夏の車中泊

実際に暑さを強く感じたのは、8月に和歌山県白浜町の「千畳敷無料駐車場」で車中泊をしたときです。

この日は晴天で、外気温が約35℃。
車は日なたに駐車していました。

温度計

車内に戻ると、温度計は約40℃を表示。
エアコンを停止した状態ではかなり暑く、そのまま過ごせる環境ではありませんでした。

この経験から感じたのは、断熱施工をしていても、真夏の日なたでは車内温度はしっかり上昇するということです。

断熱材は、車内を魔法のように涼しくしてくれるものではありません。
特に面積の大きな窓から入る日差しの影響もあり、エアコンなしで昼間を快適に過ごせるのは難しいと感じました。

断熱だけでは涼しくならない。それでも施工して良かった理由


DIY前のキャラバン

それでも、断熱施工をしておいて良かったと感じています。

一般的な車では、炎天下に駐車したあとドアを開けると、車内にこもった熱気が一気に押し寄せてきます。

断熱施工中

キャラバンも当然は暑くはなりますが、外から受けた熱がボディの鉄板から直接伝わってくるような感覚は、かなり抑えられていると感じました。

ルーフトップエアコンは真夏の車中泊でどこまで使える?


35℃の車内が約5分で27℃に


ルーフトップエアコン

実際に使ってみると、ルーフトップエアコンは真夏の車中泊では欠かせない設備だと感じました。

和歌山県白浜町の「千畳敷無料駐車場」で車中泊をした際は、午後8時ごろでも外気温は約30℃。
車内温度は約35℃まで上がっていました。

そこで、ルーフトップエアコンを設定温度20℃、風量MAXで運転開始。
約5分で車内温度は27℃まで下がり、体感では24℃ほどまで涼しくなりました。

10分もすれば、暑がりの僕でも快適に過ごせる環境。

ルーフトップエアコンの操作盤

真夏の炎天下で熱をため込んだ車内を一気に冷やすには多少時間がかかりますが、日が落ちて外気温が下がってからは、一度冷えた車内の温度を保ちやすく、断熱施工との相乗効果も感じました。

車内で料理しても快適だった


ギャレー

ルーフトップエアコンのありがたさを特に実感したのが、車内で料理をしているときです。
夏場にガスコンロやオーブンを使うと、ただでさえ暑い車内にはさらに熱がこもります。

エアコンがなければ、料理をするだけで汗が止まらず、食事を作ること自体が負担になっていたと思います。

実際には、エアコンを設定温度20℃で稼働させたままオーブン料理を行いました。
オーブンの周辺は熱を感じるものの、車内全体の温度は調理前とほとんど変わらず、調理後も快適な環境のまま食事を楽しめました。

長期のバンライフでは、外食だけでなく車内で料理する機会も増えます。

夏でも快適に調理できる環境があることは、大きなメリットです。

使って分かった、ルーフトップエアコンのメリット・デメリット


運転音が思ったより大きい


実際に使ってみて、事前の想像以上に気になったのが運転音です。

ルーフトップエアコンは、室外機と室内機が一体になった構造のため、一般的な家庭用エアコンのような静かさではありません。

風量は5段階で調整できますが、体感としては以下のような印象でした。
・風量1〜2:会話は問題なくできるが、常に運転音は聞こえます。就寝時は、人によっては気になるレベル。
・3〜4:少し離れた人との会話は聞きとりにくい。
・5:かなり大きな運転音で、近くで話さないと会話が難しい。

私は比較的音を気にしないタイプなので、就寝時は風量1〜2で問題なく眠れています。
ただし、音に敏感な方は、購入前に実機の運転音を確認したほうがよいと感じました。

取り付けたのはNYHGOXM ・ルーフトップエアコン▽

最弱でも風が強く、就寝時は工夫が必要


もうひとつ気になったのが、最弱設定でも風がしっかり出ることです。
暑い日には頼もしい反面、就寝時に風が体へ当たり続けると、寒く感じたり、風が気になって眠りにくかったりすることがあります。

わが家では、風向きを変えたり、夏でも毛布を掛けたりして調整しています。
ルーフトップエアコンを導入する際は、「冷えるかどうか」だけでなく、就寝時に風が直接体へ当たらないレイアウトにできるかも重要なポイントです。

消費電力は?11時間使ってバッテリー残量は70%


電力残量

ルーフトップエアコンを使ううえで、冷房性能と同じくらい重要なのが電源です。
わが家では、サブバッテリー(合計7200Wh)とインバーターを搭載しています。

ルーフトップエアコンの消費電力は、運転開始時は約500〜700W、最低時は30〜40W程度でした。

実際に8月の夜、外気温約30℃、車内温度約35℃、バッテリー残量100%の状態から、午後8時〜翌朝7時ごろまで約11時間ルーフトップエアコンを連続運転しました。
途中で設定温度を変更しながら使用し、そのほかにもオーブンや照明、携帯やカメラの充電も行っています。

それでも、翌朝のバッテリー残量は70%でした。

この結果から、わが家の電装環境であれば、充電しなくても2〜3日程度は電力を気にせず車中泊できると感じています。
さらに、走行充電と外部充電の両方を備えているため、電力不足に困る場面はほとんどありません。

ただし、必要な電源容量はエアコンの使用時間や気温、ほかに使用する家電によって変わります。

特に連泊や真夏の日中に長時間エアコンを使いたい場合は、外部電源が利用できるキャンプ場を選んだり、十分な容量のポータブル電源を用意したりするなど、自分の旅のスタイルに合わせた電源計画が欠かせません

車内スペースを圧迫しないのは大きなメリット


カーテン

ルーフトップエアコンを選んで良かったと感じている理由のひとつが、車内スペースをほとんど犠牲にしないことです。

ポータブルエアコンの場合、本体の設置場所に加え、排熱ダクトの取り回しも必要になります。
キャラバン・スーパーロングとはいえ、キッチンやベッド、収納を設けると、自由に使えるスペースはそれほど多くありません。

その点、ルーフトップエアコンは屋根に設置するため、居住スペースや収納スペースを圧迫することなく冷房を導入できます。

DIYでこだわって作ったレイアウトを崩すことなく冷房設備を導入できたことは、ルーフトップエアコンを選んで良かったと感じています。

エアコンがあっても、夏は「どこに停めるか」が重要


ルーフトップエアコンを設置していても、夏の車中泊では「どこに停めるか」が重要です。
実際に夏場は、標高の高い場所、木陰の多い場所、川・海沿いなど、比較的涼しく過ごせる場所を意識して駐車場所を選んでいます。

ルーフトップエアコンや断熱施工は非常に効果的ですが、それだけで真夏の暑さを完全に解決できるわけではありません。

車そのものが受ける熱を少しでも減らすために、駐車場所を工夫することも大切な暑さ対策だと実感しています。

ただし、車中泊の可否や夜間利用のルールは場所によって異なります。
涼しさだけで判断せず、利用ルールを確認し、周囲への配慮やマナーを守って利用することが大切です。

1年かけてDIYした暑さ対策はやる価値があった


キャラバンを車中泊仕様にDIYするためにかけた期間は約1年。
断熱施工やルーフトップエアコンの導入にかかった費用は、合計で約8万円です。

屋根を切り、内装を剥がし、見えなくなる部分まで施工する作業は、決して簡単ではありませんでした。

初めてのバンライフに、ここまでの設備が本当に必要なのかと思ったこともあります。
それでも、実際に真夏の車中泊をしてみた今は、断熱とルーフトップエアコンは「やりすぎ」ではなかったと感じています。

むしろやらないと後悔していたと思います。

断熱だけでは真夏の暑さは防ぎきれませんし、エアコンだけでも、電源や駐車環境によっては十分に力を発揮できません。
断熱で外からの熱を抑え、ルーフトップエアコンで車内を冷やし、日陰や涼しい場所を選んで停める。

この組み合わせがあるからこそ、真夏でも料理をし、休憩をし、夜に眠れる車内環境を作れました。

私にとっては、1年かけてDIYした価値は十分にありました。

これから夏の車中泊に挑戦する方は、すべてを一度にそろえる必要はありません。
まずは自分の旅のスタイルに合わせて、断熱、冷房、電源、遮光、そして駐車場所の選び方を考えてみてください。

暑さ対策をしておけば、バンライフをもっと楽しめるようになるはずです。

バンジャーニー

日産キャラバンをフルDIYでキャンピングカー仕様に改造! 日本各地をキャンピングカーで旅する様子を発信しています。 実体験をもとに、車中泊・キャンピングカーDIY・旅に役立つ情報などなど、沢山の情報をお届けします!