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【実体験】秋の車中泊で困ること5選|台風・冠水・寒暖差…実際に経験したトラブルと対策

秋の車中泊で本当に困ったこと5選と対策

車中泊にとって過酷な夏が終わり、9月中旬からはいよいよ待ちに待った「車中泊のベストシーズン」がやってきます。

過ごしやすい季節ではありますが、実は秋ならではのトラブルも少なくありません。
そこで今回は、能登地方で19カ月間の車中泊生活を送った筆者が、「秋の車中泊で困ること5選」と、その対策をご紹介します。

週末の車中泊旅を計画している方も、事前に知っておくだけで快適さは大きく変わります。

ぜひ最後まで読んで、秋の車中泊を快適に楽しんでくださいね!

19カ月間の車中泊生活を送ってみた


車中泊する駐車場

筆者は、能登地方(富山県高岡市~石川県七尾市)を中心に、軽自動車のダイハツ・ムーヴで19カ月間の車中泊生活を送っていました。
車中泊スポットとしては、主に富山県氷見市を利用。

その間、秋は9月から11月までの3カ月間を車中泊で過ごしましたが、1年を通して最も過ごしやすい季節です。

とはいえ、それぞれの季節でトラブルはつきもの。

そこで今回は、実際に秋の車中泊で困ったことと、その対策を体験を交えながらご紹介します。

【実際に困ったこと①】昼夜の寒暖差|標高や天候で一気に冷え込むことも


道の駅 上平の駐車場の様子

体験談|夏用寝具では寒くて眠れなかった


2年前の9月下旬、富山県南砺市にある標高の高い「道の駅 上平」で車中泊をしたときのことです。

日中はTシャツ1枚で過ごせるほど爽やかな陽気だったため、「今夜もこのままで大丈夫だろう」と考え、夏用の薄い寝具だけで就寝しました。
ところが、深夜になると気温が一気に下がり、寒さで目が覚めてしまいました。

夏用の寝具では寒さをしのげず、ほとんど眠れない状態に。
結局、車内に一年中積みっぱなしにしていた毛布を引っ張り出し、体を包んでなんとか朝まで過ごしました。

北陸地方では、秋は9月中旬を過ぎると日中と夜間の寒暖差が大きくなります。

昼間は真夏のような暑さになる日でも、標高が高い場所や夜間は想像以上に冷え込むことも珍しくありません。
日中の暖かさだけで判断して寝具を選ぶと、寒さで眠れず睡眠不足になります。

対策|防寒具を1枚多めに用意する


秋の車中泊では、暑さだけでなく寒さへの備えも欠かせません。

防寒着や冬用毛布は、「使わないかもしれない」と思っても車に積んでおくのがおすすめです。
荷物が多少増えても、急な冷え込みに対応できます。

万が一、防寒具が足りない場合は、身近なもので寒さをしのぐ方法もあります。

例えば、梱包材のプチプチを寝袋や布団の内側に入れると保温性が高まります。
また、コンビニや100円ショップで購入できるレインウェアを着て寝ると、体温が逃げにくくなり、意外なほど暖かく過ごせます。

【実際に困ったこと②】秋は危険生物に注意|オロロ・スズメバチ・クマ・イノシシ


クマ出没注意の看板

体験談|オロロが大量発生して釣りを断念


これは車中泊生活を始める前の出来事ですが、9月初旬の昼過ぎ、富山県の五箇山エリアへ渓流釣りに出かけたときのことです。

川沿いの駐車スペースに車を停め、外に出ようとした瞬間、大型のアブ「オロロ」が車の周りに大量発生。
車体一面にびっしりと貼り付き、ドアを少し開けただけで一斉に車内へ侵入してくる勢いでした。

とても外へ出られる状況ではなく、釣りは諦めてそのまま車を走らせ、その場を離れることにしました。

夏の終わりから秋口にかけて、五箇山などの山間部では、地元で「オロロ」と呼ばれる大型のアブが大量発生します。
オロロの幼虫はきれいな渓流で育つため、この時期は羽化のピークと重なり、渓流周辺では特に多く見られます。

また、秋はスズメバチの活動が活発になる季節。
さらに、冬眠前のクマやイノシシも餌を求めて行動範囲を広げるため、山間部で車中泊をする際は注意が必要です。

対策|危険を感じたら無理をせず場所を移動する


虫や野生動物の気配を感じたら、無理に車外へ出ず、その場を離れましょう。

また、食べ残しや食品ゴミはクマやイノシシを引き寄せる原因になります。
ゴミは密封して車内で保管し、窓もしっかり閉めておきましょう。

車中泊をする場所も重要です。
人通りの少ない林道や河川敷などを避け、比較的人の出入りがあり、管理されている道の駅やRVパーク、オートキャンプ場などを選ぶと安心です。

【実際に困ったこと③】秋の長雨・台風・線状降水帯による悪天候


台風の時の様子

体験談|台風接近で一晩中眠れなかった


19カ月の車中泊生活の中で、秋の台風接近時に車中泊をしていたことがあります。

夜になると激しい雨が車体を叩き続け、スマホの「大雨警報」や「避難情報」のアラートが鳴り響きました。
「周囲の道路が冠水してしまうのではないか」「近くの川が氾濫するのではないか」という恐怖で、生きた心地がせず、一晩中ほとんど眠れませんでした。

また、車中泊中ではありませんでしたが、この記事を執筆している2026年8月27日には、石川県羽咋市・富山県氷見市で線状降水帯による大規模な冠水が発生しました。

出社のため、午前3時頃に氷見市内の国道160号を走行していると、道路が冠水して通行止めになっており、そのまま進んでいれば立ち往生していた可能性もありました。
急きょ能越自動車道へ迂回して出社できましたが、その後は能越自動車道も通行止めとなり、その日はやむを得ず会社近くで車中泊をすることになりました。

冠水の時の様子

秋は台風の接近や秋雨前線の停滞に加え、近年は線状降水帯による集中豪雨が発生しやすい季節です。
短時間で道路が冠水したり、河川が増水したりすることも珍しくありません。

また、土地勘のない旅先では、カーナビの案内通りに走行すると、冠水しやすいアンダーパス(地下道)へ誘導されるケースもあるため注意が必要です。

対策|無理な移動は避け、安全な場所へ避難する


大雨や線状降水帯、台風の接近が予想されている場合は、無理をせず旅を中止する判断も大切です。
移動中に危険を感じた場合は、早めに安全な場所へ避難しましょう。

筆者は、大雨時の一時避難先として高速道路や自動車専用道路のパーキングエリア(PA)やサービスエリア(SA)へ一時避難します。

比較的高い場所に整備されていることが多く、トイレや通信環境も整っているため、状況が落ち着くまで待機しやすい場所です。
ただし、PA・SAでも周辺の状況によっては安全とは限りません。

避難情報や道路情報をこまめに確認し、自治体や道路管理者の指示に従って行動しましょう。

【実際に困ったこと④】湿気と結露で車内がジメジメ…快適に眠れない


湿気で窓が結露

体験談|車内が結露でびっしょりになった


9月下旬、連日雨が降り続く能登地方で車中泊をしたときのことです。

夜は窓を閉め切って過ごしていましたが、自分の吐息や体温、外の湿気が重なり、車内は蒸し暑く、不快な状態になってしまいました。
翌朝目を覚ますと、フロントガラスだけでなく側面の窓まで結露でびっしょり。

シートや寝具は湿っぽくなってしまっていました。

能登地方は日本でも降水量の多い地域で、特に9月下旬は雨の日が多くなります。

車内は空間が狭いため、外気の湿度に加え、人の体温・吐息による水分がこもりやすく、短時間で湿度が上昇します。
その結果、窓ガラスに大量の結露が発生し、車内全体がジメジメとした状態になってしまいます。

対策|除湿・換気で車内の湿気を逃がす


湿気が多い時期は、速乾性の衣類を着用し、湿気を吸いにくい素材の寝具を選ぶと、不快感を軽減できます。

朝は、100円ショップなどで購入できる結露ワイパーで窓の水滴を取り除き、仕上げにタオルで拭き取るのがおすすめ。
その後、エアコンを使用しながら30分ほど走行すると、車内にこもった湿気を効率よく逃がしやすくなります。

【実際に困ったこと⑤】秋の行楽シーズンで車中泊スポットが混雑


道の駅氷見の混んでいる駐車場

体験談|3連休で車中泊スポットが満車


10月の3連休中、人気の車中泊スポットである氷見市の「道の駅 ひみ番屋街」へ夕方に向かったときのことです。
到着した時点で駐車場はすでに多くの車で埋まっており、車中泊をする車も多く見られました。

さらに翌朝は、施設の開店前から観光客が続々と訪れ、駐車場は一気に満車に近い状態に。

筆者は車との間隔が狭い場所では落ち着いて眠れないため、少しでも静かに過ごせる場所を探して駐車場内を移動することになりました。

秋は行楽シーズンに加え、道の駅では「収穫祭」や地域イベントが開催されることが多く、観光客や車中泊利用者が急増します。
特に人気のスポットには人が集中するため、駐車スペースの確保が難しくなることも珍しくありません。

対策|混雑を見越して複数の候補地を用意する


混雑を避けるには、夜遅くに到着し、朝早く出発することで日中の混雑ピークを回避できます。

また、目的地周辺の車中泊スポットを1カ所だけでなく、複数調べておくことも大切です。
例えば能登エリアであれば、「道の駅 能登食祭市場」や「道の駅 ひみ番屋街」は人気が高く混雑しやすい一方、「道の駅 いおり」などは比較的落ち着いて利用できることがあります。

万が一、第一候補が満車でも慌てず移動できるよう、事前に代替候補を用意しておくと安心です。

まとめ|しっかり対策して最高の秋車中泊を楽しもう!


車中泊の時の様子

秋は夏のような暑さや冬の寒さがなく、暖房や冷房に頼らず快適に過ごせるため、車中泊には絶好の季節です。

一方で、多少の衣類や寝具の調整は必要ですが、事前に対策を知り、少し準備をしておくだけで、安心感も快適性も大きく向上します。
秋は収穫祭やお祭りなど、魅力的なイベントが盛りだくさん。

ぜひこの記事の対策を参考に、安全で快適な秋の車中泊旅に出かけてみませんか?

能登の車中泊サラリーマン

能登地方を拠点として活動している50代男性。 普段はサラリーマンとしてとある能登地方の企業に籍を置いています。 自宅はあるものの、6カ月以上車中泊で生活していております。 私が車中泊を続ける目的は、度重なる災害で車中泊を余儀なくされた場合に備え、出来るだけ快適に過ごせるノウハウを蓄積することです。