フィアット・デュカト2022年モデルが登場
インストルメントパネルは刷新され、メーター類は液晶フルデジタル化(グレードによりアナログデジタル併用)。
スマートキーも装備され、パーキングブレーキも電動化。
自動ブレーキを始めとする安全装備や、全車速追従機能付きクルーズコントロールも装備。
さらに、スマホと連携するディスプレイオーディオや、スマホの無接触充電器も装備。
ますますデジタルデバイスとの連携が進んだ印象である。
ステアリングホイールもデザイン変更され、クルーズコントロールなどのスイッチ類もスポークに配置。
商用車というより乗用車に近い内容をフル装備したといえるだろう。
いわゆる正規輸入車であれば、各種機能のローカライゼーションが行われるが、残念ながらキャンピングカーの場合は、いわゆる並行輸入車扱いとなるため、ナビゲーションの一部がメータークラスターに表示されたりスマホと連携するなどの新機能が、どこまで日本で使えるかは、現時点では未知数である。
デュカトは、キャンピングカー・ベース車としてヨーロッパでは圧倒的なシェアを誇っている。
日本に輸入されるヨーロッパ製キャンピングカーの大半はデュカトベースといっていいだろう。
動力性能と操縦安定性の高さに加え、低燃費でもあり、その実力は折り紙つきだ。
「外車は壊れる」という声は相変わらず根強い。
だがそれも、不慣れによるものや先入観によるところが大きいのではないか、と個人的には思っている。
出先でトラブルに遭ったが大袈裟にSNSに書き込んでいるのを見かけるが、日本車だって壊れる時は壊れる。
トラブルに遭わない人は特段書き込みしないから、トラブル事例ばかりが目立つという側面もある。
確かに、ミッションなど日本車よりも弱いところはあるが、それもシフト切替えの際、D→Rといきなり動かすのではなく、D→N→Rとゆっくり。
Nで一呼吸待つだけで、トラブルは大いに減る。
車の個性を理解して使いこなせば、国産車に劣るということもないのである。
新エンジンと最新装備でグレードアップした、新生フィアット・デュカト。
「外車だから」と食わず嫌いするにはあまりにもったいない内容だと思う。
ヨーロッパNo.1の実力をぜひ一度味わってほしい。